メモリの基礎知識

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メモリの基礎知識メモリとは、パソコンで作業しているデータを一時的に保管するための記憶装置です。

ハードディスクなどの外部記憶装置とは異なり、パソコンの電源を落としてしまうとデータは消えてしまいます。
しかし、アクセス速度が速く、アプリケーションなど頻繁に読み書きする場合に使われます。

メモリが少ないパソコンだと、アプリケーションのデータがメモリに入りきらず、ハードディスクから直接アクセスする事になります。
すると、パソコンの動きが極端に遅くなり、パソコンが止まってしまう”フリーズ”が発生する事もあります。
パソコンの能力を最大限引き出すためには十分な容量のメモリを搭載する必要があります。

メモリは比較的安い為、BTOパソコンのベースモデルのままでも十分な容量を確保しています。
目安として、2GBは最低必要で、多くても8GBあればどんなプログラムを動かしても容量不足になる事はないでしょう。
必要以上に大容量のメモリを乗せても持て余してしまいます。

メモリ選びの注意点

Windowsには大きく分けて64bit版と32bit版の2種類あります。
詳しくはOSの項目で説明しますが、32bit版のWindowsの場合、3GBまでのメモリまでしか認識しません。
4GBのメモリを付けたとしても、パソコンで使える容量は3GBになってしまいます。
OSを64bit版にすればこの様な制限を気にする必要がないので、出来るだけ64bit環境にした方が性能向上に役立ちます。

メモリも製品なのでメーカーやブランドは存在しますが、オーバークロックなど、マニアックな改造をしなければメーカによる性能差はほぼ0です。
確かにノーブランドのメモリは動作が不安定な事もありますが、BTOパソコンの場合、動作保証は充実しているので心配する必要はないでしょう。

デュアルチャンネル・トリプルチャンネル

複数のメモリに分散して書き込むことで、アクセス速度を上昇させる事が出来ます。
2枚のメモリに分散書き込みするものを、デュアルチャンネル。3枚のメモリに分散書き込みするものをトリプルチャンネルと言います。
デュアルチャンネルや、トリプルチャンネルを利用したい場合、メモリを2枚~3枚乗せる必要があり、マザーボードが対応している必要があります。
ただし、デュアルチャンネルにしたからと言ってアクセス速度が2倍になるわけではなく、せいぜい10~20%程度の上昇にすぎません。
体感的に違いを認識する事はほぼ不能に近いです。
ですから、予算を出来るだけ少なくしたい場合、シングルチャンネルにしても特に問題はないでしょう。

また、メモリはDDR3やDDR2などの規格がありますが、使用するCPUによって自動的に決まるので、BTOパソコンを購入する場合、気にしなくて大丈夫です。
ちなみに、
DDR3>DDR2>DDR
の順にアクセス速度が向上しますが、体感的に違いを認識する事は難しいでしょう。
(CPUによる能力差の影響がはるかに大きいので)

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CPUの基礎知識

CPUの基礎知識

CPUとは、パソコンの中央処理装置(Central Processing Unit)の事で、その名の通りPCのほとんどのデータ処理を行うので、パソコン性能に大きく影響する大切な部品です。

主な働きとして、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算・加工した上で、出力装置や記憶装置に出力します。

CPUの性能は、

  • 周波数(クロック数)
  • コア数(シングル / デュアル / クアッド・・・)
  • アーキテクチャ(Nehalem / Sandy Bridge / K10・・・)
  • 製造プロセス(65nm / 45nm / 32nm)

などによって違いが出ます。
この中で、特に重要なのが、周波数とコア数です。
アーキテクチャや製造プロセスもCPUの性能にそれほど影響を与えないため、気にする必要はありません。

周波数について

周波数(クロック数)は、CPUの処理タイミングを計る”号令”のようなもので、一秒間に何回号令を出せるか表しています。
具体的にはヘルツ(Hz)と言う単位で表され、1Hzなら一秒間に一回号令を出すと言う意味になります。
パソコンに使われているCPUは1GHz~3GHzの製品が一般的で、一秒間に10億回以上動作している事になります。

当然、クロック数が増えれば増えるほど、高速動作するので性能は高まります。
反面、クロック数の上昇とともに発熱量が上がるので、強力な冷却装置が必要になります。
BTOパソコンで特に指定しない限り、冷却ファンはCPUに付属する”リテールクーラー”が取り付けられます。
リテールクーラーでも性能に問題はありませんが、発熱量の多いCPUを冷却する場合、ファン音が耳ざわりに感じることもあります。

インターネットの閲覧や、映画鑑賞、ワード作成などの負荷の小さい用途なら、発熱量の少ない低スペックCPUのほうが都合の良いこともあります。
特に映画鑑賞や音楽鑑賞の場合、ファンの音は出来るだけ小さいほうが都合がよく、出来るだけ発熱量の小さいCPUを選ぶとともに、静音向けの高性能クーラーをオプションで取り付ける事も効果的です。

