格安SIMってなに?
月額980円以下でLTE(モバイル向け高速通信)が利用できる格安SIMカード。
回線はNTTのネットワークをレンタル利用しているので、エリアはドコモと同じ。
安いからと言って電波の質が悪いという事ではありません。
ではなぜこんなにも安くモバイル通信サービスを提供しているのか?
今話題の格安SIMとは一体何なのか、格安の理由と上手な利用方法を紹介します。
~補足~
格安SIMはクレジットカードを持っていれば誰でも簡単に利用することができます。
ネットからして注文できて、スマートフォンに挿入すればその日のうちに利用することができます。
わざわざ携帯ショップに出向くことなく、自宅に居ながらサービスを受けられます。
詳しくは最適なSIM選びと購入方法を参照
また、高速通信はできませんが100kbps程度で通信し放題のプランならなんと月額490円から利用可能
この様に、利用者のニーズに合わせた色々な通信プランがあるのも格安SIMカードの魅力です。
とは言え、やはり低価格には”わけ”があります。
ここでは、格安SIMについて、一体どんなサービスなのか詳しくまとめてみました。
どうして安いの? ~格安のわけ~
格安SIMは「MVNO」(仮想移動体通信事業者)という制度を利用して実現した通信サービスの一つ。
携帯電話の回線網は自社で設置し、サービスを提供しているのですが普通です。
しかし、MVNOとは通信回線網を持たない通信事業者の事で、NTTなどから回線を借りて通信サービスを提供しています。
物理的な回線設備を持たないので設備費用の負担がなく、低価格なサービスを提供できるというわけ。
格安SIMを提供しているMVNOは、NTTドコモの通信網を利用してサービスを提供しているので通信エリアはNTTドコモと同じ。
違うのは「通信速度」、「通信制限量」、そして「音声電話」の有無です。
- 通信速度
通信回線はNTTのものなので、最高100Mbps以上の高速通信LTEが利用できます。
ただし、1000円以下の格安SIMカードでは100kbps~200kbpsに速度制限されているプランもあります。
このようなプランの通信速度では、youtubeのオンライン動画を再生することは難しく、メールやWEBの閲覧と利用用途も限られてきます。 - 通信制限量
ドコモなどの携帯電話会社の場合、毎月7GBまでのLTE利用制限が設けられています。
格安SIMも同様ですが、制限量が200MB~2GBと少ないことが特徴です。
制限を超えると、100kbps~300kbpsに速度低下するものの、回線が止められてしまうことはありません。
(これはドコモなどと一緒)
また、携帯電話会社の場合、制限量を超えると128kbpsに速度制限されるのに対し、格安SIMの中には速度低下しても200kbpsの速度を維持するプランなどがあります。 - 音声電話の有無
これが格安SIMの一番のデメリットと言えます。
「MVNO」(仮想移動体通信事業者)は通信回線をレンタルしてる業者で、電話会社ではありません。
その為、格安SIMでは電話番号を持つことが出来ないのです。
基本的には、格安SIMを利用するときは、携帯電話とスマートフォンの二台持ちにせざるを得ないということになります。
ただし、インターネットを利用したIP電話がついたプランもあるので、どうしてもという方はこうしたプランを利用するとよいでしょう。
格安SIMのできること、できないこと
格安SIMは低価格でスマホを運用できる点が最大の魅力です。
ただし、いくつかの制限がある為 電話会社のパケット定プラン並みのサービスと言うわけにはいきません。
まず、多くの格安SIMは音声通話機能を持たないので電話をかける事ができません。
(ただし、IP電話を利用できるSIMプランもあります。)
その為、格安SIMはデータ専用と割り切り、スマホとは別に携帯電話を持つ必要があります。
さらに、キャリアメールも引き継ぐことができないので、必然的にGmail等のフリーメールを利用する事になります。
以下、携帯電話会社のプランと格安SIMの「出来ること」、「出来ないこと」をまとめました。
サービス内容 | 携帯電話会社 | 格安SIM |
---|---|---|
音声通話 |
○
|
▲
(IP電話なら可能) |
キャリアメール (@docomo.ne.jp)等の携帯電話専用メール |
○
|
×
|
SMS (ショートメッセージ) |
○
|
▲
(サービスやオプションによって可) |
メール |
○
|
○
(Gmailなどフリーメールを活用) |
WEB閲覧 |
○
|
○
(速度低下で表示が重くなることも) |
youtube (動画配信サイトの利用) |
○
|
▲
(低速通信時には不適) |
SIMカード利用までの流れ
SIMカードの購入は、各サービス提供会社のWEBページから申し込む方法と、アマゾン等の通販ショップからスターターパックを購入して開通手続きをする方法があります。
各サービスは「格安SIMカード比較一覧表」でご確認いただけます。
いずれの場合も、クレジットカード払いが必至ですが、手続き自体はあっけないほど簡単♪携帯電話を新規契約するより簡単に申し込めます。
SIMカードのWEBページから申し込む場合
- WEBページから申し込み手続きを行う
- SIMカードが自宅に送付される
- SIMカードをスマホに装着
- スマホから簡単な接続設定を行う
- 開通
WEBから申し込みして実際の開通まで1~2週間かかります。
お急ぎの場合は以下のスターターパックを購入する方法なら最短で2日ほどで利用することが可能です。
スターターパックを購入する場合
- スターターパックを購入する
- パックが自宅に送付される
- パックの中にはSIMカードがすでに入っています。
- WEBから利用登録を行います。
- SIMカードをスマホに装着
- スマホから簡単な接続設定を行う
- 開通