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万一の災害からパソコンデータを守る方法


万一の災害からデータを守る万一、自宅が火災などに合ってしまうと大切な財産だけでなく、唯一無二の写真データや、ホームビデオなどの”記録”も奪われてしまいます。
これらのデータは古いものはビデオテープやフィルムなど、新しい記録はデジタルデータで保管しているかと思います。
しかし、これらのデータは熱に非常に弱く、万一火災に合ってしまったら一瞬にして大量のデータが失われてしまいます。
運よく火災の火の手が回らなくても消防の放水によって水浸し。高精度な精密機器であるHDDやフィルムなども水を嫌うので、完全な形でデータを取り出す事は出来ないでしょう。

そこで、このような災害を想定して、本当に大切なデータのバックアップは”耐火金庫”の利用をおすすめします。
ところが、通常の耐火金庫は火災に見舞われても、内部温度が177℃以下であることを保証しているのですが、HDDやメモリー、フィルムなどはとても177℃も耐えられません。特にフィルムは60℃前後から変質が始まり、一般の耐火金庫ではデータを守る事ができないでしょう。
ですから、耐火金庫と言っても通常販売されている製品ではダメ。データメディアを保管する専用の”磁気メディア耐火金庫”を利用します。

磁気メディア耐火金庫は火事で火に包まれたとしても52℃以下にキープする性能があるので、ほぼすべてのデータメディアの保管に使えます。

また、日本で販売されている耐火金庫には、日本工業規格(JIS)と米国UL規格の2種類の規格がある事はご存知でしょうか?

この2種類の規格は加熱温度や庫内の耐火温度は同じですが、試験方法が全く異なるので注意が必要。日本工業規格は単に加熱して性能を評価するのに対し、米国UL規格はいったん加熱試験を行ってから20分の再加熱(30分耐火の製品の場合)、さらに9メートルの高さからの落下試験、しかももう一度加熱させて庫内の温度が基準を満たした製品に合格マークが付けられています。
さらにさらに、一度パスした製品も抜き打ち検査があるので品質がいつまでも保証されているという事になします。
※上記試験は通常耐火金庫の試験内容です。耐火性能によって試験方法は異なります。

耐火金庫を購入する場合は米UL規格の製品の方が安心できるでしょう。
米UL規格の耐火金庫で有名なのがSentry 耐火・防水メディア保管庫QA0121 です。

Sentry セントリー 耐火・防水USBポート付きメディア保管庫(30分耐火) QA0121
この製品は米国UL規格30分耐火をクリアしたメディア保管庫で、庫内にメディアを保管した状態で、外部からアクセスできるようにUSBポートが付いているのが特徴です。もちろん防水性もあるので水浸しになっても大丈夫。

ただし、こちらは庫内は177℃になってしまうので、本当の意味でのメディア金庫ではありません。

庫内の温度を52℃以下に保てる耐火金庫は、Sentry 1710 メディアセーフ
セントリー耐火金庫 ポーダブル 1710 メディアセーフ

こちらは磁気テープの保管にも使えるので安心してデータの保管に使えます。価格は少々高く、4万円以上もします。

結局のところ、金庫の購入は中に入れるデータの重要性を天秤にかけて選ぶことになります。
データは一度消えたら2度と戻りませんから、もし大切なデータがご家庭にあったら是非耐火金庫の購入を考えてはいかがでしょうか?

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