格安SIMカードの通信速度を測ってみた
月額の通信量が980円以下の格安SIMカードは使えるのか!?
今回速度測定に利用したSIMカードは、「BB.exciteモバイルLTE 500MB」を使っています。
このSIMカードは、月額892円で利用できるSIMカードで、高速通信LTEが毎月500MB利用できるプラン。
LTE通信を使いきっても200kbpsのデータ通信が月末まで使い放題なので、それ以上料金がかかることはありません。
また、BB.exciteモバイルのSIMカードは、任意で高速通信⇔低速通信の速度切り替えが可能です。
高速通信が必要ないメール程度の利用用途なら、低速通信に切り替えることでLTEのデータ通信を節約することができます。
今回の速度測定では、高速、低速通信を切り替え、Wi-Fi接続も加えてそれぞれの速度を測定してみました。
速度の測定には「RBB TODAY SPEED TESTというアプリで通信速度を測定して3回づつ計測を行っています。
速度測定のアプリやWEBサービスを色々試してみた結果、こちらのアプリがそれらしい結果が出ているので正確かと思います・・・
ちなみにアプリはRBBTODAYのサイトからバーコード読み取りでダウンロードすることが出来るので、スマホやPCの速度測定に利用してはいかがでしょうか?
通信速度 Mbps kbpsとは?
通信速度の単位 【bps】
格安SIMの速度は、【Mbps】や、【kbps】などの単位で表記されています。
【bps】は、一秒間に何ビットのデータを送れるかを表した単位で、M(メガ)は100万、k(キロ)は1000を表しています。
例)1Mbps = 1,000,000bps
また、8ビットで1バイトを表すことから、1Mbpsは125KB/sに相当し、1分当たりに換算すると7.5MBのデータを転送できることになります。
と言われてもピンと来ないと思いますので、音楽データで速度を例えると・・・
一般にMP3形式の音楽データが一曲7~8MB前後ですから、1Mbpsの通信速度だと、1分程度でダウンロードできる計算になります。
youtube等の動画だと、画質によって1分当たり2MB~20MBとかなり差があります。
1Mbpsの通信速度では、途中で動画が止まってしまってうまく再生できない事があります。
youbube動画をスムーズに再生するためには、少なくても3Mbps必要でしょう。
格安SIMカードでも、高速通信が利用できるプランがあり、最高100Mbps以上の高速LTE通信が利用できます。
ただし、低価格プランの中には、通信速度の上限が100~200kbpsしかでないものもあり、利用用途に応じたプラン選びが大切です。
>>格安SIM比較表
速度測定の結果
速度測定の結果は以下の通りになりました。
通信タイプ | ダウンロード (下り) |
アップロード (上り) |
---|---|---|
低速モバイル通信 |
0.37Mbps
|
0.44Mbps
|
0.39Mbps
|
0.36Mbps
|
|
0.36Mbps
|
0.36Mbps
|
|
高速LTE通信 |
3.10Mbps
|
1.30Mbps
|
4.39Mbps
|
3.58Mbps
|
|
4.02Mbps
|
4.28Mbps
|
|
Wi-Fi通信 |
43.2Mbps
|
44.11Mbps
|
42.26Mbps
|
45.45Mbps
|
|
43.33Mbps
|
41.42Mbps
|
Wi-Fiはダウンロードアップロードともに40Mbpsと申し分ない速度。光回線のWi-Fiなので妥当な数値です。
低速モバイル通信は、、BB.exciteモバイルの場合公式に200kbps(0.2Mbps)とされています。
なので、測定結果の0.3Mbpsはちょっと高めですが、妥当な数値ではないでしょうか?
一方、 問題だった高速LTE通信。数Mbps程度しか出ていません・・・
もともと、格安SIMはドコモが提供する回線を利用しているのですが、ドコモ回線回線自体が慢性的に混雑している状態。
しかも、自宅周辺の電波状況が悪い事も要因の一つ。
一応LTEの圏内には入っているものの、電波が一本ないし、二本しか立っていない状況です。
←アプリ測定の際の電場状況
-50dBmで電波が強く、-140dBmで弱い状態のようですが、
私の平均電波強度は-106dBmでした。
電波状況のよい場所や、ノイズの少ない環境では速度が改善するはずです・・・
では、体感速度はどれくらいでしょうか?
格安SIMカードの体感速度は!?
高速LTE通信での体感速度
上記のように、私の環境では3Mbps前後なので、LTEとしては速度が遅い方です。
ここでのタイ観測は私の利用環境でのものなので、あまり参考にならないかもしれません。
- youtube動画はスムーズに再生できるものと、出来ないものがありました。
- WEBの閲覧に関してですが、これは全く問題ありません。
当然、Wi-Fiよりもたつくこともありますが、スマホ専用サイトではまず、遅いと感じることはありません。
PC用のフルブラウザでは表示速度の遅さが目立ちますが・・・ - また、アプリのダウンロードも出来れば避けたいところです。
理由は二つ。
一つはアプリのダウンロードに時間がかかってしまう点。
アプリのサイズによりますが結構時間がかかります。
二つ目はLTEのデータ容量
私のプランでは、高速LTE通信は月に500MBまで利用することができるのですが、貴重なLTEをアプリのダウンロードに利用するのはちょっともったいない・・・
旅行先など緊急時を除き、アプリのダウンロードは基本Wi-Fiを利用すればよいので、LTE通信でダウンロードするメリットはありません。
低速200kbps通信の体感速度
上記の測定では、300kbps前後と、既定の速度を上回っていますが低速通信時での体感速度はどの程度か気になるところです。
- youtubeの再生は不可能です。
最初の読み込みも時間がかかり、頻繁に動画が止まってしまいます。 - 続いてWEBのブラウザ表示ですが、スマホ向けのサイトでも表示速度の遅さが分かります。
ただし、個人的な意見ですが、ストレスを感じるほどの速度低下ではありません。
PC用のフルブラウザ表示は表示速度が遅く、ストレスを感じます。
頻繁に利用したいとは思いませんでした。 - アプリのダウンロードは論外です。
- メールはデコメ程度なら全く問題ありません。