※「データ復旧大図鑑」が参考になりましたら、ツイッター、facebook、ブログ等で紹介してください。

論理障害と物理障害の見分け方


物理障害と論理障害のチェック物理障害は機器が故障しているので、動作しなかったり、異音がしたりします。このような物理障害特有の症状に該当するか確認しましょう。

故障した時の現象や症状をチェックする

  1. 機器から焦げたような臭いがする
    機器がショートしたり、オーバーヒートによって故障する場合、必ず焦げたような臭いがします。
    もし、臭いがしたら、パソコンやハードディスクの基板を確認し、焦げていないか確認しましょう。

  2. BIOSから記憶デバイスが認識しない

    機器そのものが故障している場合、そもそもBIOSから認識しません。

    まず、パソコンの電源を入れ「DEL」キーを押し続けますすると、BIOS画面が表示されるので「起動」→「ハードディスクドライブ」を選択すると認識しているハードディスクの一覧が表示されます。

  3. ハードディスクが回転しない
    ハードディスクはパソコンの電源を入れると同時に、ディスクが回転して動作します。

    モータが故障すると、ディスクが動かなくなってしまう事があります。

  4. 磁気ヘッドが動かない
    ハードディスクがパソコンデータにアクセスする場合、必ず磁気ヘッドが動きます。
    パソコンの動作音を良く聞くと、ハードディスクの回る音とともに、カラカラカラ・・と言う音が聞こえると思います。この音がヘッドが動いている音です。
    ヘッドが、経年劣化などによってディスクに癒着してしまう場合があり、磁気ヘッドやディスクが動かなくなる原因になっています。

  5. 常に「カラカラカラ」と音を立てる「カラカラ」と音を立てているがデータにアクセスできない
    磁気ヘッドが損傷してデータが読み込めない状態になると、「カラカラ」とずっと音をたてたり、データアクセスする時にカラカラ音はするが全く読み込めない状態になってしまいます。
    また、キーキーと言うひっかき音がした場合、ディスクにヘッドが接触している状態で、データ復旧は難しく(値段が高く)なります

 

論理障害のチェック

論理障害のほとんどは人為的なミスによって引き起こされます。
何もしていないのにデータが消える事はないですし、仮にそうならウイルスによるデータ破壊か、物理障害を疑うべきでしょう。
論理障害の場合、データ復旧ソフトを使えば、私たちでもデータ復旧させる事が可能です。(このサイトでもケース毎の復旧方法を紹介しているので参考にしてください)

論理障害の症状をチェックする

  1. ファイルを削除した
    間違ってファイルを消去してしまった場合、上書きさえしなければ100%復旧可能!

    すぐにパソコンの操作を中止し、データ復旧作業に移りましょう。

  2. 上書き保存してしまった
    ファイルを上書き保存した場合、論理障害の中で重度のデータ障害になります。
    基本的に一度上書きしてしまったデータは専門の復旧センターでさえ復旧できるかわかりません。
    この場合、「CTRL」+「Z」ボタンを同時に押して、作業内容を上書き前の状態に戻すか、データのバックアップや、上書きしていないオリジナルデータを検索しましょう。

  3. 「フォーマットされていません」と言うメッセージが出る
    コンピュータウイルスや、デバイスの経年劣化により、フォーマット形式を保存する領域が壊れてしまった可能性があります。
    ディスクさえコンピュータが認識していれば、データ復旧させる事は出来ます。
    無事にデータ復旧が完了したら、ハードディスクの交換やウイルスチェックを行い、再発防止しましょう。

  4. パソコンが起動しない
    パソコンのスイッチを入れ、電源ランプや、ハードディスクの回る音が聞こえるのにOSが動かない場合、システムトラブル又はシステムをインストールしているハードディスクが故障している可能性があります。
    ほとんどの場合、システムトラブルによるエラーなので、ハードディスクを抜き取って別のパソコンからアクセスすればデータの救出は簡単に出来ます。

    また、完全復元と言うソフトにはCDからパソコンを起動し、直接内部データを復旧させる機能が付いているので、起動不能になったパソコンからデータを復旧させる事が出来ます。

 

その他、障害が出る予兆

パソコンの論理障害や、物理障害が起きる前に”予兆”のような現象が起きている場合があり、次のような症状がした場合にはすぐにデータのバックアップを取り万一に備えましょう。

  1. データのアクセス速度が異常に遅くなった
  2. ハードディスクの音が大きくなったり、いつもと違う音が聞こえる
  3. パソコンの動作が一瞬止まる
  4. 読み込みや書き込み中にエラーが出る

このような現象が起きた場合は、システムや機器に何らかの異常が起きている可能性が極めて高いので、データにアクセスできるうちにバックアップを取った方が良いでしょう。

寄付・開発支援について

コンテンツのデータ復旧を実証する機材は基本的に個人で調達して記事を書いております。
記事がお役に立ちましたら、ブログ運営をサポートしていただけると大変助かります。是非ともご協力いただけたら幸いでございます。
http://amzn.asia/bwi5rDi
P.S.
サポートしてくださった皆様、こちらからメッセージが送信できませんので、この場をお借りしてお礼いたします。
ご購入下さった製品はコンテンツ運営の為、大切に使わせていただきます。
ご支援、本当にありがとうございます。


関連記事


バックアップのススメ

パソコンやスマホのデータは意外と簡単に消えてしまうので、可能な限りバックアップを取ることが重要です。 バックアップさえとっていれば、衝撃や水濡れなどで重篤なシステム障害になってしまっても簡単にデータを取り戻すことができます。
私は、PCデータバックアップソフトを使い、データは2か所に保管するようにしています。さらに、定期的に手動でバックアップを取っていますから、データ障害が起きてもデータそのものが消えてしまうことはありません。


データ復元できない時は?

データが復元できなかった場合、闇雲に操作するとデータ復旧確率が下がってしまいます。
必ず成功するとは限りませんが、今できる最善の方法について紹介しますので、是非参考にしてください。
データ復元が出来ない時は?」参照

悪徳データ復旧業者に注意

現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
業界内でも嫌われており、この業者が復旧作業を行ったデバイスは復旧拒否する企業も少なくありません。
データ復元が出来ない時は? 「データ復旧成功の鍵」参照



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です