※「データ復旧大図鑑」が参考になりましたら、ツイッター、facebook、ブログ等で紹介してください。

ファイル消去に気が付かずにしばらく使い続けてしまった場合


データを間違って消去してしまう事は誰でもやってしまう失敗です。
誤消去した事にすぐに気が付き、適切なデータ復旧を行えばほぼ100%データを修復する事が出来ます。

しかし、消去した事に気が付かず、しばらく使い続けてしまうと、復旧できる確率がどんどん下がってしまいます。
これは、消去したファイルの上に新しいデータがどんどん上書きされてしまう事が原因。
一度上書きされてしまったデータは、専門の復旧サービスに依頼しても修復が出来なくなってしまう事があるので、データ復旧は早期対応が最大のポイントになります。

もし、データ消失に気が付かずにしばらく使い続けてしまった場合、復旧確率は100%ではありませんが、すぐにデータ復旧作業をする事をお勧めします。
メディアを使い続けたからと言ってデータ復旧の可能性がゼロになってしまう訳ではありません
運よく、消失データの上にデータが上書きされていなければ復旧可能である事も珍しくはないのです。

復旧できる可能性が少しでもあるなら、試してみる価値はありますよね!
無料で使えるデータ復旧ソフトの使い方を紹介するので、データ消失に困っている方がいたら参考にしてください。

データ復旧ソフトで対応する

復旧作業には無料で利用できるフリーソフトを使います。
ソフトは復旧するメディアにはダウンロードしないように注意しましょう。


フリーのデータ復旧ソフト

  • 対応OS:Windows Xp/Vista/7/8/10
  • ソフト配布先:Piriform Ltd.
  • ライセンス:フリーソフト

今回利用するフリーソフトは、通常版とポータブル版の2タイプあります。
どちらを利用しても性能は同じですが、今回は、USBメモリからソフトを動かす”ポータブル版”を利用してみましょう。
ダウンロードしたファイルを解凍するだけで使えるのでおススメです。
soft2
ダウンロードする際、保存先をUSBメモリにすることがポイント
特に、データ復旧作業をするパソコンでファイルをダウンロードするときは、必ずUSBメモリを指定しましょう。
(ダウンロードファイルで復旧させたいデータが上書きされてしまう事を防ぐためです。)
Download

「rcsetup***.zip」(***はバージョンNo)と言うファイル名でダウンロードされます。
ファイルを右クリックし、「すべて展開」と言う項目を選択すると解凍することが出来ます。
(下の画像は新しいフォルダ.zipを展開する例です。)

recuvaの展開

展開ウィザードが開くので「次へ」を押します。
ファイルの展開先を指定する画面が出ますが、特に変更する必要はありません。
何もいじらなければ、ダウンロードしたファイルと同じ場所に展開されるのでそのまま「次へ」を押します。
以上で展開は完了です。

新しく「rcsetup***」というファイルが出来ていると思います。
この中に、データ復旧ソフトが入っています。

「Recuva」と「Recuva64」の2種類のソフトが入っています。
今使っているパソコンのOSが64ビットなら
「Recuva64」をダブルクリックし、OSが32ビットなら「Recuva」をダブルクリックします。
選択します
もし分からなければ試しにどちらでもいいので起動します。
わざと間違った方を選択しまして見ましたが、エラーで停止するだけで壊れる事はありませんでした。

ソフトを起動すると、この画面が出ます。まずは「Cancel」ボタンを押します。

このような画面が出ると思います。右側の「Options」ボタンを押します。
オプション

このオプション画面で言語を選択できるので、日本語にしましょう。日本語を選択したら、「OK」ボタンを押してから、いったんソフトを終了させます。
言語設定

再度、ソフトを起動させると、メニューの表示などが日本語になっていると思います。以上でRecuvaの設定は終了です。
ウインドウ下部の「次へ」を押しましょう。

データ復旧させたいファイルの種類(例えば、音楽データや動画データなど)が分かる場合、拡張子を選んで復元データを選択することもできます。
よく分からなければ「その他」で構いません。

ファイル復旧するデータがの格納場所を選択します。もし分かっているのなら場所を指定した方が見つけ出し易いです。
分からないなら「ハッキリしない場合」でも、データ復旧の精度は変わらないのでご安心を。

これで準備ができました。開始を選択しましょう。
画面にも書いてありますが、ドライブの容量が大きいとかなりの時間を要します。

データスキャンが終了すると、データのプレビューが表示されるので、データ復旧させたいファイルをダブルクリックして選択。
画面右下の「復元」を押すと、ファイル復元先のフォルダを選択するように求められます。
基本的に、このソフトを入れているUSBメモリ上にデータ復旧させれば問題ありません。

もし、USBメモリの容量が足らない場合は、外付けハードディスクなどを接続し、その中にデータを入れるようにしましょう。

最後に復旧したデータを確認して復元されているようなら完了です。データを消去してすぐなら高確率で復旧できます。
お疲れ様でした!

ただ、上の画像のように、「プレビューはありません」と表示されているファイルのデータ復旧はこのRecuvaでは難しいようです。

しかし、まだあきらめる必要はありません。
このソフトでデータ復旧できなくても、市販のデータ復元ソフトや、データ復旧サービスを利用すればフリーソフトで復旧出来なかったファイルでも復元できる確率が高まります。

市販のフリーソフトは製品を購入する前に、データ復旧が可能か診断する体験版が必ずあるのでまずそちらで確認して、復旧できるようなら購入します。

寄付・開発支援について

コンテンツのデータ復旧を実証する機材は基本的に個人で調達して記事を書いております。
記事がお役に立ちましたら、ブログ運営をサポートしていただけると大変助かります。是非ともご協力いただけたら幸いでございます。
http://amzn.asia/bwi5rDi
P.S.
サポートしてくださった皆様、こちらからメッセージが送信できませんので、この場をお借りしてお礼いたします。
ご購入下さった製品はコンテンツ運営の為、大切に使わせていただきます。
ご支援、本当にありがとうございます。


関連記事


バックアップのススメ

パソコンやスマホのデータは意外と簡単に消えてしまうので、可能な限りバックアップを取ることが重要です。 バックアップさえとっていれば、衝撃や水濡れなどで重篤なシステム障害になってしまっても簡単にデータを取り戻すことができます。
私は、PCデータバックアップソフトを使い、データは2か所に保管するようにしています。さらに、定期的に手動でバックアップを取っていますから、データ障害が起きてもデータそのものが消えてしまうことはありません。


データ復元できない時は?

データが復元できなかった場合、闇雲に操作するとデータ復旧確率が下がってしまいます。
必ず成功するとは限りませんが、今できる最善の方法について紹介しますので、是非参考にしてください。
データ復元が出来ない時は?」参照

悪徳データ復旧業者に注意

現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
業界内でも嫌われており、この業者が復旧作業を行ったデバイスは復旧拒否する企業も少なくありません。
データ復元が出来ない時は? 「データ復旧成功の鍵」参照



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です