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HDDを落として壊れてしまった時は?


外付けHDDやノートパソコンなど、誤って落としてしまい、中のHDDが故障してしまうことがあります。

異音がする場合

もし、落としてしまってから、HDDが「カラン・・・カラン・・・」、「カラ カラ カラ」など、いつもと違った異音を立ててアクセスできなくなった場合、高確率でHDDが故障しています。
↓落として物理障害が発生したHDDの異音

もし、異音を立ててHDDにアクセスできなくなった場合、むやみにデータにアクセスしようとするとディスク表面に傷をつけてしまい、返って症状が悪化します。個人では修理できる状態ではありませんから、すぐに電源を落としてデータ復旧業者に依頼することをお勧めします。
HDDの物理障害の場合、復旧料金も比較的割高になる傾向です。比較的軽度な物理障害でも10万円以上かかってしまいます。

コネクタが折れてしまった場合

裸のHDDを落としたりすると、まれにコネクタが折れてしまうことがあります。コネクタが折れてしまうとケーブルが刺さりませんし、無理に刺しても接触不良や最悪ショートしてしまう恐れもあります。
この場合、頑張れば修理することも不可能ではありません。

↓HDDのコネクタは本体を裏返すと確認できます。電源コネクタとATA通信コネクタがあります。

HDDのコネクタの破損状況を確認し、この様にコネクタのプラスチックが折れてしまうとコネクタが刺さりません。
hdd176

ATAコネクタの端子を間違えないようにはんだ付けすると修理することができます。
詳しくは「ハードディスクのコネクタ(接続部分)が破損してしまった」参照のこと

↓実際にはんだ付けしてデータにアクセスしたもの。
修理は自己責任ですし、ショートすると基盤が破損してしまいますが、コネクタの破損程度なら個人でも修理することは不可能ではありません。

コントローラーのボードが破損した場合

HDDのコントローラーボードが割れてしまったり、大きく傷がついて電子回路が断線してしまった場合もHDDにアクセスできません。

コントローラーボードはこのように取り外すことができるので、同型のHDDを購入し、コントローラを乗せ換えればデータ復旧できると思われがちです。

しかし、単純にコントローラを入れ替えただけでは認識しません。
HDDのコントローラには固有のディスク情報を記録しているため、コントローラを乗せ換えると記録情報が異なるのでアクセスできないのです。
(記録情報が入っているRAMを新しい基盤に乗せ換えれば動く可能性もありますが・・・)

ですから、こちらも基本的にデータ復旧業者に依頼することになります。基盤の故障だけならデータはそのまま残っているので完全な状態で復元することが可能です。

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悪徳データ復旧業者に注意

現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
業界内でも嫌われており、この業者が復旧作業を行ったデバイスは復旧拒否する企業も少なくありません。
データ復元が出来ない時は? 「データ復旧成功の鍵」参照



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