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消えたデータは取り戻せる?


450-20101012205821114426データを削除してしまった
パソコンが起動しなくてデータが取り出せない
間違ってフォーマットしてしまった
HDDを落としてしまった

などなど、パソコンで不要になったデータを削除したつもりが必要なデータだったり、パソコンの調子が悪くなってデータにアクセスできなくなることは珍しいことではありません。


大切なデータの消失には「削除の前には十分中身を確認する」、「データを頻繁にバックアップする」などの対策で未然に防ぐことは大切です。
ですが、どんなに気を付けていても消えてしまう時は消えてしまいます。
そんな時、適切な対応でデータが取り戻せる可能性があるって知っていましたか?

データ復旧は自分でできる

2013233259159消失したデータの復旧は特別なスキルが必要なこともありますが、実は自分で復旧作業ができる場合があります。

特に「ごみ箱を空にする」でデータを消去した場合や、デジカメでデータ削除した場合などは、ほぼ確実にデータを復旧できるといってよいでしょう。
その為には、専用のソフトを使う必要があるのですが、無料で利用できるフリーソフトでも十分に復旧は可能です。
たとえフリーソフトで復元できなくてもより高性能なファイナルデータという市販ソフトを使えば復旧確率をグッと高めることができます。

ただし、何でもかんでも復旧ソフトを使えば良いというわけではありません。
症状によっては復旧ソフトで復元できないばかりか、逆に症状を悪化させてしまう恐れがあるのです。

まずは、個人で復旧できる問題なのか、復旧ソフトを利用しても良いものなのかしっかりと見極めることから説明していきましょう。


これってデータ救出できる?できない?

適切にデータを復元する為には、データ障害の症状を見極め、個人で復旧できるものと、業者に依頼すべきか判断することが重要です。
以下、主な症状とデータ救出可能な状態かまとめたものになります。
また、これ以外にも様々な症状があるので、分からなければ復旧業者に問い合わせるか、コメントしてもらえれば回答します。

個人や復旧業者でデータ救出ができる!

データ復旧ソフトで復元の可能性があるもの

パーティション管理ソフトで復元の可能性があるもの

 

復旧業者でしかデータ救出できない

復旧ソフトを使っても効果がない場合や、使ってはいけない場合

  • 水没・落下など物理障害全般(復旧ソフトを使ってはいけない!
  • 専用ソフトを使ってもデバイスが認識しないもの
  • 復旧ソフトを使っても復元できないもの

原理的にデータ復旧できないもの

  • データの上書き
  • 完全フォーマット(クイックフォーマットは復旧できる)
  • 物理的に記録メディアが割れている場合

 

データ復旧率のツボ

データの復旧を自分でチャレンジするか、業者に依頼するかは別として、復旧の成功率をあげるにはいくつかやってはいけない「禁忌」があります。
簡単にポイントだけをまとめてみました。

むやみに操作しない!

基本的にデータが消失したことに気がついたら、それがパソコンであれ、デジカメであれ、とにかく何もしないことがベター。
データを復旧したいと思うあまり、インターネットで対策方法を検索したり、復旧ソフトをダウンロードしてしまうとデータが復元できる可能性が下がってしまいます。
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ネットワークはすぐに切断!

また、何も操作しなくても、Windows自動アップデート、ウイルス対策ソフトの定義ファイルの更新などが作動すると同じように復元の確率が下がってしまいます。
データ消失に気がついたら、一刻も早くLANケーブルを抜くなどしてネットワークを切断した方が良いのです。
LANケーブルの取り外し

何故やってはいけないの?

