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安いデータ復旧を検討する


パソコンやスマホのデータ復旧は業者に依頼すると最低でも数万円、高度な復旧が必要な場合は数十万円もの料金が発生してしまいます。

そこで、データ障害のケースごとに分けて「フリーソフトor市販ソフトで復旧できるのか?」、「それとも業者に頼んだ方が賢明なのか?」
又、復旧ソフトの選び方や安くて賢いデータ復旧業者の選び方など、最適な復元方法を見極める事が何より大切です。

見極めが出来ないと、自分で復元出来る症状なのに業者へ復元依頼して高額な復元料がかかってしまったり、
逆にデータ復元業者でなくては復元できない症状なのに、自分で何とかしようとして症状をより悪化させてしまい、結局データ復旧業者でも復元できない状態になってしまう事もあります。

症状から最適なデータ復元方法を選ぶ

データ障害の症状から、最適な復元方法を見極めて選択する事が安いデータ復旧のポイントです。
順を追って適切な復元方法を確認していきましょう。

まず、データ障害には大きく分けて物理障害と論理障害の2種類あります。
それぞれの復旧方法の適性は以下の通りです。

物理障害 論理障害
フリーソフト
×
市販ソフト
×
データ復旧業者

◎:最適 ○:状況によっては可 ×:復元不能

物理障害と論理障害の見極め

物理障害
落としたり水没させるなどして破損してしまうなど、”物理的”な機器の破損をさします。
落下や水没などの直後に障害が発生した場合、間違いなく物理障害です。
熱暴走によるデバイスの破損や、経年劣化による破損も物理障害に含まれますが、こちらの場合は前触れもなく症状が現れ、論理障害との見分けがつかない事があります。
見極める方法は?

  • HDDの場合、異音がする
  • デバイスに過度な熱がこもっている
  • 長年使い続けていて、最近調子が悪かった
  • 「デバイスマネージャ」やBIOSからデバイスの認識がない(パソコンとその周辺機器の場合)

この様な症状が見受けられた場合、物理障害の可能性が濃厚です。

論理障害
ファイルを誤消去したり、フォーマットやパーティションエラーなど”ソフトウェア的”な障害の事をさします。
誤消去やフォーマットなど自覚症状がある場合の他、ユーザーの無意識の操作で消去してしまうケースもあります。
ユーザーの無意識の消去は、ファイルを上書き保存したりドライブ名やファイル名を勘違いして消去操作してしまうなどの他、コンピュータウイルスによるファイル消去が考えられます。
見極める方法は?

  • 「デバイスマネージャ」やBIOSからはデバイスが認識される(パソコンとその周辺機器の場合)
  • データは消失してしまったが、機器には問題なくアクセスできる
  • ウイルス対策ソフトを入れていない、最近怪しいファイルを開いてしまった
  • 自分以外のユーザーとパソコンを共有している

この様な症状が見受けられた場合、論理障害の可能性が濃厚です。

論理障害の最適なデータ復旧は?

論理障害ならフリーソフト、市販ソフト、復旧業者のいずれでもデータを復元する事が可能となります。
フリーソフトは文字通り無料でダウンロード&復元する事が出来ますが、簡単なデータの消失やフォーマットなど一部の障害だけに有効。

逆に、市販ソフトや業者は破損ファイルの復元機能やパーティションエラーの復元やデバイスの完全スキャンでより高確率にデータを復元する事が出来る機能が備わっています。

論理障害はデータを消去してしまったものからフォーマットしてしまったものまで多岐にわたります。
具体的にどの選択肢が一番合っているかはスキャンしてみないと分からないというのが事実です。

物理障害の場合、スキャンしただけでは障害がより深刻になる事はありません。
ですから、フリーソフトでスキャンしてみて、うまくいかない時は市販ソフトを使ってみて、それでも駄目な時は業者に依頼する事を検討しても良いでしょう。

市販ソフトや復旧業者は有料での復元作業になりますが、無料で復元の見込みがあるか確認する事は可能です。
市販ソフトの場合、ファイナルデータの「体験無料版」は無料スキャンで復元の可能性を確認できます。
業者の場合は無料の初期調査で復元の見込みがあるファイルを事前に確認する事が可能です。

例外的に、論理障害でも、携帯電話のキャリアメールの復元などは、復旧ソフトでの復元は不可能です。
これは携帯電話の内部ストレージにアクセスする権限が手持ちのパソコンでは得られないからです。

物理障害の最適なデータ復旧は?

物理障害は基本的にデータ復旧業者でしかデータを復元する事はできません。
しかも、物理障害は高度なデータ障害と結びつく事が多く、復元料金も高くなりがちで、復旧確率も論理障害と比べると低くなりがちです。

さらに、物理障害が発生した機器を個人で復旧させようとして操作すると、どんどん症状が悪化してしまいます。

ですから、物理障害が濃厚と思われる場合、直ちに機器を停止させ、すぐに復旧業者に復元依頼する事が最適な処置となります。 

例外として、接続コネクターの接点不良や、ケーブルの断線、USB挿入口の変形や摩耗といった単純な不具合なら、ケーブルや挿入口を変える事で問題を解決する事が可能となります。
接点復活剤
ポリコールキング(接点復活剤) PJK-145

 安くて賢いデータ復旧業者の選び方

「データ復旧」でインターネット検索すると、多くの復旧業者が検索にヒットします。
どの業者も、復旧料金は数万円~という表記がされていて、実際に復旧見積もりするまで料金が分からない事も決して少なくありません。

具体的な復旧技術に関しても、単純に比較する事が難しく作業内容は完全に企業秘密です。
私たちにとってどの業者を選べばよいのか迷ってしまいます。

そこで復旧業者を選ぶ目安を紹介します。

  • 診断見積もり料が無料
  • 見積もり後のキャンセルが無料
  • 「会社案内」がHPで明確に提示されている
  • 資本金が1000万円以上の会社(個人経営の企業を除外するため)
  • 復旧希望のメディアや機器が対象となっている
  • 症状をメールで伝えておおよその金額を見積もってもらえる所

以上がデータ復旧業者を見極める際のチェック項目になります。
まっとうな会社なら全てあてはまると思います。

逆に、口コミなどは一見有益な情報と思われがちですが、自作自演が出来ない事はありませんし、同じ症状でも個々のケースで復元できる場合と出来ない場合が当然あるので口コミはあまり参考になるとは言えません。

HPなどで会社情報を良く見て、症状ごとに料金体系が明示されている業者を選ぶと良いと思います。

寄付・開発支援について

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バックアップのススメ

パソコンやスマホのデータは意外と簡単に消えてしまうので、可能な限りバックアップを取ることが重要です。 バックアップさえとっていれば、衝撃や水濡れなどで重篤なシステム障害になってしまっても簡単にデータを取り戻すことができます。
私は、PCデータバックアップソフトを使い、データは2か所に保管するようにしています。さらに、定期的に手動でバックアップを取っていますから、データ障害が起きてもデータそのものが消えてしまうことはありません。


データ復元できない時は?

データが復元できなかった場合、闇雲に操作するとデータ復旧確率が下がってしまいます。
必ず成功するとは限りませんが、今できる最善の方法について紹介しますので、是非参考にしてください。
データ復元が出来ない時は?」参照

悪徳データ復旧業者に注意

現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
業界内でも嫌われており、この業者が復旧作業を行ったデバイスは復旧拒否する企業も少なくありません。
データ復元が出来ない時は? 「データ復旧成功の鍵」参照



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