HDDの復旧方法(ハードディスク)。
データが消えてしまった時の復旧方法をフリーソフトを使って紹介します。
フリーソフトと言っても、データ消去や、フォーマットなど”論理障害”と呼ばれるトラブルならかなりの確率でデータを復旧可能!
データ消失してすぐなら、ほぼ100%データを復旧させる事が出来ます。
一方で、物理障害(衝撃を与えたり、水濡れの故障など)と呼ばれるタイプのトラブルは、フリーソフトや市販のソフトを使ってもデータを修復する事はできません。
それどころか不用意にHDDを動作させると症状を悪化させてしまいます。
この様な物理障害のデータ復旧は、専門のサービスを利用するとデータ復旧の望みがあります。
復旧データの優先順位を決める
復旧作業を始める前に、データの優先順位を決める事が復旧のコツ!
HDDの復旧と一口にいっても、記念の写真や動画の復元、またはWindowsのシステムのリカバリーなど復旧目的はさまざまです。
復元データに優先順位を決め、その重要度に従って復旧作業をすすめます。
一般的なデータの重要度は以下のようになるのではないでしょうか?
「個人の記念写真など > ブックマークやアドレス帳 > Windows等のシステムやソフト」
⇒個人で撮影した写真や動画データなどは消失したら二度と手に入らないとても大切なデータですよね?
⇒ブックマークやアドレス帳などは思い出したり知人に聞いたりすればある程度元に戻せますし、完全になくなってもそれほど大きな損害にはなりません。
(顧客情報などの場合、話は別ですが・・・)
⇒最後のWindows等のシステムやアプリケーションソフトは再インストールすれば元に戻すことができるので復旧は一番最後で大丈夫です。
ところが、パソコンが動かなくなってしまうと、Windowsを修復しようとしてしまう方が少なくありません。
Windowsの修復機能やリカバリーを行うとWindows自体は復旧するかもしれませんが、写真等のデータが上書きされて復元不可能になってしまいます。
これからデータ復旧しようとする方は是非、データの優先順位を決めて重要なデータから復元するようにしましょう。
HDDの症状ごとに対応する
HDDの復旧は症状や状態によって対応が異なります。
- 外付けHDDか? 内蔵HDDか?
- パソコンが起動するか? しないか?
- システムディスクか? データディスクか?
等によって適切に対応する必要があります。
下の表は対応方法をまとめた表になります。
いずれも、論理障害を前提とし、写真や動画、ブックマーク等のデータ復旧を前提としています。
内蔵HDD
|
外付けHDD
|
||
システムディスク | データディスク | ||
PCは起動する |
対応①
|
対応③
|
対応③
|
PCが起動しない |
対応②
|
対応②
|
対応④
|
対応①
USBメモリーにインストールするタイプの復旧ソフトを利用する
【禁止】パソコンに復旧ソフトをインストールしてはいけません。
対応②
LinuxをCDから起動させ、データを取り出す
又は、パソコンからHDDを取り出し、USB変換ケーブルで別のパソコンに接続してデータを取り出す。
(場合によっては復旧ソフトも活用する)
対応③
USBメモリーにインストールするタイプの復旧ソフトを利用する
対応④
別のPCに外付けHDDを接続してデータを取り出す。
(場合によっては復旧ソフトも活用する)
フリーソフトを使ったデータ復旧方法
フリー(無料で配布されている)データ復旧ソフトは種類も豊富で色々なソフトが公開されていますが、基本的な復旧原理は同じなので、どれを使っても復旧確率は変わりません。
フリーソフトの違いはインターフェイス(ソフトの表示デザイン)と、復旧データを検索する機能に若干の違いがあるだけで、性能に大きな差はありません。
しかし、インターフェイスや、データの検索機能が不十分なソフトは使い難いので、お勧めのフリーソフトをいくつか紹介します。
※フリーソフトはファイナルデータのように、起動しなくなったパソコンをCDから直接起動してデータを救出したり、データの一部が破損してしまったファイルを復元する機能はありません。
フリーソフトで満足な結果にならなかった場合、市販ソフトを使うと復旧できる事もあります。
おすすめフリーソフトの紹介
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- Recuva
復旧可能なファイルを緑、黄、赤の三段階で表示。一目で復旧の見込みがあるのか確認できます。
スキャンしたファイルは検索で絞り込む事が出来るので、消失してしまったファイルを見つけるのに便利です。
USBメモリに入れて使うタイプとPCにインストールするタイプの2種類あります。
- DataRecovery
日本で作られたソフトなので、操作性が良くて使いやすいのが特徴です。
データ復元は、間違って消去してしまったファイルを復元し、ファイル名を指定して、特定のデータだけを復元させることもできます。
そのほか、フォルダ単位の指定が出来るので効率よくデータを探し出せます。
USBメモリなどに入れて使のでインストール不要です。
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コンテンツのデータ復旧を実証する機材は基本的に個人で調達して記事を書いております。
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ご支援、本当にありがとうございます。
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バックアップのススメ
パソコンやスマホのデータは意外と簡単に消えてしまうので、可能な限りバックアップを取ることが重要です。
バックアップさえとっていれば、衝撃や水濡れなどで重篤なシステム障害になってしまっても簡単にデータを取り戻すことができます。
私は、PCデータバックアップソフトを使い、データは2か所に保管するようにしています。さらに、定期的に手動でバックアップを取っていますから、データ障害が起きてもデータそのものが消えてしまうことはありません。
データ復元できない時は?
データが復元できなかった場合、闇雲に操作するとデータ復旧確率が下がってしまいます。
必ず成功するとは限りませんが、今できる最善の方法について紹介しますので、是非参考にしてください。
「データ復元が出来ない時は?」参照
悪徳データ復旧業者に注意
現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
業界内でも嫌われており、この業者が復旧作業を行ったデバイスは復旧拒否する企業も少なくありません。
データ復元が出来ない時は? 「データ復旧成功の鍵」参照