デジカメで撮影した写真を消してしまったり、間違ってフォーマットしてしまうことがあります。旅行や結婚式・ご入学などなど…その時々の大切な瞬間がたくさん詰まっています。二度とない大切な思い出ですから、消えてしまったときのショックは言葉にできません。
しかし、諦めないでください!
専用のデータ復旧ソフトを使えばデータを取り戻すことも可能です。
データ復旧は可能
写真を間違って消してしまったり、フォーマット※してしまっても実はデータそのものを消しているわけではなく、データの保存先を参照するアドレス部分だけを消しているだけなのです。
(本に例えると、目次だけを消して本編は残っている状態)
パソコンから参照すると、目次がないので何も記録されていないように見えているだけなのです。そこで適切なデータ復旧ソフトを使って見えなくなっているデータを取り出すことができれば、消えてしまったデータを復元することができるわけです。
※完全フォーマットしてしまうとデータ復元は不可能。ですが通常は簡易的なクイックフォーマットなので、ほとんどのケースでデータ復元は可能です。
フリーソフトを使ってデータを復元してみよう
データ復旧の準備
デジカメからSDカードを削除してしまった場合はSDカードリーダーを使ってパソコンに接続します。
↓SDカードのデータ復旧に最適なカードリーダー
パソコンのHDDに保存している写真を削除してしまった場合はそのままでOKです。
一応ごみ箱にデータが入っていないか確認してみましょう。
【参考】
>>ごみ箱へ入れてしまったデータの復旧
>>ごみ箱がない?! デスクトップにゴミ箱が無い場合
データ復旧をダウンロード
復旧作業には無料で利用できるフリーソフトを使います。
ソフトをダウンロードするときは、復旧するメディアに保存しないように注意してください。
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- 対応OS:Windows Xp/Vista/7/8/10
- ソフト配布先:Piriform Ltd.
- ライセンス:フリーソフト
このソフトは、通常版とポータブル版の2種類あります。
通常版は、パソコンにソフトをインストールするタイプ
ポータブル版は、ソフトをインストールせず、USBメモリなどに入れて使うタイプです。
ダウンロードによる上書きを避けるため、USBメモリにソフトを入れて使った方が安全です。
Recuva-Portableを選択
Download
「rcsetup***.zip」というファイルがダウンロードされます。
(***はバージョン名)
ダウンロードしたファイルを展開します。
ファイルの展開方法は、展開したいファイルを右クリックして、「すべて展開」を選択します。
(下の画像は新しいフォルダ.zipを展開する例です。)
展開ウィザードが開くので「次へ」を押します。
圧縮ファイルの展開先を指定する画面が出ます。何もいじらなければ、ダウンロードしたファイルと同じ場所に展開されるのでそのまま「次へ」を押します。
以上で展開は完了です。
新しく「rcsetup***」というファイルが出来ていると思います。
このフォルダの中に、「Recuva」と「Recuva64」の2種類の復旧ソフトが入っています。
使っているパソコンのOSが64ビットなら「Recuva64」をダブルクリックし、OSが32ビットなら「Recuva」をダブルクリックします。
もし分からなければ試しにどちらでもいいので起動します。
わざと間違った方を選択しまして見ましたが、エラーで停止するだけで壊れる事はありませんでした。
データ復旧ソフトの使い方
ソフトを起動すると、この画面が出るので「Cancel」ボタンを押します。
このような画面が出ると思います。右側の「Options」ボタンを押します。
オプション画面が表示されます。
「General」タブから言語を選択できます。Languageで、日本語にしましょう。日本語を選択したら、「OK」ボタンを押します。
これで日本語に切り替わるはずです。
英語表記のままでしたらソフトを再起動すると日本語になります。
左側のメニューから、写真データが消えてしまったドライブを選択します。
ドライブを選択したら、右側のオプションをクリックしてデータ復旧の設定をします。
「オプション」ウィンドウが開くので、動作タブを選択します。
最初は「詳細スキャン」のチェックを外して「OK」をクリックします。
もし、目的のデータが復元できない場合は「詳細スキャン」にチェックを入れてスキャンを実行しましょう。(結構時間がかかる)
「フォルダ構成も復元」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
今回、写真のデータを復元したいので、「ファイル名またはフォルダ名」の右にある矢印をクリックし、「ピクチャ」を選択しましょう。
