パソコントラブル大図鑑~自己解決~
パソコントラブル大図鑑 > 基本動作 >BIOSパスワードの解除

BIOSのパスワード

BIOSは、勝手に設定を変更されては困る場合、パスワードをかける事が出来ます。
万一パスワードを忘れてしまった場合BIOSの設定画面へアクセスする事が不可能になってしまいます。

BIOSは特に設定変更する必要はありません。
しかし、ブートドライブの変更等、BIOSでしか設定変更できない項目もあるので、BIOSがロックされたままでは何かと不具合があります。

パスワード解除画面などは当然見当たらないので途方に暮れてしまいますが、意外と簡単に解除することが可能。
そこで今回は、簡単にBIOSパスワードを解除する方法を紹介します。

BIOSパスワードの解除方法

解除方法

BIOSの設定情報は、CMOSと呼ばれるメモリに保存されています。
CMOSにはBIOSの設定に関する情報が全て記憶されていて、BIOSパスワードも保存されています。
BIOSパスワードの解除には、このCMOSをクリアして、BIOS自体を初期化するしか方法はありません。
当然、BIOSの設定もリセットされてしまいますが、パスワードもリセットされるのでBIOSにアクセスできるようになります。
BIOS設定画面

CMOSは、マザーボードに組み込まれているメモリの一種です。
このメモリは、電力の供給がストップするとデータを保持出来ないと言う性質があります。

CMOSへの電力供給はパソコンによって多少違いますが、デスクトップ型パソコンの場合はマザーボードに取り付けられたボタン電池でまかなっています。

パソコンケースを取り外し、マザーボードを確認すると、下の写真の様にボタン電池が取り付けられているはずです。
CMOSのボタン電池

【作業内容】

  1. パソコンをコンセントプラグを抜いて電力供給を遮断し、マザーボードのボタン電池を取り外す
  2. 電池を取り外したら、パソコンの電源ボタンを数回押して、内部電力を放電させる。
  3. さらに、5分程度放置してCMOSのデータが完全に消失させる。
  4. 最後にボタン電池を元に戻し、ケースを取り付けて作業完了。


※この時、静電気に注意してください。
パソコンは静電気に弱い電子部品の塊です。 ちょっとした静電気によって部品が焼けてしまう恐れがあります。
パソコン作業用に静電防止リストバンドなどが便利ですが、片手をパソコンケースの金属部分に触りながら作業すれば、体の静電気が抜けて安全に作業できます。

ノート型パソコンや一部のモニター一体型パソコンなどは、構造が複雑で、一般の方は分解できないでしょう。
また、液晶のバックライト用インバーターなど、高電圧で危険な部品があるのでCMOSクリアを目的とした分解はお勧めできません。

各メーカーのサポートセンターに問い合わせ、BIOSクリアを依頼する方がよいでしょう。