電源の選び方とアドバイス

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電源の選び方

電源選びの基礎

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電源容量

PC電源で一番重要となる電源容量についてですが、実際にどの位の容量が必要なのか判断しにくいものです。
そもそもPCパーツ構成によって容量は変わってくるので、一概に”何W”とはいいにくいのが事実です。それでも、十分な電源容量を持つ電源を使用しないと、PCに負荷がかかったときに急にシャットダウンしたり(不安定になる)、そもそも起動しない事もあります。

一般的な目安として、400〜450W程度あれば十分だとされています。もっとも、高性能なハイエンドパーツを使用した高スペックPCだと500W以上必要になります。
高性能なハイエンドパーツとは、3Dグラフィックス機能を搭載したビデオカードや、高クロックのCPU等です。

電源も音が静かな、静音タイプが発売されています。パッケージに「静音」と書かれているものは、通常のタイプより動作音が静かになっています。主に、ファンを大口径のものに変更したり、中にはファンレス(無音)の電源もあります。

次に、各電圧ごとの容量も考える必要があります。

3.3V・・・メイン・メモリとその周辺回路、PCIスロット、そのほかマザーボード上の低電圧対応ロジックICなど

5V・・・マザーボード上のロジックIC、各種ドライブ、PCIスロット、プロセッサ・コアの電源(電圧を下げて利用)など

12V・・・各種ドライブのモーター、PCIスロット、プロセッサ・コアの電源(電圧を下げて利用)など
主にどのパーツに該当するのかまとめましたが、あくまで参考です。
例えば、CPUの消費電力が大きいモデルを搭載した場合、12Vの出力が大きい電源を選ぶようにするという考え方ができます。


規格
電源容量が十分であっても、規格が合わなければ動作しないことも十分に考えられます。

ATX2.03・・・Pentium4発売以前に主流だった規格です。現在はほとんど見かけることはありません。

ATX12V・・・Pentiumu4以降に発売された電源の規格です。基本的にATX2.03と同じですが、4ピンの+12V補助電源コネクタを加えられました。

ATX12V Ver2.0・・・新たに、PCI-Express のための専用電源コネクタを追加した規格です。その他の仕様はATX12Vと同じです。現在はATX12V Ver2.2の物が主流です。

EPS12V・・・サーバ用マザーボードのための電源規格です。EPS12VはATX非標準規格であり、主にサーバーおよびアプリケーション用途に対し強力で安定性のある環境を作り出すことを目的としています。本来、ATX12Vとは互換性がありませんが、ATX12Vを拡張し、ほとんどのEPS12V電源はATX12Vにも対応しています。




総括


電源にはさまざまな規格があり、どれを選んでよいか迷ってしまいます。そこで、一般的な自作PCを作る場合を想定した、簡単なPC電源の選び方を説明していきます。

1.電源規格・・・選択肢はATX12V、ATX12V Ver2.x、ERS12Vとなります。ATX12Vは、規格自体が古く、ほぼATX12V Ver2.xに融合されているため、選択肢からはずします。ここで、EPS12Vは安定した電源供給ができ、ほとんどの製品で、ATX12V Ver2.x規格を含んでいるため、電源規格はEPS12Vを選択します。

2.電源容量・・・自分の選択したPCパーツと相談して決めることになります。
ほとんどオンボードで済まし、CPUの消費電力が少ない場合は250〜350Wですみます。マザーボードにローエンドビデオカードや、拡張カードを搭載し、CPUの消費電力も中くらいなら、350〜450Wがいいでしょう。
ハイエンドパーツで構成し、CPUの消費電力が大きい場合は500W以上を選択します。

3.コネクターを確認・・・すでに他のPCパーツの選択は完了しているとおもいます。それらのPCパーツを動作させるために必要なコネクターの規格や数が間に合っているのかを確認します。主に、12Vメインコネクターが20ピンor24ピンか、SerialATA対応orUltra ATA対応かなど。

これで大まかな製品スペックが絞られたと思います。後はその内容を商品検索などにかけ、好きなブランドやユーザーレビュー、静音、安定性などの面で選んでいきます。ここで電源の商品検索ができます。





<参考ページ>


その他、以下のページでも各種最新パーツをチェックできます。




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