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やよいの青色申告ソフトで事業所データが消えてしまった場合


やよいの青色申告ソフトを利用している途中、誤って事業所データを消去してしまったり、消えてしまった場合の復旧方法を紹介します。

まず、事業所データの保存先を確認してみましょう。
やよいの青色申告を立ち上げ、「ファイル」→「開く」をクリックしましょう。
yayoi03

 

事業所データの選択」というウインドウが表示されます。
赤色で囲った部分に事業所データが保存されていないか確認しましょう。
yayoi05
↑この様に事業所データがある場合、データを選択して「開く」ボタンをクリックすればデータが読み込まれます。
もし、この場所に該当データが無い場合、何らかの原因で、別のフォルダにデータが移動してしまった可能性が考えられます。

申告ソフトのデータを検索するには、Windowsの「スタートボタン」をクリックし、プログラムとファイルの検索に事業所データのファイル名を入力します。
事業所のファイル名が分からない場合は、「KD」と入力しましょう。(「KD」はやよいの青色申告ソフトで作成したデータの拡張子になります。)
すると、下のように、データの一覧が表示されるはずです。
ちなみに、ファイル名の最初に「$」マークのついたものはバックアップデータです。
yayoi06

もし、検索結果に事業所データが見つからない場合、データが何らかの原因で消失してしまった可能性があります。
その場合、データ復旧ソフトを利用して消失してしまったデータの復元を試してみましょう。

ここでは、無料で利用できる復旧ソフトを使って、実際にデータ復元を試してみました。

データ復旧ソフトで対応する

消失してしまったデータの復旧作業は専用のデータ復旧ソフトを使えば簡単に復元できます。
(ただし、上書きした場合は極端に復元確立が低下してしまうので注意)
データ復旧に必要なモノ

  • パソコン
  • 復旧したデータを保存する為の外付けHDDや、USBメモリ
  • フリーのデータ復旧ソフト

ソフトのダウンロードとインストール

復旧作業には無料で利用できるフリーソフトを使います。
ソフトは復旧するメディアにはダウンロードしないように注意しましょう。


フリーのデータ復旧ソフト

  • 対応OS:Windows Xp/Vista/7/8/10
  • ソフト配布先:Piriform Ltd.
  • ライセンス:フリーソフト

今回利用するフリーソフトは、通常版とポータブル版の2タイプあります。
どちらを利用しても性能は同じですが、データの上書きを避けるため、USBメモリにポータブル版をダウンロードして使いましょう。

soft2

Download
この時のポイントは、ダウンロード先をUSBメモリにする事です。
(データの上書きを防ぐためです。)
「rcsetup139.zip」というファイルがダウンロードされるので、展開します。

ファイルの展開方法は、展開したいファイルを右クリックして、「すべて展開」を選択します。
(下の画像は新しいフォルダ.zipを展開する例です。)

展開ウィザードが開くので「次へ」を押します。
すると、圧縮ファイルの展開先を指定する画面が出ます。何もいじらなければ、ダウンロードしたファイルと同じ場所に展開されるのでそのまま「次へ」を押します。
以上で展開は完了です。

新しく「rcsetup139」というファイルが出来ていると思います。
この中に、データ復旧ソフトが入っています。

「Recuva」と「Recuva64」の2種類のソフトが入っています。
今使っているパソコンのOSが64ビットなら
「Recuva64」をダブルクリックし、OSが32ビットなら「Recuva」をダブルクリックします。
データ復旧ソフトを選択します
もし分からなければ試しにどちらでもいいので起動します。
わざと間違った方を選択しまして見ましたが、エラーで停止するだけで壊れる事はありませんでした。

ソフトを起動すると、この画面が出ます。まずは「Cancel」ボタンを押します。

このような画面が出ると思います。右側の「Options」ボタンを押します。

このオプション画面で言語を選択できるので、日本語にしましょう。日本語を選択したら、「OK」ボタンを押して、一度ソフトを終了させます。

もう一度ソフトを起動させると日本語になっていると思います。「次へ」を押します。

データ復旧させたいファイルの拡張子を選択します。
やよいの青色申告で利用している拡張子はこの中には無いので、「その他」を選択しましょう。

ファイル復旧するデータがの格納場所を選択します。
やよいの青色申告ソフトで作成される事業所データは、
「C:\Users\(ユーザー名)\Documents\Yayoi」フォルダに保存されています。
「特定の場所(参照ボタンで指定)」を選び、フォルダを指定したほうがスキャンの時間が短縮されます。
ただし、該当箇所に保存されている確証はないので、データが見つからない場合は「ハッキリしない場合」を選んでも良いでしょう。

以上で準備ができました。
最後に「詳細スキャンを有効」にチェックを入れ開始を選択しましょう。
画面にも書いてありますが、「詳細スキャン」を有効にした場合、かなりの時間を要しますが、復旧確立が向上します。

データスキャンが終了すると、データのプレビューが表示されます。
やよいの青色申告で作成した事業所データは、
「xxx.KD14」(xxxは任意のファイル名、14は申告ソフトのバージョン)
と言うファイル名で保存されます。
データを見つけたらチェックを入れ、画面右下の「復元」を押します。
ファイル復元先のフォルダを選択するように求められます。
基本的に、このソフトを入れているUSBメモリ上にデータ復旧させれば問題ありません。

最後に復旧したデータを確認して復元されているようなら完了です。
事業所データが復元できたら、ダブルクリックしてみましょう。
正しくデータが復元できていれば、やよいの青色申告ソフトが立ち上がり、データが読み込まれます。
仕訳帳などを開き、データを確認してみましょう。

もし、事業所データがプレビュー表示されなかったり、復元した事業所データが破損していた場合、データ復旧はこのRecuvaでは難しいようです。
しかし、まだあきらめる必要はありません。
ファイナルデータや、データ復旧サービスを利用すればフリーソフトで復旧出来なかったファイルでも復元できる確率が高まります
ファイナルデータは市販のデータ復旧ソフトで、体験版からデータの復元ができるか確認する事ができます。
まずは体験版をダウンロードしてみて、データ復元できるようならソフトを購入してみてはいかがでしょうか?
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コンテンツのデータ復旧を実証する機材は基本的に個人で調達して記事を書いております。
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