パソコンで作成したデータや、デジカメの写真などをDVDと言った光学メディアに保存している方も少なくないでしょう。
近年はBlu-rayディスクも登場し、ディスク一枚に数十ギガバイトの容量を保存することが出来るようになりました。
しかし、一枚当たりの容量が増えると言う事は、一つのメディアが破損した場合、膨大なデータが消失してしまいます。
例えば、突然「不正な ディレクトリのエントリが見つかりました。」とメッセージが現れ一切アクセスを受け付けなくなる事があります。
スポンサーリンクデータが読み込めない原因
表面の傷
CDをはじめとする光学メディアはとてもデリケートで、読み取り面に傷が付いてしまうとアクセスエラーを引き起こしてしまいます。
傷が付いていなくても、表面に汚れが付着していたり、指紋などによってもエラーの原因となります。
ディスクが読み込めなくなったら、まず、表面のクリーニングを行ってみましょう。
ディスクの経年劣化
光学ディスクは、そもそも半永久的にデータ保存出来る訳ではなく、10年程度で新しいメディアに書き換える必要があります。
しかも、直射日光があたる場所や、湿度の極端に高い場所では記録面の劣化が早まり、データが飛んでしまう事もあるのです。
ドライブの機器故障
データが読めなくなってしまうと、CDやDVDのメディアそのものに原因があると思ってしまいますが、ドライブ自体が故障している可能性も十分あります。
別のパソコンでアクセスすると問題なくアクセス出来るケースもあるので、諦めずに、色々試してみましょう。
データの復旧方法
上記のように、データアクセスにトラブルがある場合、メディアの傷、ディスクの経年劣化、ドライブの故障がある事を説明しました。
メディアの表面に付いた汚れは、眼鏡拭きのような柔らかい布でやさしく拭いてあげると綺麗になります。
ディスクの読み込み面に出来てしまった傷は市販のリペアキットというものが売られているので、このような機器を使って傷を取ります。
ディスクの経年劣化については、劣化の状況によって”ケースバイケース”。比較的症状が軽ければ、データの欠落部分を補完しながら復旧する事も可能です。データ復元ソフト等の市販ソフトは、このような高度な復旧作業に適しているのでフリーソフトでの復旧より確実です。
さらに深刻な劣化の場合、このようなソフトでもデータの復旧は難しくなり、すべてのデータを復旧させる事はできません。
どうしても復旧させなければならない大切なデータが入っているのでしたら、光学メディアの復旧を扱っている、データ復旧サービスに依頼し、読めなくなった部分の復旧が可能か検査してもらった方が確実です。
データ復旧サービスはデータが復旧可能か検査するだけなら無料で行ってもらえる所もあります。
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コンテンツのデータ復旧を実証する機材は基本的に個人で調達して記事を書いております。
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バックアップのススメ
パソコンやスマホのデータは意外と簡単に消えてしまうので、可能な限りバックアップを取ることが重要です。
バックアップさえとっていれば、衝撃や水濡れなどで重篤なシステム障害になってしまっても簡単にデータを取り戻すことができます。
私は、PCデータバックアップソフトを使い、データは2か所に保管するようにしています。さらに、定期的に手動でバックアップを取っていますから、データ障害が起きてもデータそのものが消えてしまうことはありません。
データ復元できない時は?
データが復元できなかった場合、闇雲に操作するとデータ復旧確率が下がってしまいます。
必ず成功するとは限りませんが、今できる最善の方法について紹介しますので、是非参考にしてください。
「データ復元が出来ない時は?」参照
悪徳データ復旧業者に注意
現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
業界内でも嫌われており、この業者が復旧作業を行ったデバイスは復旧拒否する企業も少なくありません。
データ復元が出来ない時は? 「データ復旧成功の鍵」参照