2017/10/15 2017/10/16

CPUクーラーの交換

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新しいCPUやCPUクーラーに交換したり、高性能CPUグリスに交換するときはCPUクーラーを取り外して作業します。
(もともと着脱することを前提として作られているので着脱方法は比較的簡単)

CPUクーラーの交換方法

基本的に自作パソコンでも市販のパソコンでもCPUクーラーの固定方法は同じですが、CPUクーラーの種類によって、”プッシュピンタイプ”と”ネジ止めタイプ”の2種類の固定方法があり、それぞれのタイプに合わせて着脱方法が異なります。

プッシュピンタイプ

プッシュピンタイプは主にIntelのリテールクーラーに採用されています。
ピンを押し込むだけで固定できるのですが、着脱するときにピンの向きがあるので少し厄介です。
↓写真はIntel製CPUのリテールクーラー

ネジ止めタイプ

AMDのリテールクーラーや市販のオプションクーラーによく採用されている方式です。
通常、ねじにはストッパーがあり、一定以上のテンションがかからないようになっています。
ストッパーがあれば、ねじの回しすぎによる破損はありません。ただし、稀にストッパーのない製品もあるので注意が必要です。
↓写真はAMD製CPUのリテールクーラー

プッシュピンタイプの着脱法

プッシュピンタイプのCPUクーラを取り外してみましょう。
プッシュピンは赤矢印の位置、CPUクーラーを取り囲むように4箇あります。

マザーボードの裏側からプッシュピンを見ると構造がよくわかります。
中央の黒ピンが突き出し、左右の白い爪を押し広げいるのが確認できます。
つまり、黒ピンを抜くことでCPUクーラーを保持している爪が外れるという仕組みです。

取り外し

プッシュピンタイプのCPUクーラーを取り外してみましょう。
ピンには矢印マークが書かれていて、この方向に90°回すことでロックが外れます。

手で回せますが、溝にマイナスドライバーを差して回すと楽に作業できます。
同様の手順で4箇所全てのロックを外します。

ロックを外したらピンを垂直に引き上げると、パチンと音を立ててピンが抜けます。
(少し固い場合があります)

マザーボードの裏側を見ると、黒ピンが下に引っ込んでいます。
白い爪がマザーボードに引っかかっていますが、ロックされていないので簡単に抜けます。

4箇所、ピンを抜いたらCPUクーラーを上に持ち上げると取り外すことができます。
冷却グリスが固着していると、取り外しにくい場合があります。そのようなときは、CPUクーラーを左右にひねってみましょう。

取り付け

CPUクーラーを取り付ける前に、必ずCPUグリスを塗布してください。
グリスは小豆(あずき)程の大きさを、CPUの中央に乗せます。そのままCPUクーラーを取り付ければ、圧着によって薄く伸びます。

写真のようにプッシュピンの矢印が内側を向いてたら、時計回りに90°回して戻します。

このように矢印が横を向いていればOK

プッシュピンの先端を確認し、黒ピンが押し込まれていたらピンを引っ込めます。
(クーラーの「取り外し」と同様の手順)

マザーボードの取り付け穴にプッシュピンが入るようにクーラーを乗せます。

プッシュピンが確実にマザーボードの穴に入っているか確認してください。
ピンが入っていない状態で無理に押し込むとプッシュピンが破損することもあります。

クーラーは基本的に対角止めで均等に固定します。
対角線上の1と2、3と4を同時に押し込むとバランス良く固定することができます。
プッシュピンは「パチン」と音が出るまで押し込みましょう。

CPUクーラーを取り付けたらマザーボードの裏側からピンを確認してみましょう。
プッシュピンの白い爪がマザーボードの穴から出て、黒ピンが押し込まれていれば正しく装着できています。

よくある失敗

プッシュピンを押し込んでも、意外と穴に入っていないことがあります。
写真のように爪が穴に入っていなかったり、奥まで刺さらずに爪が引っかかっていない場合があります。

マザーボードの裏側から見るとピンが出ていないのですぐに不具合がわかります。

ネジ止めタイプの着脱法

ネジ止めタイプのCPUクーラーは基本的にプッシュピンがねじに変わっただけ。
プッシュピンよりも単純な構造です。
ここでは取り外しは省略し、CPUクーラーの取り付け方法を説明します。

取り付け

市販のCPUクーラーにはマザーボードの裏側にバックプレートを装着するタイプがあります。
付属のバックプレートをマザーボードの裏側から挿入します。

バックプレートとマザーボードの部品が干渉しないか確認しましょう。
ここで、電子部品とバックプレートのパーツが接触している場合は使用を中止してください。
ショートしてマザーボードが破損する可能性があります。

バックプレートを挿入したらCPUクーラーを取り付けてみましょう。

CPUクーラーを取り付ける前に、必ずCPUグリスを塗布してください。
グリスは小豆(あずき)程の大きさを、CPUの中央に乗せます。そのままCPUクーラーを取り付ければ、圧着によって薄く伸びます。

バックプレートとCPUクーラーののネジ穴が一致するようにセットします。

CPUクーラーの固定ネジを回します。

ここでも基本は対角止めです。
プッシュピンタイプのように、対角線上のピンを同時に止めることはできません。
そこで、ねじを一度に締め付けず、1~4の順番に少しづつ均等に増し締めしながら取り付けましょう。

 

 

 

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