どっちが安い?自作パソコンvs.メーカーPC
スポンサーリンク自作パソコンとメーカー製パソコンの価格の違いについて調べてみました。
メーカー製のパソコンはオリジナルケースや、マザーボードの種類が公開されていないという理由で単純には比較できません。
今回、分からない部分に関しては、似たような機能、デザインのモノで置き換えて算出しました。
まず格安パソコンでシュミレーションしてみました。対象としたパソコンは格安パソコンのBTOとして有名なmouse computerの製品にしました。
Lm-AS410Eはmouse computerの製品の中でも一番安いパソコンになります。動けばOKというパソコン構成です。
パーツ | mouse computer Lm-AS410E |
自作 九十九価格 |
OS | Windows 7 Home Premium 32-bit | Windows 7 Home Premium DSP版
12,800(税込) |
CPU | AMD Athlon II X2 プロセッサ 220(2.8GHz / 2コア) | AMD Athlon II X2 プロセッサ 250(3.0GHz / 2コア) 5,280(税込) |
M/B | AMD 880Gチップセット搭載マザーボード | 880GM-LE 5,670(税込) |
メモリ | 2GB DDR3 | 2GB DDR3(D3U1333Q-2G) 2,180(税込) |
HDD | 500GB SerialATAII 7200rpm | 500GB(WD5000AAKS-R) 3,330(税込) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | GH22NS50BL 2,180(税込) |
ビデオカード | ATI Radeon HD 4250 | ATI Radeon HD 4250(オンボード) |
サウンドボード | – | – |
スピーカー | – | SCY-2IN1-WH キーボード、マウスセット 1,480(税込) |
キーボード | 109日本語キーボード | |
マウス | USB オリジナル オプティカルマウス | |
モニタ | – | – |
電源 | 300W 電源 | 520W 電源 |
ケース | LUV MACHINES Slim | KT-6802-PS52 (電源付き) 4,980(税込) |
合計金額 | 40,950(手数料+税+送料込) | 37,900(税込) |
CPUだけはどうしても同じものが見つからなかったため、ワンランク上のCPUで置き換えています。
九十九は5000円以上は送料無料になるので送料は含んでいません。
結果は、自作した方が約3000円安く作る事が出来ましたが、マウスコンピュータのLm-AS410Eは、送料や手数料込の値段です。
本体価格は37,800円なので、ほぼ自作パーツの原価と変わらない事が分かりました。
しかも、自作パソコンにはパーツ個々の保障はあっても、PC自体に保証が無いため大きなマイナスポイントとなってしまいます。
では次に比較的性能の高いBTOパソコンを例にとって価格を比較してみたいと思います。
比較に用いたPCは、BTOパソコン販売の老舗Dellを選びました。
Alienware Area-51 ALX の最上位モデルを選びました。Alienware Area-51 ALXは、Dell製のパソコンの中でも最高クラスの性能で、デザインも洗練されたPCです。CPUの処理能力だけでなく、グラフィック性能、サウンド性能にも特化しています。今回選んだモデルは値段も40万以上します。
パーツ | DELL Alienware Area-51 ALX |
自作 九十九価格 |
OS | Windows 7 Home Premium | Windows 7 Home Premium DSP版
12,800(税込) |
CPU | Intel Core i7-980X |
Core i7 980X (ドスパラ価格) 88,980(税込) |
M/B | – | RAMPAGEⅢFORMULA 33,327(税込) |
メモリ | 6GB (2GBx3) トリプルチャネル DDR3-1600 SDRAMメモリ |
CMX6GX3M3A2000C9 (2GBx3) 14,780(税込) |
HDD | 256GB SATA SSD | RealSSD C300 CTFDDAC256MAG-1G1 46,980(税込) |
光学ドライブ | ブルーレイディスクドライブ | BRD-SH12B 15,697(税込) |
ビデオカード | CrossFireX ATI Radeon HD 5870 1GB (DVIx2/HDMI/DP) | H587FN1GD ×2(CrossFireX) 28,830×2(税込) |
サウンドボード | – | – |
スピーカー | – | – |
キーボード | – | |
マウス | – | |
モニタ | – | – |
ケース | スペース・ブラック – アルミニウムALX水冷シャーシ | Z-MACHINE GT1000 Titanium 48,868(税込)ECO-Advancend Liquid Cooling (水冷キット) 6,980(税込) |
電源 | 1200W | SST-ST1200-G 29,800(税込) |
合計金額 | 449,980(税込) | 313,590(税込) |
どうでしょうか?パーツ構成が微妙に異なるため、正確な比較にはなりませんが、自作することによって約13万円近くも安くなりました。
格安パソコンでは価格差がほとんどありませんでしたが、これなら十分安いといえる値段です。高性能なパソコンほど、自作した方が有利になる傾向にあります。
ただし、BTOには御覧のように主要パーツの製品名が分かりません。特にビデオカードは同じチップを使っていても、製品ごとに値段のばらつきが大きい部品です。さらにSSDは製品によってそのスペックが大きく異なる為、製品名が書かれていない事は大きなマイナス要因と言えます。
今回はハイスペックマシンと言う事で製品名が分からないパーツは”上の中”位の製品で構成したので、DELLマシンにかなり近い性能だと思います。
確かに、自作パソコンはサポートがありません。しかし、拡張すると、サポートが無効になってしまうBTOパソコンと違い、自由に構成を変えることができる自作パソコンは、メーカー製に無い拡張性があります。
しかも、OSや、モニタ、その他入出力機器は使い回しが出来るので、それを考慮すると自作パソコンの方がずっと安く組上げられます。
ここまで、価格比較に焦点を置いて話を進めてきましたが、自作PCの本当の魅力は価格ではありません。
これから自作しようと考えている方は現行のメーカー製パソコンに何らかの不満を持っているからだと思います。それは、単にハードのスペックに満足できなかったり、デザインが気に入らなかったり、プリインストールされているOSの中に入っている大量の広告だったりします。
何より、自分で作ったパソコンですから愛着が沸いてきます。これは作ってみないと分かりません。最初は大変だと思いますが、これをきっかけに自作パソコンに挑戦してみてはいかがでしょうか?