mini PC「MP915-B」の冷却ファンの調子が悪くなってきたので分解修理してみました

自作PC (自作パソコン)大図鑑

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mini PC「MP915-B」ファンの修理

mini PCについて

分解修理するパソコン
mini PC

mini PCとはAOpenから発売されているベアシステムです。
最大の特徴はその外見の小ささで、mac mini風のボディは165×165×55mmとなっています。
この大きさでスーパーマルチドライブを標準装備し、CPUもPentium Mプロセッサを1.73GHzまでサポート、メモリはDDR2 SO-DIMM (533/400) 最大1GB搭載できるなどメインマシンとしても十分な性能を備えています。

静音性も独自のファンを装備することによって、ほとんど気にならないほどです。

なお、現在後継機となるMP945-VX Series が同社から発売されています。



このmini PCは省電力性が高いため、負荷のかからないインターネットや、DVD観賞などに使用し大変気に入っていました。

そんなある日、いつものようにmini PCの電源をつけると異常にファンの音がうるさくなっていました。
暫くその状態で使っていると、突然静かになり、さらに使い続けているとPCが突然シャットダウンしてしまいました。PCケースが以上に熱くなっており、ファンが故障したことによる熱暴走だということが判明しました。


原因はファンにあるので、とりあえず中を見てみることに。
パソコンの分解
外見はまったく問題無いようです。



まだよくわからないのでファンを取り外してみました。
ファンの取り外し
見たところ問題なさそうだが、この状態でPC電源を入れ、ファンをまわしても少し回ってすぐに止まってしまいます。
とりあえずネットで同じファンが売っていないかチェック。
ファンのベアリング交換
Y.S.TECH 製のBD125010HB

このキーワードを当てにググって見ることに。




結果から言うとこのファンは特殊なものなので単独販売はされていないとの事。

ファンが故障しただけでこのマシンを手放すことはできず、解決策をいくつか考えてみました。
1.水冷化する。
2.ファンを自作する。
3.AOpenに問い合わせる。(ただし保証書は無い)
4.ファンを直す。

水冷にするとせっかくの小型PCが台無しになるということで却下。ファンを自作するのは面倒なので却下。AOpenに直接ファンの予備を売ってもらえるかどうか連絡しようと思いましたが、面倒なことになりそうなのでとりあえず自力でファンを直すことに。



ファンのシールを剥がしてみると.....

ファンの修理 ファンの軸受け

一般的なファンと同じでポリワッシャで軸を固定しています。

ポリワッシャを精密-ドライバで取り外す。
ポリワッシャー
2、3mmの小さなポリワッシャ(無くしそう)



ファンの分解
ファンの分解
ファンの中から黒い粉が出てきました。
この粉はプラスチックが摩擦で粉になったもの(削りカス)でしょう。

ベアリングは軸がガタついていてこのことが原因でファンが回転しなくなってしまったと思います。
プラスチックの削りカスがベアリングの中に入り、中のボールを傷つけてしまい不具合が生じたのが原因だと考えました。

ということはベアリングを交換し、プラスチックの削りカスが出ないようにしなくてはなりません。
削りカスが出ないようにするにはグリスを塗ればよいので、あとはベアリングを手に入れるだけです。

とにかく、ベアリングを探すことにしました。
ベアリングの寸法を測って見ると、内径1.5mm、外径4.0mm、厚み 2.0mmということが判明しました。


ググって見るとベアリングのばら売りをしているお店発見!


メカニテックというところでベアリングのバラ売りをしていました。
ちなみにベアリング一個480円。mini PCは2個使うので合計960円になってしまいました。少々高いですがこの際仕方ありません。
予備を含めて3個注文することに。

待つこと2週間やっとベアリング到着!
ベアリングの購入
早速組み立ててみることに......


軸受にセット
ピッタリ

組み立て完了
あっさり組み込み完了しました。


早速動かしてみると.............意外とすんなり回りました。


クーラーを本体に取り付ける。
クーラーを取り付け
セロテープを貼ったのは、隙間から風を逃がさないようにするため。(決してセロテープで固定しているわけではありません)


完成です!
無事完成!




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