消えてしまったパソコンデータの復旧方法を紹介します

自作PC (自作パソコン)大図鑑

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データ復元・修復方法

パソコンの最大のトラブル・データ喪失

パソコンのトラブルで最も多いのがデータの誤消去などのソフトウェア上のデータ喪失(論理障害)。そしてパソコンを落下させるなどして物理的に破損させてしまった場合(物理障害)があります。

今回、論理障害についてトラブルの解決法を紹介します。
万一の時の為に頭に入れておいて損は無いと思います。特にOSのインストールの時には誤消去によるトラブルが非常に高いです。


また、こちらのコンテンツの作成にあたり、症状別のデータ復旧マニュアルも作成しましたが自作パソコンのカテゴリから外れてしまう為、別サイトデータ復旧支援を新しく作成したのでこちらも参考にしてください。
コンテンツはまだ不十分ですが、徐々に追加していきます。(こちらのサイトはかなり初歩的な内容も含まれています。)

論理障害とは?

論理障害とは、ソフトウェア上で意図せずデータを消去してしまう事で、ウイルスによる攻撃や、ドライブフォーマット、OSの破損によってファイルにアクセスできなくなった状態が論理障害となります。
おおざっぱに言うとハードは故障してないけれどデータだけ喪失した状態がすべて論理障害です。

大半の論理障害なら、市販のデータ復旧ソフトを使えば高確率で復旧できます。
ですが、同じ論理障害でも、データ復旧が難しいケースもあります。

復旧の確立が高いパターン
・データをゴミ箱に入れ、ゴミ箱を空にしてすぐ
・ドライブのフォーマット
・パーティション削除(開放)
など・・・いずれも書き込み回数が少ないほどデータ復旧の確率が上がります。

復旧の確立が低いパターン
・ファイルの上書き
・ファイル消去後デフラグ
Windowsのシステムの復元を実行
など・・


データ復旧のポイント

パソコンデータは単に消去しただけなら、データ本体は残っています。
これは、データを消去する度にデータ本体を抹消しては、非常に効率が悪いからです。
(数GBのファイルを完全消去するにはそれだけで何十秒もかかってしまいます。)


そこで、アクセスを高速化させるために、ファイルの位置情報を抹消します。こうする事で、見掛け上そのファイルは存在しない事になるわけです。
市販のデータ復旧ソフトは、ドライブやメモリ全体を解析して位置情報を消されたファイルを探し出していきます。
ところが、ファイルを上書きしてしまうと、文字通り、データが新しいものと置き換わってしまいます。
上書きされたファイルは市販のソフトを使っても、専門のデータ復旧サービスを利用しても復元不可能です。

以上の事を踏まえると、データを誤って消去したり、ドライブをフォーマットした時はすぐにパソコンをシャットダウンさせ、それ以上ファイルへアクセスしないようにします。
そして、可能であるなら、別のパソコンデータ復旧ソフトをインストールし、復旧させたいドライブをUSB接続してアクセスします。

間違っても、データ喪失したドライブにデータ復旧ソフトをインストールしないように!データが上書きされてしまう可能性があります。

データ復旧ソフトは色々ありますが、製品によって復旧出来たり、出来なかったりします。
そのため、データ復旧ソフトは、ファイルを復旧可能か判断するためのフリーソフトを配布しています。
もし、データを消去してしまっても、あせらず、まずは製品のフリーソフトでデータ復旧できるか調べ、出来るようなら製品を購入するという流れになります。

消去したファイルは上書きさえしなければデータ復旧可能ですから、あわてず慎重に作業しましょう。





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