音声電話とIP電話の違い

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格安SIMカードの音声プランをよく見ると、「音声電話対応」や、「IP電話(データ通信専用)」といった表記が
について、音声電話とIP電話の違いを説明し、それぞれの長所と短所を紹介します。

音声電話

音声電話とは、携帯電話を代表とした普通の携帯電話のことです。
電話番号は070、080、090から始まる番号が一般的です。

音声電話のメリットは通話音声の品質の高さが挙げられます。
音声専用の通信回線を占有して音声データをやりとりするので、音声の品質が高く、しかも回線が混雑していても音声の品質は一定に保たれます。(ただし、災害時など、回線が極端に混雑して占有できる回線がなくなると通信ができなくなる例外はあります。)

一方で、音声通信には専用の回線をつかうのでサービスのコストがかかります。基本的にIP電話と比べ音声電話の方が割高であることは間違いありません。

IP電話

IP電話とは、文字通りIP(Internet Protokco:インターネット プロトコル)を利用して提供されている電話サービスのことです。
IP電話の電話番号は050から始まります。

インターネット回線を利用して音声データを送受信する仕組みなのでメールやWEB閲覧の音声バージョンと考えるとわかりやすいかと思います。(LINEの無料通話もIP電話の一種)

ネット回線を利用するので、インターネットが混雑すると音声の質が低下したりノイズが入ったりと品質に影響があります。また、音声電話と比べて多少のタイムラグがあるので乗り換え直後は少し違和感があるかもしれません。

ただし、IP電話は既存のインターネット回線を利用するのでコストがかからず非常に安価です。取りあえず電話付きの安価なSIMプランを利用したいと考えているならベストの選択です。

IP電話は専用の050から始まる電話番号なのでMVNOによる電話番号の引継ぎには対応していません。

どちらが良いの?

既存の電話番号を使ってMVNOに乗り換えたいのなら音声電話付きのSIMカード
ただし、MVNOに対応していない格安SIMもあるのでよく調べましょう。

低コストのIP電話に乗り換えると今まで使っていた電話番号が変わります。この点も結構重要。IP電話から音声電話に切り替えるときも同様に電話番号が変わります。同じ電話番号を使い続けたいなら音声電話がおすすめです。

意外とコストがかかる格安SIMの音声電話

ちなみに、格安SIMの音声電話は意外とコストがかかります。
ワイヤレスゲートの音声付きSIMプランは
音声電話+3Mbps高速通信プランが2980円(税込み)
ちなみに、このプランは電話の通話料が別途21.6円/30秒かかります。

格安SIM音声プランの維持費は2980円(無料通話なし)


一方、ドコモの音声プランの場合、無料通話分1000円が含まれているタイプSSバリュープランが月額1008円。ワイヤレスゲートのSMS付3Mbpsデータ専用SIMカードが1880円(税込み)と足すと2888円ですから、月額1000円の無料通話が付き、さらに月額91円以上の節約になります。

格安SIM+ドコモのガラケーの維持費は2888円(無用通話1000円付き)


また、条件を同じにするため無料通話分が無いシンプルバリュープランでは月額802円(税込み)で比較してみると、ワイヤレスゲートのSMS付3Mbpsデータ専用SIMカードが1880円(税込み)と足すと2682円ですから、月額297円以上の節約になります。

格安SIM+ドコモのガラケーの維持費は2682円(無料通話なし)


以上のように、基本的に格安SIMに付帯する音声電話はキャリアの音声プランより割高であることが分かります。しかもキャリアのプランなので充実したサポートが受けられるのもメリット。実際のコストパフォーマンスは格安SIM以上だと思います。
デメリットとして、ガラケーと格安SIMスマホを2台持ちになるので外出先などでは煩わしく感じる方もいるでしょう。

ただし、コストを重視するなら、データ専用の格安SIMと音声専用のガラケーが最強です。

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