コア数について

コアとはデータ処理をする装置のことです。
現在、ほぼ全てのCPUがマルチコア化が進んでいて、一つのCPUの中に複数のコアが入っています。

コア数と呼び方は以下の通り

    • コア数1・・・シングルコア
    • コア数2・・・デュアルコア
    • コア数3・・・トリプルコア
    • コア数4・・・クアッドコア



マルチコアの利点は、データ処理にかかる負荷が分散できる事です。
特に、複数のソフトを同時に動かした場合、処理速度が低下し難く、マルチコアに対応したソフトなら動作速度が向上します。

上記の理由から、コア数が増えるほど性能向上が見込めますが起動するソフトウェアによって本来の性能を十分に発揮できないこともあり、必ずしもコア数に比例して速度アップしない点は中が必要です。
(利用できるコアに限度があるソフトも珍しくありません)

例えば、2コアしか利用できないソフトをデュアルコアとクアッドコアで動かしても処理速度は変化しません。

コア数によるCPUの選び方として、webの閲覧やofficeソフト、映画や音楽鑑賞ならデュアルコア、動画や写真加工(編集)PCゲームなど、重たいソフトで作業する場合は、クアッドやそれ以上のコアが必要です。

また、コア数が増えれば、それだけ発熱量も大きくなる事も付け加えておきます。

Intel vs. AMD

パソコン用のCPUを製造しているメーカーは、IntelとAMDの2社があります。
IntelはテレビCMでも頻繁に見かけるのでAMDと比べると知っている方も多いと思います。

どちらのメーカーがより優れているか気になるところですが、「トヨタとホンダのどちらが優れているか」と言っているようなもので、メーカー自体の優劣を付ける事はできません。

同価格帯のCPUを比べると、AMDはコア数が多く、発熱量TDPも高めです。
インテルはコア数が少ない半面、発熱量が低めになっています。
下の表に一例をまとめました。データは2011/10/8のものです。
ほぼ同じ価格で、動作クロックも同じ製品ですが、コアの数と発熱量に違いが確認できます。

IntelとAMDの製品比較

メーカー 製品名 価格 クロック周波数 TDP(発熱量) コア数
Intel Core i5 2500K 17270 3.3 95W 4
AMD Phenom II X6 1100T Black Edition 16815 3.3 125W 6
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BTOパソコンのメリットとデメリット

BTOパソコンは、使用目的に合わせて自由にスペックアップできるメリットがある反面、どのようにカスタマイズしてよいのか分かり難いというデメリットがあります。
ここでは、もう少し、BTOパソコンのメリットとデメリットについて考察していくことにします。

BTOのメリット

  • カスタマイズ
    BTOパソコンはCPU、メモリ、HDDなどパソコンを構成する主要なパーツを選ぶことが出来ます。
    たとえば、処理速度を早くしたいなら、CPUをワンランクアップさせたり、テレビパソコンなら大容量HDDに変更するなど・・・
    不必要な機能であれば思い切ってスペックダウンすることでより安くパソコンを購入することが可能。
    たとえば、パソコンモニターは使い回しが出来るので、パソコン本体だけ購入したり、光学ドライブも外付けのものがあるのならわざわざ購入する必要はありません。
  • 低価格
    BTOパソコンは、販売ルートがメーカーからの直販なので、余計な中間マージンが発生しません。
    つまり、通常の店頭販売や、ネットショップを通じて購入するパソコンより安く手に入れることが出来ます。
    不必要な周辺機器や、オーバースペックを仕様変更してよりやすく購入できることも安さの秘訣です。
  • 動作保障
    これはある意味当然なのですが、購入したパソコンは確実に動きます。もし、BTOというシステムがなかったら、既製品を購入するか、自分でパーツを購入して組み立てるしかありません。
    自作パソコンの場合は当然動作保障がないので、動かないときは自分で何とかしなければなりません。BTOパソコンなら、どのパーツを選んだとしても、動作することが保障されています。

BTOのデメリット

  • 実機に触れることが出来ない
    インターネットの通販なので、本物を直接に見ることは出来ません。最近は、スタイリッシュリビングPCなども人気があり、外見が特に重要視されています。店頭販売されているパソコンの様に、直接見たり触ったり出来ないので、外観を重視する方は、より慎重に選びましょう。
  • 納期に時間がかかる
    受注生産方式の特性上、注文してから手元に届くまで、1~2週間位かかってしまいます。注文を受けてから生産する為仕方のない事ですが、すぐにパソコンが必要な人には不向きと言えます。
  • 注文が少し難しい
    BTOパソコン自由にカスタマイズできる反面、少々知識が必要です。
    店頭販売もされていないため、店員さんに質問も出来ません。パソコン初心者の方は、どうしてもスペックを見ただけでは分からない所があると思います。
    BTOの購入には最低限、スペックを見る知識は必要になります。ある程度パソコンに慣れた中級者向けのパソコンなのかもしれません。
  • デザインが単調
    BTOパソコンは市販品と比べるとどうしてもデザインがよくありません。
    理由は単純で、ドスパラや、クレバリーなどのPCパーツショップが手がけるBTOパソコンはオリジナルケースを作れないからです。より安く販売するためにケースをケチるのでデザインがダサくなってしまうと言うわけ。
    DELLはオリジナルケースを採用しているので市販品のようなデザインになっています。
    ちなみに、パーツショップのBTOでもゲーミングパソコンのような高級機はそれなりのケースを使っています。
  • 粗悪部品が使われることも
    BTOはマザーボードや電源など具体的に製品を書いていないメーカーがほとんど。
    特に電源は粗悪品を使ってもスペックには反映されないので安易に低価格なパーツ構成にしないことも重要です(安物買いの銭失いにならないように・・・)。

