メディアに保存したバックアップデータのアクセス中に「ファイルまたはフォルダのコピーエラー」と言うエラーメッセージが表示されてアクセス出来なくなった場合
↓表示されたエラーメッセージ
「データエラー(巡回冗長検査(CRC)エラー)です。」と表示されています。
巡回冗長検査とは、転送中にデータにノイズなどが入り、データ破損を起こしていないかチェックする機能の事。
正確な情報伝達を支える様々な場面で使われています。
通常はデータの転送中にノイズが入り誤ったデータが転送されても、巡回冗長検査で誤りを認識すると再度同じデータの転送を要求するだけで通信エラーにはなりません。
ところが、何度再転送してもエラーが出続ける場合、この様なコピーエラーとして警告メッセージが表示されます。
と言う事は、このメッセージが表示された場合、すでにメディアに保存されたデータは何らかの原因で破損してしまった事になります。
基本的には、上記で説明したように、データが破損してしまっているのですが、手も足も出ない事はありません。
CD・DVDでエラーが発生した場合
CDやDVDなどの光学メディアのばあい、意外とディスク表面の汚れや傷が原因となっている事が良くあります。
目で見て手の指紋や汚れが目立つようなら、眼鏡ふき等の傷の付き難い物でやさしく汚れを落とします。
傷が、目立つようなら、市販のリペアキットというものが売られているので、このような機器を使って傷を取ります。
データその物に異常がある場合
記憶メディアの経年劣化でデータの一部にエラーが生じてしまう事があります。
特に、CD-RやDVD-Rを、太陽の光があたる場所や、湿度の高い場所に長時間放置してしまうと保存データの一部が消失してしまい、エラーを誘発する事があります。
データの劣化は光学メディアだけではありません。ハードディスクやフラッシュメモリでも発生する可能性は十分あります。
この場合、経験上確率は低いのですが、何回かデータコピーを繰り返すうちに、意外にも正常にコピー出来てしまう場合があります。
多分、データが完全に劣化せず、デジタルの「0」と「1」の中間の曖昧な値になっている時に、何度も試すうちに偶然正常なデータを読み出す事が出来ただけなのかもしれません。
(完全に憶測です)
基本的にはデータその物が破損しているので、破損データは諦めて残りのデータを救出するか、壊れたデータを修復ソフトを使って復元させるしかありません。
前述の例は、記憶デバイスにA、B、Cと言うファイルがあり、Bファイルのデータの一部が消失して巡回冗長検査(CRC)エラーとなった場合。
Bファイルにはアクセスしないで、AとCファイルだけをコピーして別のメディアに移す訳です。
また、症状が軽度の場合、データ復旧ソフトでスキャンすると復元出来る場合があります。
海外のフリーソフトですが、「CD Recovery Toolbox Free」は読み取りに失敗してしまうディスクからデータを復旧させる強力なソフトです。
後述の壊れたデータを修復する場合、市販のソフトになってしまいますが、ファイナルデータの特別復元版には回収ファイル機能(強力な復元機能)が備わっているのでファイルが破損していても修復出来る可能性があります。
無料の体験版から復元可能か5段階評価で判断できるのです関してみる事をお勧めします。
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