自作スマホ!?組み立て式スマートフォン「Ara」

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自作スマホ!?組み立て式スマートフォン「Ara」

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このたびGoogleの子会社Motorola Mobilityからユニットごとのパーツを組み込んでオリジナルのスマートフォンが作れるオープンプラットフォーム「Project Ara」が発表されました。

まるで自作パソコンのように、利用したいパーツを選んで組み立てて作るスマホです。
↓Motorolaの公式ブログの画像。この様に、ディスプレイ、バッテリー、GPS、加速度センサーなどいろいろ・・・

 

↓利用イメージ




youtubeの動画




スマートフォンの機能をユーザーが自ら選んでライフスタイルや利用目的に応じてカスタマイズしていくことが出来る・・・
まさに自作PCのスマホ版と言ったところではないでしょうか?
個人的にかなり期待しているプロジェクトですが、なんと今年の冬にも発売・・・とは行きませんが、冬にも開発キットを公開してコンテストを開催するようです。
発売はもう少し先の話にはなるのですが、是非発売の際は手に入れてレピュー出来ればと思います。


ただ、一般に受け入れられるかちょっと不安ですが・・・
不安材料1
機械やデジタルものに弱い人は各ユニットのスペックを理解しながら一つ一つのパーツを購入して組み立てる事は敷居が高そうです。
GPSユニットやBluetoothユニットなど動作に必要なパーツを取り付けないと、今までできていたことが出来なくなる訳ですから。
各パーツのスペックの差を正確に把握していないと目的に合わせたカスタマイズが出来ません。

不安材料2
また、もう一つ不安な点は、本体の厚みや大きさをどこまで小さく出来るかと言う事。
各機能をユニット化して取り付けるというアイディア自体は面白いのですが、専用設計のスマホと比べてしまうと、原理的にデッドスペースが多くなってしまいます。
スマートフォンのような携帯端末は基本的にできるだけ小さく軽く作った物が使いやすいのは当たり前。
結果的に端末が大きくなったり重くなってしまったのでは本末転倒です。

不安材料3
デジタル機器には付き物ですが、規格の問題
「Ara」のテーマは、ライフスタイルに合わせた機能のカスタマイズと、ユニットを交換することで長く使い続けられる「エコ」です。
より長く使い続けるためには、部品の規格がいつまでも変わらない事が前提です。

ここで自作パソコンの経験を例にすると、メモリはDDR→DDR2→DDR3という具合に規格が進化しています。
これらメモリの規格には互換性がなく、「パーツの使いまわし」ができません。
これと同じように、ベースとなる筐体の規格がコロコロ変わってしまっては、共通規格として根付くことなく廃れてしまうでしょう。
逆に、古い規格をかたくなに使い続けていると、より性能の高い規格が次々に登場し、やがて時代遅れとなって同じように廃れてしまいます。

実際どのような事になるか解りませんが、このプロジェクトの一番のカギはやはり通信規格となる事でしょう。

[motorola公式ブログ]
[Phonebloks紹介動画(YouTube)]



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