↓このように、電源にも製品名が記載されているショップや、製品は信頼できます。
製品名が書かれているかチェック

以上がBTOパソコンのメリットとデメリットです。
ある程度パソコンの知識があって、自分の欲しいスペックが分かってくると、デメリットは気にならなくなりますし、それよりも自由にスペックを選べる魅力のほうがはるかに大きなメリットとなります。

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BTOパソコンについて

BTOパソコン

BTOとはBuilt To Orderの頭文字をとった略称で、受注生産方式で発売しているパソコンのことを言います。
注文を受けてから製品を生産するので自由なカスタマイズが出来、メーカー側にとって在庫を抱える心配が無いことから、価格を抑えるメリットがあります。

もともとパソコンはCPUやマザーボードと言った”ユニット”を組み合わせて作るため、大手電機メーカーでなくても開発・製造が可能。
DELLやNECのような大手パソコンメーカーの他、ドスパラ、九十九電機といったパーツショップからも数多く発売されているので安価にオーダーメイドパソコンを手に入れることが出来るようになっています。

■市販のパソコンとの違いは?

BTOと市販のパソコンの一番の違いは、自由にパソコンの仕様変更(カスタマイズ)が出来るという点です。
発売されているBTOパソコンのほとんどは、CPUが選べたり、映像を出力するグラフィックボードを高性能なものに変更し、パソコンの使用目的に合わせてオーダーすることが出来ます。

BTOパソコン・自作パソコン・メーカー製パソコンの比較

  • 市販パソコン
    サポートが充実していて保障内容が手厚いことが特徴。
    半面、大衆向けに作られているので、ゲームやグラフィックデザインなど専門性の高いパソコンは発売されていません。
    基本的にスペックを変更することが出来ないので既製品の中から使用目的に合うものを選びます
  • 市販品の特徴

  • 自作パソコン
    CPUやマザーボードなど、パソコンを構成するユニットを自分で調達し、組み合わせて作ります。
    自由にパーツを選ぶことは出来ますが、正常に動作する保障はありません。何か問題が起きたら自分で解決する能力と知識が必要です。
  • 自作パソコンの特徴

  • BTOパソコン
    BTOメーカーによる製品なので当然初期不良に対応しています。ですが、初歩的なパソコン操作に関する問い合わせには対応していないので、パソコンをある程度使える方が対象です。
    製品スペックは、自作パソコンほど自由に選べませんが、安定して動作するパーツから好きなものを選べる利点があります。
  • BTOパソコンの特徴

このように自作パソコンのようにカスタマイズでき、なおかつメーカー保障も受けられる”良い所取り”のパソコンがBTOの特徴です。
自由にカスタマイズできる反面、難しい用語が多くどれを選んでよいのか分かり難い印象を受けますが、実際にBTOパソコンのサイトを見ると、何種類かベースとなるモデルがすでに用意されています。
このベースモデルはゲーム向け、低価格向けなどカテゴリ毎に分けられているので、特にパーツを選ばなくても目的のカテゴリからパソコンをぶだけで十分目的にあったパソコンが手に入るのでご安心ください!
とはいえ、パーツの役割を理解し、最適なものをチョイスすれば、それだけ満足のいく一台を手に入れることが出来ますが・・・

BTOパソコンを購入するときは、まずゲーム向けやノートパソコンなどのカテゴリから、ベースモデルを選択します。
ドスパラはゲーム向けのパソコンに力を入れていて、ゲームタイトルから最適なモデルを選べるようになっています。

ベースモデルを選んだら、「見積もり」や「仕様変更」と言ったボタンがあります。
ボタンを押すと、CPU・OS・光学ドライブの種類などの項目にプルダウンメニューがあり、その中から選択できるようになっています。

実際にはモデルやBTOメーカーごとに選べる項目も違います。中には全ての項目が選べるモデルもあり、そうしたパソコンは、自作PCを作るような感覚でパソコンを構成することが出来ます。

仕様変更をする時には予備知識が必要ですが、パソコンのカタログスペックが読めれば十分。
もし、分からない事があれば、BTOパソコンの各部品の名称や役割、カスタマイズのアドバイスを解説しているので参考にしてください。

また、当然性能の高いパーツを選択するとベースモデルより値段が高くなります。逆に、モニタやキーボードなど、今お使いの物を使えば、モニタなどを購入しなくて良いわけですから、価格も安くさせることが出来ます。

こうした点もBTOパソコンの魅力です。

パソコンについてより詳しく知りたい方は自作パソコン大図鑑がお勧め。一通り読めば自分でパーツを購入し、組み立てられるようになりますよ!

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