スキャンの設定が整ったので、画面中央の「スキャン」ボタンをクリックします。
「詳細スキャン」にチェックを入れると時間がかかることがあります。気長に待ちましょう。
スキャンが完了すると、スキャンでヒットしたファイルの一覧が表示されます。
イメージファイルの場合、選択するとプレビュー画像も表示されます。
ファイル名の横にある、赤、黄、緑のアイコンで復旧確率が分かります。
緑色のアイコンは復旧の可能性が高いデータ、
黄色は一部のファイルが欠損しているデータ、
赤色は復元の可能性の低いデータです。
ただし、あくまで目安なので、実際は緑のアイコンでも復元できない場合や、赤色でも復元できてしまうことがあります。
復旧確率の高いデータと低いデータが混在しているので、並べ替えることもできます。
下のバーを右に移動すると「状態」という項目があります。
「状態」項目をクリックすると状態ごとに並べ替えることができます。
復元したいファイル全てにチェックを入れます。
とはいえ、何百というファイルを一つ一つチェックを入れるのは現実的ではありませんから、先頭のファイルを選択し。「Shift」キーを押しながら後尾のファイルを選択します。その間にあるファイル全てが選択され、青色で表示されるはずです。この状態で任意の一か所にチェックを入れると選択された全ての項目にチェックが入ります。
復元したいファイルにチェックを入れ「復元」ボタンをクリックしましょう。
「フォルダーの参照」ウィンドウが表示されるので、復元したデータの保存先を指定します。
保存先はスキャンしたドライブ以外ならどこでもOK。
スキャンしたドライブを指定すると、復元しながらデータを上書きしてしまう事になるので絶対にやってはいけません。
同じ名前のファイルが複数ある場合、下のような確認ウィンドウが表示されます。
フォルダ構造が壊れていると、同じ名前のファイルが同じフォルダに生成されてしまうのです。
ひとまず「両方のファイルを保持」を選択してすべてのファイルを復元しましょう。
最後に復旧したデータを確認し、復元されているようなら完了です。データを消去してすぐなら高確率で復旧できるでしょう。
しかし、データの状態によっては完全に復元できるとは限りません。
しかし、まだ諦めないでください!
市販ソフトの中で最高クラスの復旧性能を誇るファイナルデータを使ってスキャンするとフリーソフトでは復元できないファイルも簡単に復元することができます。
しかも、ファイナルデータは体験版を使って復元ができるか確認することができます。
実際に復元するには製品版を購入する必要がありますが、まずは体験版をダウンロードしてみて、復元できるようならソフトを購入してみてはいかがでしょうか?
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寄付・開発支援について
コンテンツのデータ復旧を実証する機材は基本的に個人で調達して記事を書いております。
記事がお役に立ちましたら、ブログ運営をサポートしていただけると大変助かります。是非ともご協力いただけたら幸いでございます。
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P.S.
サポートしてくださった皆様、こちらからメッセージが送信できませんので、この場をお借りしてお礼いたします。
ご購入下さった製品はコンテンツ運営の為、大切に使わせていただきます。
ご支援、本当にありがとうございます。
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バックアップのススメ
パソコンやスマホのデータは意外と簡単に消えてしまうので、可能な限りバックアップを取ることが重要です。
バックアップさえとっていれば、衝撃や水濡れなどで重篤なシステム障害になってしまっても簡単にデータを取り戻すことができます。
私は、PCデータバックアップソフトを使い、データは2か所に保管するようにしています。さらに、定期的に手動でバックアップを取っていますから、データ障害が起きてもデータそのものが消えてしまうことはありません。
データ復元できない時は?
データが復元できなかった場合、闇雲に操作するとデータ復旧確率が下がってしまいます。
必ず成功するとは限りませんが、今できる最善の方法について紹介しますので、是非参考にしてください。
「データ復元が出来ない時は?」参照
悪徳データ復旧業者に注意
現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
業界内でも嫌われており、この業者が復旧作業を行ったデバイスは復旧拒否する企業も少なくありません。
データ復元が出来ない時は? 「データ復旧成功の鍵」参照