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CPUとは、パソコンの中央処理装置(Central Processing Unit)の事で、その名の通りPCのほとんどのデータ処理を行うので、パソコン性能に大きく影響する大切な部品です。
主な働きとして、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算・加工した上で、出力装置や記憶装置に出力します。
CPUの性能は、
- 周波数(クロック数)
- コア数(シングル / デュアル / クアッド・・・)
- アーキテクチャ(Nehalem / Sandy Bridge / K10・・・)
- 製造プロセス(65nm / 45nm / 32nm)
などによって違いが出ます。
この中で、特に重要なのが、周波数とコア数です。
アーキテクチャや製造プロセスもCPUの性能にそれほど影響を与えないため、気にする必要はありません。
周波数について
周波数(クロック数)は、CPUの処理タイミングを計る”号令”のようなもので、一秒間に何回号令を出せるか表しています。
具体的にはヘルツ(Hz)と言う単位で表され、1Hzなら一秒間に一回号令を出すと言う意味になります。
パソコンに使われているCPUは1GHz~3GHzの製品が一般的で、一秒間に10億回以上動作している事になります。
当然、クロック数が増えれば増えるほど、高速動作するので性能は高まります。
反面、クロック数の上昇とともに発熱量が上がるので、強力な冷却装置が必要になります。
BTOパソコンで特に指定しない限り、冷却ファンはCPUに付属する”リテールクーラー”が取り付けられます。
リテールクーラーでも性能に問題はありませんが、発熱量の多いCPUを冷却する場合、ファン音が耳ざわりに感じることもあります。
インターネットの閲覧や、映画鑑賞、ワード作成などの負荷の小さい用途なら、発熱量の少ない低スペックCPUのほうが都合の良いこともあります。
特に映画鑑賞や音楽鑑賞の場合、ファンの音は出来るだけ小さいほうが都合がよく、出来るだけ発熱量の小さいCPUを選ぶとともに、静音向けの高性能クーラーをオプションで取り付ける事も効果的です。
コア数について
コアとはデータ処理をする装置のことです。
現在、ほぼ全てのCPUがマルチコア化が進んでいて、一つのCPUの中に複数のコアが入っています。
コア数と呼び方は以下の通り
- コア数1・・・シングルコア
- コア数2・・・デュアルコア
- コア数3・・・トリプルコア
- コア数4・・・クアッドコア
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マルチコアの利点は、データ処理にかかる負荷が分散できる事です。
特に、複数のソフトを同時に動かした場合、処理速度が低下し難く、マルチコアに対応したソフトなら動作速度が向上します。
上記の理由から、コア数が増えるほど性能向上が見込めますが起動するソフトウェアによって本来の性能を十分に発揮できないこともあり、必ずしもコア数に比例して速度アップしない点は中が必要です。
(利用できるコアに限度があるソフトも珍しくありません)
例えば、2コアしか利用できないソフトをデュアルコアとクアッドコアで動かしても処理速度は変化しません。
コア数によるCPUの選び方として、webの閲覧やofficeソフト、映画や音楽鑑賞ならデュアルコア、動画や写真加工(編集)PCゲームなど、重たいソフトで作業する場合は、クアッドやそれ以上のコアが必要です。
また、コア数が増えれば、それだけ発熱量も大きくなる事も付け加えておきます。
Intel vs. AMD
パソコン用のCPUを製造しているメーカーは、IntelとAMDの2社があります。
IntelはテレビCMでも頻繁に見かけるのでAMDと比べると知っている方も多いと思います。
どちらのメーカーがより優れているか気になるところですが、「トヨタとホンダのどちらが優れているか」と言っているようなもので、メーカー自体の優劣を付ける事はできません。
同価格帯のCPUを比べると、AMDはコア数が多く、発熱量TDPも高めです。
インテルはコア数が少ない半面、発熱量が低めになっています。
下の表に一例をまとめました。データは2011/10/8のものです。
ほぼ同じ価格で、動作クロックも同じ製品ですが、コアの数と発熱量に違いが確認できます。
IntelとAMDの製品比較
メーカー | 製品名 | 価格 | クロック周波数 | TDP(発熱量) | コア数 |
Intel | Core i5 2500K | 17270 | 3.3 | 95W | 4 |
AMD | Phenom II X6 1100T Black Edition | 16815 | 3.3 | 125W | 6 |
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