パーツの相性問題について
スポンサーリンクパーツの相性問題について
自作パソコンの悩みの種、相性問題。どんなにPCパーツが高性能化しても、消えることのない問題です。最近は、ショップの相性保証や、パーツ交換保証が充実している事実を見ると、それらを利用して購入する人も多いのではないかと想像できます。私も、メモリに相性保証を付けて購入しました。
しかし、じつの所、過去に何台か自作パソコンを組み立てましたが、相性問題のトラブルは一度もありません。それでも、万が一トラブルが起きた場合のことを考えると相性保証を付けてしまいます。
相性問題とは
そもそも、相性問題とはいったい何なのでしょうか?
インターネットで調べてみると、以下のように定義されています。
「相性とは、互いに異なる機器や、OSとソフトウェア間の組み合わせの適正のことである。
パソコンのパーツ同士や、ソフトウェアとハードウェアの間で、何らかの原因により不具合が生じている時「相性」が悪いなどと言われる。
コンピュータと周辺機器の接続や、各種ソフトウェアのOSへのインストールなどにおいて、接続や操作が正しくても正常に動作しない場合にそれらは相性が悪いと考えられる。
実際には、設計ミスやメーカー間による規格解釈の食い違い、検証不足などに起因する不具合であることが多い。」
(IT用語辞典バイナリより)と記載されています。
つまり、パーツ単体では正常に動作する物でも、その組み合わせによって、不具合が生じてしまう事を、一般に「相性問題」としています。
相性問題の厄介な点は、4つあります。
- そもそも、PCがまともに動かない
- 自分で直すことが出来ない
- 相性の情報が少ない
- 相性保証などを適用しないと交換できない
1の「PCがまともに動かない」は、まったく起動しない場合や、ある操作をするとハングアップすると言うように、症状も色々あります。
メモリと、マザーボートの相性問題の場合が一番多いのですが、この場合はBIOSの起動画面でメモリエラーで起動しません。まれにですが、CDドライブとマザーボードの相性問題も存在します。この場合は、CDの読み込みを開始したり、エジェクトさせたりする時にハングアップを起こしたりします。
2は、相性問題の原因がそもそも設計ミスや、アクセスタイミングのズレなので、個人で直せるレベルではありません。
3の「相性の情報が少ない」とは、パソコンパーツの組み合わせが無限にあるため、自分が購入しようとしているパーツの相性を調べようとしても、情報が無いことが圧倒的に多いと言うことです。
4は、相性問題が理由でパーツ交換ができないと言うことです。ショップでのパーツ交換は、初期不良のみの場合がほとんどで、相性問題
や、その他の理由で交換したい場合、事前に「相性保証」や、「交換保証」などをつける必要があります。たいていの場合パーツ一つにつき千円程度です。
相性問題が発生したら
PCの電源を入れても起動しなかったり、ハングアップすると言う症状が現れたら、まず相性問題以外の可能性が無いか確認しましょう。
確認内容は次の通りです。
- PCは正常に組み立てられているか(配線ミス、主電源の入れ忘れ、BIOSなどの設定ミスなど)
- ウイルスに感染していないか?(PC作業中にハングアップする場合など)
- 初期不良ではないか?
1と2については、ある程度自分で確認できます。意外と、パソコンの組み立てミスが原因と言うこともしばしばあるので、もう一度確認しましょう。特にミスが無いようなら、原因になっているパーツを特定します。手順として、正常に動作するパーツ構成から、一つずつパーツを追加していき、その都度動作チェックします。途中で動作不良を起こしたら、そのとき追加したパーツが疑わしいことになります。
ウイルスについても、ウイルス対策ソフトを導入したり、オンラインスキャンでも、ウイルスの有無を確認できます。
問題は3です。慎重に配線チェックし、初期不良や、相性問題の可能性が高いときは、ショップに、動作不良であることをメールで伝えショップの指示を仰ぎます。ここで最低限、購入時のレシートや、保証書、パーツを購入した状態にしましょう。
パーツが初期不良であればすぐに無償でパーツ交換してくれます。もし、ショップ側のテストで、相性問題だと判明すると、改めてパーツを新しく購入しなければなりません。
相性問題が発生する前に
相性問題はネットでの情報収集が難しいと書きましたが、まったく情報が無いわけではありません。例えば、マザーボードメーカのHPでは、マザーボードと動作確認されたメモリの種類を公開しているケースが多く、それらを確認することで、相性問題が発生する可能性はぐっと少なくなります。
相性問題が避けられないケースは、バルク品のメモリを購入するときです。パーッケージ品より格安なバルク品は、メーカー名や、細かな仕様が明記されていないケースがほとんどで、調べようがありません。バルク品を購入する時は「相性保証」を付けるといいですね。