Excelは、操作する環境によって、まれにファイルが開かなくなってしまう事があります。
この現象は、LAN接続の外付けHDDや、USB1.0接続HDDのように比較的アクセス速度が遅いデバイスにエクセルファイルを保存する際に発生する現象です。
アクセス速度の遅い記憶装置に容量の大きなファイルを保存する場合、完了するまで意外と時間が掛かったりします。
もし、データを転送中にExcelソフトを閉じてしまうと、保存するはずだったデータが不完全な状態になってしまい、ファイルサイズが0kbもしくは極端にサイズの小さなファイルとなってしまうのです。
この様に、不完全なファイルになってしまうと、ダブルクリックでファイルを開こうとしても、「ファイル形式または拡張子が正しくありません。ファイルが破損しておらず、ファイル拡張子とファイル形式が一致していることを確認してください。」と言うエラーが表示され、開く事が出来ません。
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壊れたエクセルデータを修復する方法
Excelソフトは、もともと自動バックアップ機能が搭載されているので、データ保存が完了する前にソフトが終了しても復旧できるようになっています。
保存したデータからExcelを起動するのではなく、Windowsのスタートボタンや、デスクトップ上のアイコンからExcelソフトを起動してみましょう。
もし、バックアップが作成されている場合、下の画像の様に「ドキュメントの回復」と言う項目が表示され、不具合が発生したと思われるデータが表示されるはずです。
このファイルをダブルクリックすると、バックアップファイルが開き、中身を確認する事が出来ます。
目的のファイルが見つかれば、そのまま通常通り名前を付けて保存しましょう。
ただし、Excelソフトの自動バックアップ機能は完ぺきではありません。もし、喪失したファイルが見つからない場合は、Windowsの「以前のバージョンの復元」機能を使ってみましょう。
この機能は、excelとは別に、Windowsが定期的にバックアップを作成する機能で、WindowsVista以降のOS(一部のバージョンは除く)で利用する事が出来ます。
まず、復元したいファイルを右クリックし、下の画像の様に、「以前のバージョンの復元」と言う項目があるか確認しましょう。
もしあれば、以前の状態に復元できる可能性があります。
ですが、このバックアップはWindowsが定期的に作成しているものなので、常に最新の状態で復活出来るとは限りません。
ファイルの内容が古い状態に戻ってしまう事も十分あり得るので、復元したファイルの中身を良くチェックする必要があります。
もし、バックアップが無い場合でも、専用のデータ復旧ソフトを使えば文字化けの修復をする事が出来ます。
こちらにあるOfficeの修復専用ソフトは破損したExcelやWordデータを修復・復旧する為の専用ソフトです。
データの一部の情報が欠落している場合、文字化けや、開けなくなってしまった時の修復に役に立ちます。
有料ソフトですが無料体験版で修復可能か確認出来るので、試しに使ってみると良いでしょう。
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コンテンツのデータ復旧を実証する機材は基本的に個人で調達して記事を書いております。
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バックアップのススメ
パソコンやスマホのデータは意外と簡単に消えてしまうので、可能な限りバックアップを取ることが重要です。
バックアップさえとっていれば、衝撃や水濡れなどで重篤なシステム障害になってしまっても簡単にデータを取り戻すことができます。
私は、PCデータバックアップソフトを使い、データは2か所に保管するようにしています。さらに、定期的に手動でバックアップを取っていますから、データ障害が起きてもデータそのものが消えてしまうことはありません。
データ復元できない時は?
データが復元できなかった場合、闇雲に操作するとデータ復旧確率が下がってしまいます。
必ず成功するとは限りませんが、今できる最善の方法について紹介しますので、是非参考にしてください。
「データ復元が出来ない時は?」参照
悪徳データ復旧業者に注意
現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
業界内でも嫌われており、この業者が復旧作業を行ったデバイスは復旧拒否する企業も少なくありません。
データ復元が出来ない時は? 「データ復旧成功の鍵」参照