パソコンの何らかの誤作動により、今まで普通に動いていたUSBメモリ、ハードディスクなどが突然「フォーマットしますか?」と表示され、それ以降アクセスができなくなってしまう事があります。
WindowsXPの場合は「今すぐフォーマットしますか?」と表示されます。
多分このようなメッセージを見たら絶望的な気分になるのではないでしょうか?
ここで「いいえ」を選択すると、ドライブにアクセスする事ができません。かと言って、「はい」を選択すると文字通りフォーマットしてしまうので、ドライブにアクセスしたところで内部データは参照不能。どうすればよいのでしょうか?
※ちなみに、間違って「はい」をクリックしてフォーマットしてしまっても、追加で書き込みをしない限り高確率で復旧できるのでご安心ください。
詳しくは「ハードディスクをフォーマットした」を参照
データの復旧手順
まず、前述のように「はい」を選択してしまうとフォーマットされてしまうので「いいえ」を選択します。
具体的な修復手段は、データ復旧ソフトを用いて修復を行います。
基本的に、「フォーマットされていません」と表示される場合は、Windowsがドライブの”ファイルシステム”部分を認識できない状態になっている事で発生します。
データ復旧ソフトでドライブを丸ごとスキャンすれば”ファイルシステム”などは関係ありませんから、機器そのものが故障していなければ100パーセント復旧可能です。
データ復旧ソフトは、この程度ならどのソフトを選んでも復旧できます。どうせ購入するなら多機能でファイナルデータの特別復元板が多機能なのでおすすめ。
購入する際は無料体験板があるのでこちらで復旧可能か調べてからにしましょう。
また、お金をかけずに復旧したい場合はフリーソフトによる復旧も試してみる価値はあると思います。
データ復旧ソフトで対応する
無料で利用できるフリーソフトでも復旧できる場合があります。
フリーソフトは、「DataRecovery」がおすすめ。このソフトはドライブの完全スキャンを搭載しているので、時間はかかりますが今回の場合には最適なソフトだと思います。
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- 対応OS:Windows Xp/Vista/7/8/10
- ソフト配布先:Piriform Ltd.
- ライセンス:フリーソフト
今回利用するフリーソフトは、通常版とポータブル版の2タイプあります。
どちらを利用しても性能は同じですが、データの上書きを避けるため、USBメモリにポータブル版をダウンロードして使いましょう。
ちなみに、復元したいデータがあるパソコン上にファイルをダウンロードすると、復元したいファイルに上書きしてしまうことになるので注意が必要。
ソフトウェアのダウンロードの際は、別のパソコンに保存し、USBメモリなどに入れて使うことがおすすめ!
Download
データ復旧ソフトの使い方
「rcsetup***.zip」(***はバージョンNo.)というファイルがダウンロードされるので、展開します。
ファイルの展開方法は、展開したいファイルを右クリックして、「すべて展開」を選択します。
展開ウィザードが開くので「次へ」を押します。
圧縮ファイルの展開先を指定する画面が出ます。ダウンロードしたファイルと同じ場所に展開されるのでそのまま「展開」をクリックします。
以上で展開は完了です。
新しく「rcsetup***」というファイルが出来ていると思います。
この中に、データ復旧ソフトが入っています。
次に、展開したファイルをUSBメモリに入れれば準備は完了です。
このUSBメモリをデータ復旧させたいパソコンに差し込み、ソフトを起動させます。
展開したフォルダの中には、「Recuva」と「Recuva64」の2種類のソフトが入っています。
今使っているパソコンのOSが64ビットなら
「Recuva64」をダブルクリックし、OSが32ビットなら「Recuva」をダブルクリックします。
もし分からなければ試しにどちらでもいいので起動します。
わざと間違った方を選択しまして見ましたが、エラーで停止するだけで壊れる事はありませんでした。
ソフトを起動すると、この画面が出ます。まずは「Cancel」ボタンを押します。
このような画面に切り替わるので、右側の「Options」ボタンを押します。
このオプション画面で言語を選択できるので、日本語にしましょう。日本語を選択したら、「OK」ボタンを押してから、いったんソフトを終了させます。
もう一度ソフトを起動させると日本語になっていると思います。「次へ」を押します。
データ復旧させたいファイルの拡張子を選択します。
よく分からなければ「その他」で構いません。
ファイル復旧するデータがの格納場所を選択します。もし分かっているのなら場所を指定した方が見つけ出し易いです。
分からないなら「ハッキリしない場合」でも、データ復旧の精度は変わらないのでご安心を。
これで準備ができました。開始を選択しましょう。
画面にも書いてありますが、ドライブの容量が大きいとかなりの時間を要します。
データスキャンが終了すると、データのプレビューが表示されるので、データ復旧させたいファイルをダブルクリックして選択。
画面右下の「復元」を押すと、ファイル復元先のフォルダを選択するように求められます。
基本的に、このソフトを入れているUSBメモリ上にデータ復旧させれば問題ありません。
もし、USBメモリの容量が足らない場合は、外付けハードディスクなどを接続し、その中にデータを入れるようにしましょう。
最後に復旧したデータを確認して復元されているようなら完了です。データを消去してすぐなら高確率で復旧できます。
ただし、何らかのデータを上書きした場合、上の画像のように、「プレビューはありません」と表示されているファイルのデータ復旧はこのRecuvaでは難しいようです。
もし、このフリーソフトで目的のデータ復旧が難しい場合、市販ソフトを試してみてください。
復旧確立はかなり違います。
もし、市販のデータ復旧ソフトでも修復ができない場合、ドライブの”ファイルシステム”部分の損傷ではなく、デバイスのコントローラー部分の損傷が考えられます。
今回のケースでは確率が低いのですが、もしソフトで復旧ができない時は機器そのものが破損している可能性があるので、データ復旧業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼する時は、「データ復旧業者に依頼しよう」を参考にしてください。
寄付・開発支援について
コンテンツのデータ復旧を実証する機材は基本的に個人で調達して記事を書いております。
記事がお役に立ちましたら、ブログ運営をサポートしていただけると大変助かります。是非ともご協力いただけたら幸いでございます。
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P.S.
サポートしてくださった皆様、こちらからメッセージが送信できませんので、この場をお借りしてお礼いたします。
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ご支援、本当にありがとうございます。
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バックアップのススメ
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「データ復元が出来ない時は?」参照
悪徳データ復旧業者に注意
現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
業界内でも嫌われており、この業者が復旧作業を行ったデバイスは復旧拒否する企業も少なくありません。
データ復元が出来ない時は? 「データ復旧成功の鍵」参照
時間のない時にトラブルが怒るので、このような記事があると元気が出ます。なにか見通しが立ちそうな気がしてきました。ありがとうございました。