BIOS異常でパソコンが起動しない時の解決方法
「パソコンの電源を押すと、本体は起動しているようだが画面が真っ暗なまま・・・」
「どうやらBIOSが正常に起動していなさそう・・・」
BIOSが正常に起動しないと、パソコン画面には何も表示されませんが、OSや電源などのトラブルで起動しない場合と症状が似ているので間違え易いので注意しましょう。
BIOSに問題がある場合以下の条件を全て満たします。
- パソコンの電源ランプは点灯する
- CPUやケースファンは動作する
- HDDのアクセスランプは最初点灯するがすぐに完全に消灯もしくは完全に消灯したまま
- ディスプレイ画面には何もメッセージは表示されない
- ビープ音などは一切しない
これらの条件を全て満たした時はBIOSに何らかの異常がある可能性は高い事になります。
BIOSは比較的初期に読み込まれる根本的なプログラムなので異常があればWindowsの読み込みは勿論ですが、周辺機器も動作しません。
その為、ディスプレイには何も表示されませんし、ビープ音もならないわけです。
電源が入らない時の原因一覧
BIOS異常の時の原因と解決方法
マザーボードの電池切れ
【原因】
BIOSはマザーボードのCMOSに情報が保存されています。
パソコンのスイッチを押すと、まずCMOSの情報が読み出され、その情報を元にHDDやモニタへアクセスします。
COMSはもともと電力の供給がストップすると保存されているデータが消えてしまうと言う性質があります。
そこで、マザーボードにはボタン電池がセットされ、たとえパソコンの電力が無くなってもCMOSに書き込んだデータは消失しない様になっています。
しかし、セットされた電池は時間とともに消耗していき、通常5、6年で電圧が不安定になってきます。
完全に電力供給がストップすれば、COMSの保存内容もクリアされるのでBIOSが起動しない事はないのですが、
ボタン電池は徐々に電圧降下していくので、その過程でデータが不安定になります。
すると、CMOSの情報を"正しく"読み込めなくなってしまい、誤作動を起こすので、結果的にBIOSが正常に起動しないと言う事態につながってきます。
パソコンを購入してから3年以上経過した場合、もしくは中古パソコンなど発売から年月が経っているパソコンをお使いの方はCMOSのバックアップ用のボタン電池が寿命で使えなくなっている場合があります。
【解決方法】
原因がCMOSのデータをバックアップするボタン電池ですので、電池を交換してみましょう。
CMOSのバックアップ用電池は上の写真の様に、マザーボードの基盤に取り付けられています。
パソコンのケースを開いてマザーボード上に取り付けられているボタン電池を探しましょう。
ボタン電池はCMOS用に一つだけ取り付けられているので間違う事はないと思います。
このボタン電池は一般的なデスクトップ型のパソコンの場合、CR2032
と言うタイプの電池が使われています。
このボタン電池はコンビニでも購入出来る電池なので、手に入れる事は難しくないでしょう
ボタン電池を見つけたら、マイナスドライバーで、ソケットの爪を動かしてボタン電池を取り外します。
ボタン電池で取り外す前に、電池のプラスとマイナスを確認してみましょう。電池のプラス側が上を向いているはずです。
新しい電池を取り付ける時は、この向きを注意して同じように取り付けます。
ボタン電池の向きに注意して指で押しこむだけで取り付ける事が出来ます。
CMOS用のボタン電池さえ交換すれば、BIOSも誤作動することなく正常に起動するようになるでしょう。
ただ、BIOSの設定をカスタマイズしている方は、設定内容もリセットされますので、再度設定し直す必要があります。