「CrystalDiskInfo」とは?
HDDやSSDの健康状態を監視するフリーソフト。
このソフトは、HDDやSSDの”S.M.A.R.T.”情報を定期的にチェックすることで、ドライブの障害の早期発見や、故障の前兆を発見するツールです。異常があれば警告画面を表示したり、メールによる通知機能も搭載しています。
ちなみに、”S.M.A.R.T.”情報の解析には、Googleの調査を基準にしているため、確率の高い予期が期待できるようです。ただし、下記の引用の通り、Googleの調査によると、S.M.A.R.T.情報に全く異変がないまま破損してしまうことも少なくないと報告されているようです。「CrystalDiskInfo」を過信せず、定期的なドライブの交換や、バックアップでデータを守ることは大切です。
ハードディスクドライブの障害の早期発見・故障の予測を目的としてハードディスクドライブに搭載されている機能である。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/Self-Monitoring,_Analysis_and_Reporting_Technology
CrystalDiskInfoではGoogleの調査に基づいた診断基準を採用しており、信頼性が高い。ただし、同様の論文でHDDはS.M.A.R.T.の数値に一切問題がないまま突然死することが少なくない、とも報告されている。すべての故障を早期発見、予測できるわけではないので注意しよう。とはいえ1つの指針としては十分役に立つはずだ
引用:https://osdn.jp/magazine/10/02/18/0422227
目次
HDD診断ツールのインストール
HDD診断ツール「CrystalDiskInfo」は、ハードディスクの情報を読み取り、エラーの発生している個所の数や動作時間、温度、電源投入回数などからハードディスクの健康状態を、「正常」、「注意」、「異常」の三段階で知らせてくれるすぐれものです。
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- 対応OS:Windows Vista/Server 2008/7/8/10
- ソフト配布先:crystalmark.info
- ライセンス:フリーソフト
Download
ダウンロードすると、「CrystalDiskInfo***.exe」と言うファイルが出来ます。
ダウンロードしたソフトをダブルクリックして、インストールしましょう。
使用許諾の同意画面です。内容を読み、同意したなら、
「同意する」にチェックを入れ、「次へ」をクリック
インストール先を指定します。
特に変更する必要はありません。そのまま「次へ」をクリック
スタートメニューにプログラムのショートカットを作る場合のフォルダ名を指定します。
特に変更する必要はありません。
ショートカットが必要ない場合は、左下の「プログラムグループを作成しない」にチェックを入れ、「次へ」をクリック
このソフトは大変有用なフリーソフトですが、スパムソフトが勝手にインストールされてしまいます。
必ず、チェックを外してから、「次へ」をクリックしましょう
インストールの準備ができたので、「次へ」をクリックしてインストールを実行しましょう。
インストールが完了しました。
「完了」をクリックするとソフトが起動します。
「CrystalDiskInfo」の使い方
ソフトが起動すると、すぐに結果が表示されます。↓
「Crystal Disk Info」の見かた
「Crystal Disk Info」の画面は1~4の項目を見ることで健康状態が確認できます。
それぞれの項目について詳しく説明します。
- 接続しているHDD/SSD一覧
画像の例では3台のドライブが接続されていることが分かります。
各ドライブをクリックすることで、各々の詳細画面に切り替わります。 - ドライブの状態
(1.)で選択したドライブの健康状態と温度を確認できます。
健康状態は次の4種類で表示されます。
[ 正常 ]
‐ 何も問題が発生していない状態。
[ 注意 ]
‐ 不良セクタの代替処理が発生。故障の可能性が高まりつつあります。
[ 異常 ]
‐ 1つ以上のS.M.A.R.T.で異常値が検出されている状態。すぐに交換の必要あり。
[ 不明 ]
‐ S.M.A.R.T.情報が検出されない - 温度
‐ ドライブの温度です。45℃以下が理想的。
55℃以上ある場合、熱による故障の危険性があります。
ドライブ同士の間隔を開けたり、ケースファンを取り付けるなどの熱対策が必要です。 - S.M.A.R.T.情報
各項目と、現在値、最悪値、しきい値、生の値が表示されます。
この項目は特に理解しなくても良いでしょう。理解したところで、エラーを修正できるわけではありません。
[ 現在値 ]
‐ S.M.A.R.T.情報を取得したときの状態値。
[ 最悪値 ]
‐ 過去の最悪値。
[ しきい値 ]
‐ メーカーが指定した各項目の限界値。最悪値がしきい値を下回った場合、何らかの異常が発生しています。(いつドライブが故障してもおかしくない状態)
[ 生の値 ]
‐ S.M.A.R.T.のメモリに格納されている16進数の値です。現在値や最悪値の項目に10進数に変換して表示されています
常駐監視の設定方法
「Crystal Disk Info」はWindowsのバックグラウンドに常駐させ、定期的にHDDの状態を監視する機能が備わっています。
常時監視するためには、「機能」タブ→「常駐」にチェックを入れます。
メインウィンドウを閉じてもタスクトレイにソフトが常駐し、定期的にドライブの状態を監視することができます。
タスクトレイ上のアイコンには温度が表示されるので、一目で正常な温度か確認できます。
ちなみに、異常を検視したときは、バルーンで警告を知らせてくれます。
パソコンの起動と同時にCrystal Disk Infoを実行するには、「機能」タブ→「スタートアップ」にチェックを入れます。
監視間隔を調整する
ドライブの状態をチェックする間隔を調整することができます。
「機能」タブ→「自動更新」→「任意の更新間隔」から変更できます。
標準では10分間隔でS.M.A.R.T.情報を取得します。可もなく、不可もなく、標準的な間隔だと思います。
更新間隔が短ければそれだけドライブの異常を早期に発見でしますが、頻繁にドライブをチェックするため、パソコンのパフォーマンスが低下します。(極わずかですが。)
パソコンの環境に合わせて間隔を調整してみましょう。
ドライブ異常をメールで通知
ドライブの異常をメールで通知する機能が搭載されているので、外出先からドライブの異常情報をチェックすることができます。
メール通知機能を有効にするには、「機能」タブ→「通知機能」→「メール通知」にチェックを入れます。
メールの設定をするには、「メール設定」から行います。
メールの通知には、受信メールと送信メールの設定をします。
受信メールは外出先からチェックできる携帯電話などのメールアドレスを記入します。
(例 aaa@docomo.ne.jp)
送信用のメールはGmailにて動作確認がされています。アカウントを持っていない場合は別途取得しましょう。
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FromとIDの欄にはGmailのアドレスを記入します。
PasswordにはGmailのパスワードを入力します。
(例 bbb@gmail.com)
Gmailを利用する場合は、「Host」と「Port」は標準設定でOKです。
Subjectにはメールのタイトル、Bodyには本分を記入します。
メールの設定を終えたら、「Test Mail」をクリックするとテスト送信するので、正しく設定されているか確認することができます。
正常にメールが送信出来たら、「OK」をクリックすれば設定は完了です。
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