CD/DVDドライブが読み込まない – ピックアップレンズクリーニング方法

公開日:
パソコントラブルの症状診断から原因を特定し、トラブルの対処法について紹介しています。
スポンサーリンク

CD/DVDドライブにディスクを挿入しても読み込まない場合、原因は大きく2つに分けることができます。

原因1、ディスクに傷がついたり品質劣化により読み取れない場合
ディスクの読み込み面に擦り傷が付いている場合、ディスクの情報が読み取れないことがあります。
また、DVD-Rのような書き込みができるディスクの場合、紫外線などで記録面が変質して読み取り不可能になってしまうことがあります。

原因2、ドライブ本体のピックアップレンズの汚れ
ドライブには、CD/DVDの情報を読み取るためのレンズがあるのですが、長年使っていると埃がレンズに付着して読み取りエラーを引き起こすことがあります。

原因1と原因2の判断は、別のDVDを交換すれば確かめることができます。
別のDVDに交換したら読み取りができるなら原因1、DVDを交換しても読み込みができない場合は原因2と判断できます。

原因1のディスクに傷がついてしまった場合、「ディスクキズ修復キット」を使って表面の傷を取れば再びアクセスできるようになる可能性があります。ただし、深い傷が無数についてしまった場合は傷が完全に消えないことがあるようです。
ロアス CD/DVD ディスクキズ修復キット CN-607

原因2の場合、ピックアップレンズを綺麗にクリーニングすれば読めるようになります。

レンズクリーナーを使った修理方法

ピックアップレンズのクリーニングには専用のクリーナーを使うと簡単です。
オススメなのがELECMO製のマルチレンズクリーナー。クリーニングの目的に応じて3つのタイプがあります。

日頃のメンテナンス向け・・・CK-MUL1
再生エラーの解消・・・CK-MUL2
ディスクが認識しない・・・CK-MUL3

値段もあまり変わらないので一番強力なクリーナーCK-MUL3を購入すればよいでしょう。

レンズクリーナーの使い方

ここでは一般的なクリーニングキットの使い方につて説明しますが、基本的にクリーニングキットの取扱説明書に従って作業しましょう。

まず、クリーニング液をレンズクリーナーのブラシに塗布します。

あとはドライブにクリーニング用のディスクをセットし、読み込むだけ。
一回のクリーニングで再生できない場合は何回か繰り返してください。
10回以上クリーニングを繰り返しても再生できない場合はレンズクリーナーでは落ちない汚れが付着してしまった可能性があります。

ピックアップレンズを直接クリーニングする方法

クリーニングキットを試しても再生しない場合はしつこい汚れが付着してしまったか、もしくはドライブが故障してしまった可能性があります。

保証期間内ならサポートの連絡し、修理依頼したほうが良いでしょう。

もし、保証期間が過ぎている場合、自己責任になりますがピックアップレンズを直接クリーニングすると直る場合があります。

sponsored link

ここではデスクトップ型パソコンを例に分解・クリーニングについて解説します。
まず、DVDドライブを取り出します。
パソコンの電源を切り、アダプターやコンセントを抜きましょう。
(USB機器なども同様に取り外す)

パソコン本体の後ろ側にある4か所のねじを外します。

ねじを取り外したら本体カバーを後ろ側(矢印の方向)に引っ張るとケースのパネルが外れます。

DVDドライブは赤丸で囲ったねじで固定されています。反対側にも同様のねじが締められています
(パソコンの種類によっては、ねじ以外の方法で固定されている場合があります)

DVDドライブを取り出す前に電源ケーブルと通信ケーブルを取り外しましょう。
赤枠で囲った部分にケーブルが挿入されています。奥まった箇所に取り付けられているので取り外しに苦労します。

上の写真では暗くて分かりにくいのですが、このようにケーブルが取り付けられています。
写真の上のケーブルは電源ケーブル。下が通信ケーブルです。

通信ケーブルは矢印の位置にある金属板でロックされています。
取り外すときは金属板を押し込みながら引き抜きます。

ケーブルを取り外したらDVDドライブを引き抜きます。

DVDドライブの裏側にある4か所のねじを取り外します。

ねじを取り外すとドライブの本体パネルが取れます。
(簡単に取り外せないように爪が引っかけられている場合もあります)

DVDドライブを分解するとピックアップレンズが現れます。
(赤丸で囲った部分)

ピックアップレンズのクリーナーは一眼レフのイメージセンサーもクリーニングできる「HCL LENSクリーナー」を使います。
産業用の光学製品を洗浄するのにも用いられる強力なオリンパスEEクリーナー液です。

綿棒にクリーニング液を塗布し

ピックアップレンズの表面を軽くふき取るようにクリーニングします。
強く押しすぎるとピックアップレンズのばねが曲がってしまうので注意
汚れを強力に脱脂するので、後は綿棒の乾いた部分で乾拭きして仕上げます。
レンズクリーナーで拭いただけでは薬剤ジミができるので乾拭きは必至です。



スポンサーリンク

コメント

  • 「HCL LENSクリーナー」の代わりに無水エタノールか無水メタノールで拭いたら駄目でしょうか?

    2019年04月28日 11:42 PM | R. Notsu

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

コメントフィード

Sponsored Link

注意事項

当サイトで得た情報により、いかなる損害を追われても、当サイトは一切責任を負いかねますので、ご理解お願いいたします。 大切なデータは必ず、バックアップを作成してからトラブルの復旧作業を行いましょう。 データ復旧や、バックアップの方法は、姉妹サイト「データ復旧大図鑑」でケースごとに詳しく解説しているので一度ご覧ください。 また、パソコンの保証期間中であればすぐに、パソコンメーカーへ問い合わせた方がよいでしょう。 通常の使い方をしていてパソコントラブルが発生した場合、無償で対応してくれるはずです。

Sponsored Link

ようこそ!パソコントラブル大図鑑へ
PCトラブル大図鑑
RSS FEED