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5分でよく分かる!NASの使い方 – どんなことに使えるの?


バックアップしたり家族でファイルを共有したり、とっても便利なNASについて勉強しましょう!

NASってなぁに?

NASとは、[Network Attached Storage]の事で、ネットワークに接続して利用できる外付けHDDのようなものです。
LANやWi-Fiに接続した端末からデータを閲覧したり、アップロードすることができます。

↓このようにNASはUSBケーブルではなく、LANケーブルを接続します。

NASと外付けHDDの外観
外見は似ていても、中身は全く違う

NAS
I-O DATA NAS 2TB RAID 1(ミラーリング)/デュアルコアCPU/高速モデル/2ドライブ/3年保証/日本製 HDL2-AA2
外付けHDD
I-O DATA HDD 外付けハードディスク 3TB USB3.0/テレビ録画/パソコン/家電対応 日本製 HDC-LA3.0
  •  LAN接続
  • 複数の端末に同時にアクセスできる
  • データを共有できる
  • 外出先からアクセス可能
  •  USB接続
  • USBで接続した端末しか認識しない
  • 外出先で利用するには持ち運ぶ必要がある
  • USB3.0対応なら、NASより高速

NASと外付けHDDの違いとは?

NASは色々な端末を同時に接続することができます

NASは複数の機器に接続できる

一見、外付けHDDと変わらないように思えますが、NASはネットワーク経由でアクセスできる点が大きな違いです。一度に複数の端末がNASに接続できます。無線LANからアクセスすればケーブルすら不要です。

外付けHDDは一つの機器しか接続できない

一方、外付けHDDはUSBで接続する必要がありますし、接続した端末でしかアクセスできない点が最も大きな違いです。
USBケーブルの届く範囲に外付けHDDを移動しなければならないのです。

NASは外出先からアクセスできる

NASには、もう一つ便利な点があります。それは世界中どこにいてもアクセスできること。
(※パスワード保護されているので、意図しない相手に中をみられる心配はありません)

例えば、外出先から自宅のNASにバックアップが取れるので、万一盗難された場合やデバイスが破損してしまうことがあっても大切なデータを守ることもできます。
また、NASを応用すれば遠方にいる家族に写真を送りたいときなどに大活躍!いちいちメールに添付しなくても、NASに保存して共有パスワードを教えるだけでOK。見たいときにいつでも見ることができます。

データ(家族写真など)を共有したり、外出先から自宅のNASに保存されたデータを閲覧又はアップロードすることができる点が大きく違います。

NASの便利な使い方

パソコンのバックアップをNASに保存

家じゅうのパソコンをNAS1台にまとめてバックアップすることができます。
外付けHDDにも保存することはできますが、複数のパソコンをバックアップしようとすると、その都度USBを繋ぎかえる必要がありとても手間がかかります。

NASを使えば、ネット(ルーター)に接続している全てのパソコンのバックアップを保存することができます。(外部アクセスを許可すれば、外出先からでもバックアップ可能です)

データの受け渡しや共有が便利

NASはデータの配布や共有が大得意。

例えば、デジカメで撮影した集合写真を配布する場合、一人ひとりメールに添付して送ったりUSBメモリを手渡しで回すなど、手間がかかりました。

NASを使えばアクセスに必要なパスワードを知らせるだけでOK。外部からアクセスできるので各自で必要なデータだけコピーすればよいわけです。

どこにいても保存した動画・写真・音楽が楽しめる

NASは家の中や外出先からアクセスできるので、どこにいても動画や音楽、撮影した写真などのコンテンツを楽しむことができます。
家の中で動画や音楽・写真を共有するには「DLNA」という規格に対応している必要がありますが、テレビやNASの多くがこの規格に対応しています。

※ただし、録画したテレビ番組をNASにコピーするには、「DTCP-IP」という規格に対応したNASが必要です。また、「DTCP+」という規格にNASが対応していれば、外出先から録画したテレビ番組を再生することもできます。
※閲覧するスマホなどの端末には「DTCP-IP」や「DTCP+」対応のアプリが必要があります。

NASの速度は遅い?

便利なNASですが、唯一の弱点がアクセス速度の遅さです。
有線のローカルLANならUSB2.0接続の外付けHDDよりは早いものの、USB3.0と比べると速度の遅さが目につきます。
※ローカルLAN・・・要するに家の中でアクセスする場合

実際にどれくらい遅いのか1.36GBの動画ファイルを書き込んだとき、何秒かかるのか計ってみました。NASは32秒ほど、USB2.0の52秒よりは早いので、遅すぎるワケではありませんが、USB3.0の10秒と比較すると3倍時間がかかってしまいました。

1.36GBの書き込み
NAS (ローカルLAN) 31.99秒
外付けHDD(USB2.0) 52.45秒
外付けHDD(USB3.0) 9.81秒

ベンチマークソフトで測定してみた

もっと詳しく調べるため、ベンチマーク「CrystalDiskMark」で計測してみました。

URL:http://crystalmark.info/software/CrystalDiskMark/

測定値の左側の数値は読み込み、右側の数値は書き込みの速度(MB/s)を表しています
Seq Q32T1・・・連続したデータのアクセス(マルチキュー)
4K Q32T1・・・4Kデータのランダムアクセス(マルチキュー)

Seq・・・連続したデータのアクセス(シングル)
4K ・・・4Kデータのランダムアクセス(シングル)

※Q32T1は32キューを1スレッドで処理しろと言う意味。”Seq Q32T1”と”Seq”、”4K Q32T1″と”4K”は測定方式が違うだけで基本的に同じ事をしているという認識で良いです。

・NASのテスト結果

・USB2.0のテスト結果

・USB3.0のテスト結果

測定結果のまとめ

意外だったのはNASのランダムアクセスの速さ4K Readが2.898 Writeが6.168という結果になりました。USB3.0の4K Readが0.599 Writeが1.037という結果ですから非常に良好です。
これはNASのシステムが優秀で、キャッシュなどをうまく活用しているからだと思います。

一方、連続したデータのアクセスは先に測定した動画書き込みと同じ傾向になり、NASとUSB3.0のHDDを比べるとやはり3~4倍ほどの開きがあります。

しかも、ローカルLANに接続したときの話です。
外出先からアクセスするとさらに速度は低下します。どれくらい遅くなるかは契約しているインターネットの速度と、外出先のインターネットの速度に影響を受けるので未知数ですが、数十MBのデータを移動コピーするにも数秒から数十秒かかるでしょう。

ローカルLANと同じように大容量データを取り扱うことができない点は注意です。

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