冷却装置の選び方とアドバイス
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冷却装置の選び方
ファン
冷却パーツの基礎知識についてはこちらへ⇒冷却パーツの基礎知識冷却性・・・一般的に風量が大きい製品は冷却性に優れますが、反面回転数が多くなるため騒音が大きくなります。
静音性・・・ファンは回転数が多くなるほど静音性が損なわれますが、極端に回転数が低いと、十分な風量が得られません。
そこで、ファンの大きさを大きくすることで低速回転でも、十分な風量を得ることが出来ます。
ファンの大きさ・・・ファンの大きさと回転数における風量と音量の関係につながります。
ファンの大きさ | 回転数 | 風量 | 音量 |
大 | 多 | 大 | 大 |
大 | 少 | 中 | 少 |
小 | 多 | 中 | 中 |
小 | 少 | 少 | 少 |
クーラー
冷却性・・・基本的に表面積の大きさと冷却性は比例します。しかし、クーラーの設計次第でこの冷却性は大きく左右します。
市販されているPC用のクーラーでは冷却性を示す客観的な数値が公表されていません。そのため、冷却性の優れたクーラーを見つけるためには、デザインを見て判断するしかありません。
大型の物は冷却性能が優れており、小型のものは表面積が小さいものが多いため冷却性は低くなります。
また、インターネットなどのレビューを参考にするのもよいかもしれません。
素材による熱伝導率・・・冷却装置としてクーラーを取り付けますが、最近はその材料も様々で、ステンレスやアルミ、銅などがあります。
材料には、固有の熱伝導率が決まっていて、伝導率が高いほど放熱性が良いことは分かりますよね?実際に材料ごとの熱伝導率を示します。
室温付近での熱伝導率(W・m-1・K-1)
銀 | 420 |
銅 | 390 |
金 | 320 |
アルミニウム | 236 |
鉄 | 84 |
シリコン | 168 |
銀が一番熱伝導率が高いことが分かります。しかし、高価なのでクーラー材としては現実的ではありません。そこで一番クーラーとして適している材料は銅ということになります。
Thermaltake V1 (CL-P0401-A) サイズ:W92×H143×D147 mm LGA 1366/775、Socket 754/939/AM2対応 ヒートシンク材質:銅 詳細はこちらから |
Thermaltake BigTyphoon 120 (CL-P0114-A) サイズ:W122×H103×D122 mm LGA1366/775、Socket AM2/754/939 対応 騒音:16dB ファン回転数:1300 ±10% ヒートシンク材質:銅ベース+銅ヒートパイプ+アルミフィン 詳細はこちらから |
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CoolerMaster Cyprum103 GP (E2U-N73CC-03-GP) サイズ:- Socket478用 対応 騒音:36 dB ファン回転数:4100 ヒートシンク材質:銅製 詳細はこちらから |
EVERCOOL HPH-9525CU サイズ:95×95×25(ファンサイズ) mm LGA775 対応 騒音:20 dB ファン回転数:1800±10% ヒートシンク材質:アルミベース+銅フィン 詳細はこちらから |
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ZALMAN CNPS9300AT サイズ:61.35×108×132.5 mm Intel LGA775、AMD Socket AM2/AM2+/940/939/754 対応 騒音:20〜30±10% dB ファン回転数:1500±15%〜2400±10% ヒートシンク材質:銅 詳しくはこちらから |
冷却優先順位
各PCパーツで、冷却が重要とされる物を優先度の高いものから順位をつけました。
1.CPU
2.GPU
3.チップセット
4.電源
5.HDD
アレニウスの法則に「10℃2倍則」というものがあります。温度が10℃下がると、部品寿命が2倍伸びるという法則で、物理化学の分野でよく知られています。
パーツを大切に使うために温度管理がいかに大切か分かったかと思います。
冷却装置のトレンド
静音性
静音性はトレンド言うより一つのステータスとして定着しつつある分野です。 代表的なものとしては、ファンレス化や、水冷方式があります。水冷方式は冷却性能が空冷と比べ、冷却性能が優れていて、なおかつ最小限のファンで十分にパーツを冷却することが出来ます。
ファンレス化はモバイル向け低電圧CPUを大型クーラーで動作する場合を除いて大きなリスクを伴います。また、低電圧CPUを用いても、全体的に高温になりやすいため、パーツの劣化が早まります。そのことを十分に理解した上でファンレス化を行ってください
総括
最近のPCは、CPUの省電力性などにより、以前のような高発熱マシンが少なくなってきました。そのためPCファンの回転数を上げることなく十分な冷却効果が得られるようになりました。ブームとしての静音から一つのカテゴリへと落ちついてきたように思います。
ですから、自作PCにおいて静音マシンを作ることは比較的簡単になってきました。リビングでも使える電化製品のように静かな静音テレビパソコンを作るものいいかもしれません。
その他、以下のページでも各種最新パーツをチェックできます。
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