※「データ復旧大図鑑」が参考になりましたら、ツイッター、facebook、ブログ等で紹介してください。

ハードディスクの構造を理解する


ハードディスクは、磁性体を塗布または蒸着した金属ディスクにデータを磁気の”有”、”無”によって記録する外部記憶装置の一つです。

ディスクは、一枚ではなく、数枚重ね合わせた構造になっていて、枚数が少ないほど、理論上一枚当たりのディスクに占めるデータ密度が高くなり、高速にアクセスできるようになります。

現在市販されているハードディスクは、ディスクの枚数が増えても、磁気ヘッドを動作させるアクチュエーターは一つしかありません。その為、ディスクを増やしてもアクセスの並列化が出来ない事もアクセス速度が速くならない一つの理由です。

また、磁気ディスクは、毎分7000回転(毎秒100回転強)ものスピードで高速回転し、磁気ヘッドとディスクの隙間はわずか10nm程度と非常に接近する為、アクセス中のハードディスクは振動に非常に弱い構造になっています。

ハードディスクの構造
ディスク(プラッタ)

データを記録するための磁気ディスクは「プラッタ」とも言います。
このプラッタには磁性体が塗布および蒸着されていて、鏡光を反射します。

スピンドルモーター
プラッタを回転させるためのモーターのことです。1分間に5400回転、7200回転、10000回転と製品ごとに回転数が異なります。通常回転数が高いほど高速にデータアクセスできます。軸受け部分では、ベアリングではなく流動式の軸受けが多く採用され、静粛性が高められています。

磁気ヘッド
データの読み書きをする部分です。この磁気ヘッドはプラッタとの間にごく僅かな隙間を保つように設計されていて、その隙間わずか10ナノメートル。この極小の隙間がハードディスクの衝撃の弱さの原因にもなっています。

アクチュエーター
指定されたトラックとセクター位置に、磁気ヘッドを移動させるための駆動装置です。

ディスクアクセスの仕組み

ハードディスクがデータにアクセスする仕組みは、アクチュエーターによって磁気ヘッドを高速に動かして、目的のデータが記憶されているディスク上に移動させます。

磁気ヘッドが目的の位置に来たら、磁性体の磁気を変化させ、データを記録させていきます。

記録方法は、磁気の記録は磁性体のヒステリシス曲線に従って、磁化と非磁化を制御する構造になっています。

寄付・開発支援について

コンテンツのデータ復旧を実証する機材は基本的に個人で調達して記事を書いております。
記事がお役に立ちましたら、ブログ運営をサポートしていただけると大変助かります。是非ともご協力いただけたら幸いでございます。
http://amzn.asia/bwi5rDi
P.S.
サポートしてくださった皆様、こちらからメッセージが送信できませんので、この場をお借りしてお礼いたします。
ご購入下さった製品はコンテンツ運営の為、大切に使わせていただきます。
ご支援、本当にありがとうございます。


関連記事


バックアップのススメ

パソコンやスマホのデータは意外と簡単に消えてしまうので、可能な限りバックアップを取ることが重要です。 バックアップさえとっていれば、衝撃や水濡れなどで重篤なシステム障害になってしまっても簡単にデータを取り戻すことができます。
私は、PCデータバックアップソフトを使い、データは2か所に保管するようにしています。さらに、定期的に手動でバックアップを取っていますから、データ障害が起きてもデータそのものが消えてしまうことはありません。


データ復元できない時は?

データが復元できなかった場合、闇雲に操作するとデータ復旧確率が下がってしまいます。
必ず成功するとは限りませんが、今できる最善の方法について紹介しますので、是非参考にしてください。
データ復元が出来ない時は?」参照

悪徳データ復旧業者に注意

現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
業界内でも嫌われており、この業者が復旧作業を行ったデバイスは復旧拒否する企業も少なくありません。
データ復元が出来ない時は? 「データ復旧成功の鍵」参照



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です