データ復旧で一番やってはいけないことはデータの上書きです。
上記で説明した「やみくもに操作しない」、「ネットワークはすぐに切断」はデータの上書き防止のため。
また、落下や水没など、物理障害を引き起こしている機器はすぐに電源やバッテリーを取り外し、やはり何もしないことがベスト。
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ではなぜ、データの上書きがデータ復旧と関係しているのでしょうか?
例えば、5MB音楽ファイルをHDDに保存したとすると、HDDの空いている領域に5MBの音楽データが記録されます。
データが書き込まれた部分は、使用中としてマークされ、勝手にデータが追記されることはありません。

データを消去すると、先ほど「使用中」としてマークされたものが「空き」としてマークされます。
ファイル消去は「空き」とマークするだけで、データそのものを削除しているわけではないのです。

この状態ならデータの痕跡を探し出せばデータを完全に復元することができます。

ところが、削除したデータは「空き」としてマークされるため、新たなデータが上書きされてしまう可能性があります。
一度データが書き換えられてしまうと、データを復元することはまず不可能。
ところが、インターネットで情報収集するとキャッシュが保存されますし、復旧ソフトなどをダウンロードしたり、インストールしても同様にデータの上書きリスクが高まり、同時に復旧確率が低下することにもなるのです。

むやみに操作できない!ではどうやって復旧する!?

自分でデータ復旧したい場合、
データの復旧対象がパソコンのHDDなのかデジカメのSDカードなのかによって変わります。
もし、パソコン内部のデータを復旧したいのなら、別のパソコンで情報収集することをお勧めします。
復旧ソフトを利用する時も、いきなり本番ではなく、まずは別のパソコンまたは別のメディアで復旧の練習を行ってからの方が失敗がなくて安全です。

データ復旧ソフトを使う場合、復旧したいパソコンにはそもそも復旧ソフトをインストールするべきではありません。
そこで、USBメディアに復旧ソフトをインストールして使うフリーソフトもあるのでそちらを使って復旧する方が良いでしょう。
ちなみにファイナルデータなら、CDからパソコンを立ち上げて復旧するモードがあります。
もし、2台目のパソコンが用意できないのでしたら、そのようなソフトを利用するのも一つの手です。

バックアップがは最強のデータ復旧ツール

データを消してしまっても、ポイントを押さえていればかなりの確率でデータを修復することができます。
ですが、HDDを落としたり水没させて壊してしまうとデータ復旧業者に依頼しなければならず、お金がかかってしまいます。

また、以前私が復旧依頼した業者のように国内最高レベルの復旧技術を持っている企業でも、完全フォーマットやデータの上書きには対応できないことがあることも事実。「落として破損してしまったHDDを業者に依頼してみた」参照

実際、確実にデータを復元しようと思えば、やはりデータのバックアップ以上に確実な方法はありません。

バックアップに手間がかかるというのであれば、自動でバックアップを行うツールもあるのでこのようなツールを使ってみてもよいでしょう。
いずれにしても、ここまでの記事を読んでいれば、データ消失の危険性や復旧にかかるコストと天秤にかければバックアップする手間などたいした労力ではないことに気が付くはずです。

やはり、日々の地道なバックアップに勝るものは無いというわけです。

寄付・開発支援について

コンテンツのデータ復旧を実証する機材は基本的に個人で調達して記事を書いております。
記事がお役に立ちましたら、ブログ運営をサポートしていただけると大変助かります。是非ともご協力いただけたら幸いでございます。
http://amzn.asia/bwi5rDi
P.S.
サポートしてくださった皆様、こちらからメッセージが送信できませんので、この場をお借りしてお礼いたします。
ご購入下さった製品はコンテンツ運営の為、大切に使わせていただきます。
ご支援、本当にありがとうございます。


関連記事


バックアップのススメ

パソコンやスマホのデータは意外と簡単に消えてしまうので、可能な限りバックアップを取ることが重要です。 バックアップさえとっていれば、衝撃や水濡れなどで重篤なシステム障害になってしまっても簡単にデータを取り戻すことができます。
私は、PCデータバックアップソフトを使い、データは2か所に保管するようにしています。さらに、定期的に手動でバックアップを取っていますから、データ障害が起きてもデータそのものが消えてしまうことはありません。


データ復元できない時は?

データが復元できなかった場合、闇雲に操作するとデータ復旧確率が下がってしまいます。
必ず成功するとは限りませんが、今できる最善の方法について紹介しますので、是非参考にしてください。
データ復元が出来ない時は?」参照

悪徳データ復旧業者に注意

現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
業界内でも嫌われており、この業者が復旧作業を行ったデバイスは復旧拒否する企業も少なくありません。
データ復元が出来ない時は? 「データ復旧成功の鍵」参照



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