突然の停電により、作業中のファイルが消失してしまった経験はないでしょうか?
近年は地震による停電も頻発しており、停電対策をしていないと万一の時慌ててしまいます。
しかも、起動中のパソコンの電源をいきなり切断すると、パソコンの破損にもつながりかねません。
パソコンの作業データは最終的にハードディスクに保存されてますが、作業中のデータや、パソコンを動かしている”OS”と呼ばれるプログラムは一時的に「メモリ」へ保存されています。
あなたが見ているこのページも、いったんメモリに保存してから表示しています。
このメモリはハードディスクより数段早いアクセス速度を持っているのですが、電源を切ってしまえば、保存してあるデータも無くなってしまうと言う欠点があります。
ですから、突然の停電で電力供給がストップしてしまうと、保存していないデータはきれいさっぱり消えてなくなってしまいます。
しかも、パソコンを動かしているOSの一部もメモリ上に一時保存されているので、運が悪いとパソコンが起動しなくなってしまいます。
そこで、日ごろから停電対策の必要が出てくるというわけです。
スポンサーリンク停電対策の”イ・ロ・ハ”
こまめにデータ保存
パソコンの作業中に停電になったとしても、そのデータを「上書き保存」していれば、保存時の状態から再び作業を続ける事が出来ます。
と言う事は、こまめにデータを保存しているだけで、被害を最小限にとどめる事が出来ます。
たとえば、1センテンス毎に上書きするとか、ひと段落毎に上書きするなど、日ごろから癖にしておけばなんら苦になりません。
パソコンの上書きは「CTRL」ボタンと「S」ボタンを同時に押す事で上書きする事が出来ます。いちいちマウスで操作すると面倒なのでお奨めです。
停電に強いノートパソコン
そもそもノートパソコン はバッテリーが付いているので、電力がシャットダウンしてもしばらくは作業できるようになっていますよね?
最近のパソコンは10時間程度 バッテリー駆動するタイプもあるので、停電中も急ぎの仕事ができるメリットもあります。
当然1時間しか持たないモデルや、バッテリーの寿命で本来の駆動時間より短くなっている事もあるので、そのような場合はとりあえず保存だけ済ませて、バッテリーが切れる前に通常のシャットダウンをする事が一番です。
デスクトップパソコンには無停電電源装置
デスクトップパソコンは外部からの電力供給がストップすると同時に停止してしまいますが、世の中には万一の時の対策として、「無停電電源装置 」と呼ばれる機械があります。
この無停電電源装置(以下UPS)はノートパソコン用バッテリーのデスクトップ版と言ったところで、大きな蓄電装置になっています。
UPS本体にはバッテリーが内蔵されていて、普段はコンセントから供給される電力で充電し、電力を蓄え、いざ停電になると即座にバッテリーから電力供給が始まります。
取り付け方法も簡単で、UPSを家庭用コンセントに差し込み、パソコンのコンセントをUPSに差し込めば完了です。
特別な工事や配線作業は必要ありません。
しかし、デスクトップパソコンはノートパソコンと比べ電力消費量が大きいため、UPSからの電力供給だけでは数分~数十分程度しか持ちません。
ですから、停電になった時はデータの保存とパソコンのシャットダウンの時間稼ぎと割り切って使う必要があります。
値段は安いもので2万円からなので、手が出せないほど高価ではありません。
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