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「EFIを使用するコンピュータ」でシステムイメージを復元できない場合の解決方法


Windowsの「システム修復ディスク」や「回復ドライブ」を起動してシステムイメージからバックアップを復元するとき、「システムイメージを復元できませんでした」と表示されてしまった時の解決方法を紹介します。

エラーメッセージの内容

表示されるエラーメッセージの内容は以下の通りです。

コンピューターイメージの再適用

「システムイメージを復元できませんでした。
ファームウェアが異なるコンピュータにシステムイメージを復元することはできません。このシステムイメージはEFIを使用するコンピューターで作成されましたが、このコンピューターはBIOSを使用しています。」

復元できない原因とは?

EFIとBIOSの違い

メッセージに表示される、EFIとBIOSとは、どちらもOSの全段階で起動するプログラムで、ハードウェアの制御に関する情報をOSに提供するためのものです。

しかし、EFIはBIOSに代わる新しいシステムとして登場したもので、基本的に互換性がありません。

つまり、EFIベースとしてインストールしたWindowsから、BIOSベースのコンピュータにシステムを復元することができないというわけです。その逆も同じで、BIOSベースからEFIベースのパソコンにシステムは復元できません。

同じパソコンでも復元できないことがある

一方で、同じパソコンで作成したバックアップから、EFI/BIOS問題でシステムを復元できないことがあります。
これは、最新のEFIは古いBIOSと互換性を持たせるため、設定を変えることでBIOSベースにしたりEFIベースにできることが関係しています。

つまり、EFIの設定を誤り、BIOSベースの設定にしてしまった可能性が考えられます。

トラブル解決

EFI/BIOSの設定を変更する

エラーメッセージに「このシステムイメージはEFIを使用する・・・」と表示された場合、EFIベースに設定を変更することでエラーは解決します。
ちなみに、「このシステムイメージはBIOSを使用する・・・」と表示された場合、BIOSベースに設定を変更すればエラーは解決します。

※ここではEFIベースに設定変更する場合を例に解説していきます。

EFIの設定を変更するには”UEFI BIOS”を起動して修正します。
UEFI BIOSと言うように、起動方はBIOSと基本的には同じです。
パソコンの電源ボタンを押し、すぐに(F1)キーもしくは(Del)キーを連打することでUEFI BIOSが起動します。

UEFI BIOSが起動すると、こような画面が映し出されます。

UEFI BIOSには、”EZ Mode”と”AdvancedMode”の2つのモードがあります。
EZ Modeは簡易設定モード
AdvancedModeは詳細設定モードです。
UEFI BIOSがEZ Modeになっている場合は、(F7)キーを押してAdvancedModeにしましょう。

AdvancedModeを確認しましょう。
言語から「日本語」を選択できる場合は変更しましょう。操作が分かりやすくなります。

AdvancedModeにしたら、「起動」タブをクリック。
「CSM」という項目があるのでクリックしましょう

「CMSの起動」を設定します。
CMSとはUEFI上で動くBIOSのエミュレーターのことです。有効にするとBIOSのエミュレーターが起動します。
ここでは、パソコンをEFIベースに設定したいので、基本的に[無効]に設定します。

ただし、パソコンに接続されているデバイスの内、EFIに対応していない物はパソコンから認識しなくなります。
こうした不具合が発生した場合は、「CSM」を[有効]に設定し、「起動デバイス制御」を[UEFIのみ]に設定してみましょう。

CSMを有効にした場合、セキュアブートを無効にする必要があります。
CSMとセキュアブートを同時に有効に設定すると、システムが不安定になるためです。
「起動」タブの[セキュアブートメニュー]をクリックします。

「セキュアブートの状態」が[有効]になっていたら、「セキュアブートキー管理」をクリックします。

「セキュアブートキーの削除」をクリックします。

ひとつ前の画面に戻り、セキュアブートの状態が無効になっていることを確認します。

回復ドライブを使ってみる

”システム修復ディスク”は、UEFIモードに設定すると起動ドライブとして認識しないことがあります。

この場合、USBメモリに書き込んで利用する「回復ドライブ」なら認識するはずです。
回復ドライブはシステム修復ディスクの機能やWindowsのインストールデータも入っているので、まさに万能修復ディスクです。

8GB以上(16GB以上推奨)の容量があるUSBメモリを用意すれば簡単に作ることができますよ。
システムの回復ドライブの作成とシステム復旧方法」参照

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