上書き保存してしまったデータの復元方法

エクセルやワードなど、各種アプリケーションで編集したデータは「上書き保存」すると思います。
編集のたびにいちいち「名前を付けて保存」していてはファイルの数が膨大な量になってしまいますよね。

ですが、本当は「別名で保存」しなければならない状況なのに、いつもの癖でそのまま上書きしてしまったり、別名で保存するはずなのに、間違って同じ名前の別データに上書きしてしまった経験はあるのではないでしょうか？

基本的に上書きしてしまったデータは復元できないのですが、Windowの「元に戻す」機能や、「以前のバージョンの復元」機能を利用すれば復元できることがあります。
今回、このような間違って上書きしてしまった時のファイル復元方法を説明していきます。

データ復元方法

・別名で保存するはずのデータをそのまま上書きしてしまった場合

既存のデータの一部を変更し、新しいデータを作成する場合など、元データを残しつつ新しいデータを作成する時にそのまま既存データに上書きしてしまう事があります。

この場合、大抵のソフトウェアには「元に戻す」と言う機能を使えば、データに変更を加える前の状態まで元に戻す事が出来ます。よくわからない場合、キーボードの「CTRL」ボタンと「Z」ボタンを同時に押してみましょう。
ボタンを押すたびに、一つづつ作業した内容が元に戻っていくと思います。

当然、作業したデータが元に戻ってしまうので、この機能を使う前に、作業データに名前を付けて保存しておきましょう。

「元に戻す」機能は大変便利なのですが、無限に元に戻す事はできません。
せいぜい20～30回位までの作業しか元に戻せないのです。

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・同じ名前の別データに上書きしてしまった場合

上記のように、「元に戻す」機能で復旧出来なかった場合や、同じ名前の別データに上書きしてしまった時は、まず、データのバックアップが無いか調べましょう。市販のバックアップソフトを使っていれば自動で定期的にバックアップを行ってくれます。市販ソフトが無くても、Windows Vista/7ならバックアップ機能が標準で搭載されています。

Windowsのスタートボタンを押し、「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「バックアップと復元」で、バックアップデータがあるか確認できます。
又は、上書きしてしまったファイルを右クリックして、「以前のバージョンの復元」でも同様に確認できます。

下の画像のように、バックアップが設定されていませんと表記されていたら、残念ながらこの機能を使う事ができません。自分で設定しなければ、バックアップ作業を行ってもらえないのです。
また、バックアップの設定をしていても、上書きのタイミングによっては復旧できないケースがあります。

基本的にバックアップを取っていない状態でデータを上書きしてしまうと、2度と復元する事はできませんが、WordやExcelのような高性能なソフトの場合、既存のファイルを開いて、上書き保存すると、同じフォルダに「~WRLxxxx.tmp」と言う名前のファイルが作られます（隠しファイルになっているので普通は見えません）。
このファイルは、ワードが異常終了したときの為のバックアップファイルで、ソフトが正常に終了すると、一緒に削除されるので、普段気がつかないファイルです。

このファイルをデータ復旧ソフトなどで復旧出来れば、データを復元できる可能性があります。
データ復旧方法は、フリーソフトでデータ復旧または、ワードで上書きしてしまったデータの復元を参考に復旧作業を行ってください。

復旧ソフトでスキャンすると、「~WRLxxxx.tmp」（xには数字が入る）と言うファイルが出てきます。通常通り、ファイルを復元し、確認してみましょう。

もし、Officeソフト以外のアプリケーションで作成したファイルを上書きしてしまったり、上記の方法でうまく復元できなくても、まだあきらめる必要はありません。
もし、このフリーソフトで目的のデータが復旧でき無い場合、ファイナルデータの特別復元板を試してみてください。市販ソフトなので復旧確立はかなり違います。
このソフトは、Officeデータの復元も行えるので、より確実にデータを復旧できます。

これら市販のソフトを使ってもデータの復旧が行えない場合、最後の手段として、データ復旧業者に依頼すれば、絶対の確率ではありませんが、以前のファイルを鳥も度ず事が出来るかもしれません。
業者に依頼する時は、「データ復旧業者に依頼しよう」も参考にしてください。

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「データ復元が出来ない時は？」参照

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