不要なデータを消去しているうちに、うっかり必要なデータまで消去してしまった事は、一度や二度の経験ではないでしょう。
データの誤消去は珍しい失敗ではありません。
特に、大切なメールや記念写真など、かけがえのないデータを消去してしまっては悔やんでも悔やみきれません。
こうした「うっかりミス」によるデータ消失は比較的簡単に復旧可能。
一度消去しても、データ自体は「ゴミ箱」に入れてしまっただけなので、「元に戻す」を実行すれば簡単に元通り。
しかし、何らかの手違いで「ゴミ箱を空にする」を実行してしまうと、通常の操作では復旧できなくなってしまうのです。
これは”通常の操作”で復旧できないのであって、データが完全に消去されてしまったわけではないのでまだ諦める必要はありません！特に、消去直後ならほぼ100％データ復旧可能です。
一見消えたように見えるだけで、実はハードディスクなどのドライブにしっかりと残っているのです。
たとえば、下の図のようにゴミ箱を空に下だけではファイル自体が消される訳ではなく、「消去」扱いのデータとなり、パソコンから見えなくなっているだけなのです。
データ復旧ソフトを使えば簡単にもとに戻すことができます。
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ごみ箱からだけではない！フォーマットしても救いだせる
ファイルの消失はごみ箱をからにした場合だけではありません。ファイルをフォーマットしたり、ごみ箱に入りきらずに直接削除したファイルも基本的に救出可能。
メモリーカードやＵＳＢメモリなどに入っているファイルを消去した場合もごみ箱に入らずに直接削除してしまうので注意が必要。
削除ファイルがごみ箱に入らないケース
- メモリーカード、ＵＳＢメモリー等の外部記憶メディアを削除した場合
- ごみ箱の容量を超えるファイルをごみ箱に入れた場合
- ごみ箱を使わない設定にしている場合
- Windowsショートカットキーで直接消去した場合
- ネットワークドライブにあるファイルを消去した場合。
削除したファイルがごみ箱に入らないケースはこの様に複数存在しますが、いずれの場合も復旧可能。
そもそもなぜ復旧出来るのか？
一度消去したはずのフィルがなぜ復旧出来るのでしょうか？そもそもパソコンでデータを消去した場合、パソコン内部でどんな事が起きているのでしょうか？
この様な疑問を持った方も少なくないと思います。
簡単にパソコン上でデータ消去した場合、どの様になっているのか説明します。
パソコンのデータ消去は基本的にファイルそのものを消去する物ではなく、ファイルの保存先を特定する索引を”削除扱い”にしているだけ。そもそも、データ自体を消去している訳ではないのです。
パソコンの中をくまなくチェックし、削除扱いになっているデータを探し出して再び索引を付加すれば通常のデータとして読みだせる訳です。
なぜ、パソコンはファイルそのものを消去しないで、索引だけを消去するのかと言うと、消去作業の高速化が最も大きな理由です。
データ本体をまっさらに消去しようとすると、削除データの容量が大きくなればなるほど時間がかかってしまいます。ところが索引だけを消去するのであれば、わずかなデータを書き換えるだけなので処理の高速化が図れると言う訳です。
せっかく復旧出来るのにデータが消えてしまったからと言って諦めてしまうのは勿体無いですね？
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バックアップのススメ
パソコンやスマホのデータは意外と簡単に消えてしまうので、可能な限りバックアップを取ることが重要です。
バックアップさえとっていれば、衝撃や水濡れなどで重篤なシステム障害になってしまっても簡単にデータを取り戻すことができます。
私は、
PCデータバックアップソフトを使い、データは2か所に保管するようにしています。さらに、定期的に手動でバックアップを取っていますから、データ障害が起きてもデータそのものが消えてしまうことはありません。
データ復元できない時は？
データが復元できなかった場合、闇雲に操作するとデータ復旧確率が下がってしまいます。
必ず成功するとは限りませんが、今できる最善の方法について紹介しますので、是非参考にしてください。
「データ復元が出来ない時は？」参照
悪徳データ復旧業者に注意
現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
業界内でも嫌われており、この業者が復旧作業を行ったデバイスは復旧拒否する企業も少なくありません。
データ復元が出来ない時は？ 「データ復旧成功の鍵」参照