パソコンが故障してしまう主な原因
日常的にパソコンを使っていると、ある日突然パソコンが起動しなくなったり、動作がすごく重たくなったりします。
パソコンに衝撃を与えてしまったり、水濡れ、落雷による故障から、何もしていないのに突然不具合が発生することがあります。
パソコン障害の主な原因についてまとめてみました。
パソコンの故障の主な原因
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衝撃
ノートパソコンを落下させてしまったり、デスクトップパソコンを倒してしまうと故障することがあります。
これは、主にハードディスクドライブの物理障害によるもので、データの消失につながります。
ただし、”程度によりますが”むやみに操作せず、専門のデータ復旧業者に依頼すれば意外と高い確率でデータの復旧が可能です。
(参考:データ復元ができない時は?-信頼できるデータ復旧業者の見極め方)
コンピュータウイルス
これは有害サイトやスパムメールから知らず知らずのうちに感染し、気が付いた時にはパソコンの内部データが破壊されてしまったり、情報が漏洩しているあとである場合がほとんどです。
破損に気が付いたら、バックアップデータからロールバックするか、クリーンインストールしてウイルスを駆除します。
ウイルスに感染してからウイルスソフトを導入しても破損したデータは元に戻りませんし、ウイルスが対策ソフトのインストールを阻止してしまうことがあります。
残念ながら、一度漏洩してしまったデータは回収することができません。ネット決済時のクレジットカード情報も漏洩してしまった可能性がありますから、心配ならクレジットカードを停止するなどの対策をしておきましょう。
また、パソコンをロールバック、クリーンインストールをしたら必ずウイルス対策ソフトを導入しましょう。
カスペルスキー
ハードディスクのクラッシュ(物理的破損)
ハードディスクのクラッシュは衝撃を与えた時はもちろんですが、部品の経年劣化や温度などの影響によって壊れてしまう恐れがあります
ハードディスクは丸い円盤を高速回転するため、内部のベアリングが摩耗したり、ディスクが劣化して磁気を保持できなくなってしまいます。
また、ハードディスクは60℃以上の高温になることもあり、熱によるパーツの劣化や電子部品の破損によってもクラッシュします。
このケースの場合、データを復旧するには業者に依頼する必要があります。復旧確率は症状によってまちまちです。
(参考:データ復元ができない時は?-信頼できるデータ復旧業者の見極め方)
落雷
落雷によって家の電化製品が壊れることは良く知られています。
パソコンも例外ではありません。落雷によって故障した場合、電源ユニットとマザーボードが破壊されますが、ハードディスクの基盤は破損確率がぐっと減ります。ですから、ハードディスクのデータを取り出すことは比較的簡単です。運が悪いとハードディスクの基盤まで壊れてしまいますが、データ復旧業者に依頼すれば高確率でデータの復元が可能です。
自分でデータを救出するには、Ubuntuを利用すると良いでしょう。
(参考:起動しないパソコンからUbuntuを利用してデータを救出)
パーツの劣化による破損
パソコンの電源ユニットに使われているコンデンサーと呼ばれる電子部品は消耗品で、ある程度使い続けると、劣化して壊れてしまいまうことで知られています。
そのほか、キャッシュを保存するメモリーチップなども書き換えを繰り返すことで劣化し、最終的には故障してしまう部品の一つです。
何もしなくても、ただ使い続けるだけでこうした部品が壊れてしまう可能性があるのです。
パソコンの部品が故障すると、電源が入らなくなったり、電源が入るものの、Windowsが起動しなかったりと症状はバラバラです。こうしたトラブルに慣れていないと原因を特定するのは難しいと思います。
もし、何もしないのにパソコンが起動しなくなったときは、「パソコンが起動しない」にて色々な症状ごとの復旧方法を紹介しているので是非ご活用ください。
水濡れ・水没
水濡れや水没は原因がはっきりしているので迅速に対応できます。
デスクトップパソコンよりノートやタブレットPCに多い故障ですね。
水に濡れてしまったら、すぐにコンセントを抜き、バッテリーパックを抜き取って完全に乾くまで電源を入れないことが最良の対処方です。
もし、完全にショートしてしまったら、メーカーに修理依頼しなければなりません。メーカーに修理依頼する際の注意点として、内部の保存データは初期化されてしまうことがある点だけ気を付けてください。
メーカー修理はあくまで修理であって、データの復旧作業はサービスに含まれていません。メーカーに依頼する際には、データの取り扱いについて確認したほうが良いでしょう。
データを確実に復旧したい場合は、専門の業者に依頼したほうが確実です。
接触不良や端子の破損
USBやSDカードなど、頻繁に着脱を繰り返す端子はゴミや腐食によって接触不良になりがちです。
接触不良を起こすとデバイスにアクセスできなくなったり、データの転送が不安定になります。
ほかにも、ハードディスクやメモリを増設したときにも同様の接触不良を引き起こす可能性があります。
USBやSDカード、ハードディスクやメモリを増設したときにアクセスが不安定になるようなら、接点回復剤を綿棒などに塗布し、端子部分をクリーニングすると大変効果があります。
誤った操作によるデータの削除やアンインストール
これは物理的な故障ではなく、ソフトウェア上のデータ破損になります。
ソフトウェアの破損はバックアップデータがあれば元通りに戻すことができますし、データ復旧ソフトを使うことでデータの救出が可能です。しかし、Windowsが起動しない重篤なデータ障害も起こるので、復旧に慣れていないとびっくりするかもしれません。
繰り返しますが、バックアップがあれば簡単に元に戻せる障害なので、面倒がらずにバックアップを作成することをお勧めします。
システムファイルのエラー
システムファイルエラーも前述のソフトウェア上のデータ破損の一種ですが、こちらは誤った操作が原因ではなく、デバイス上のエラーが原因です。
HDDをはじめとする記憶装置は記憶領域の先頭にパーティションと呼ばれるストレージ情報が記録されています。この情報は非常に重要なデータですが、一部でも不良セクタが生じるとハードディスクそのものにアクセスできなくなってしまいます。
この場合、TestDiskにパーティション情報を復元すれば再びハードディスクにアクセスできるようになります。
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