Corei7の性能と特徴

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Core i7講座

Intelの新しいプロセッサであるCore i7。2008年に発売されたハイエンドデスクトップ向けCPUと言う位置づけです。特にハイスペックを要求するゲーマーにはオススメのCPUです。
45nmプロセスで製造されていますが、32nmプロセスへの以降も予定されています。
メモリはDDR3を利用し、上位機種はトリプルチャンネル、下位機種でデュアルチャンネルの設定が可能です。



Core i7の特徴


Core i7は基本的に、Core 2 Duoの後継CPUです。CPUコアそのものはCoreアーキテクチャをベースに設計されており、Intel初となるネイティブクアッドコアCPUなのです。
Core 2 Duo の後継と言えど、CPUのソケット形状が異なる為、物理的に互換性はありません。i7はLGA1366ソケット専用で、ピンの数が1366本になります。
CPUクーラーもLGA1366専用のタイプを使う必要があるので注意が必要です。

ネイティブクアッドコアと言うこともあり、Windowsに表示されるCPUの数は4つになりますが、Hyper-Threadingにより、仮想的にコアが8つになります。2006年にCore 2 Duoが登場して以来、CPUの低省電力化されていましたが、i7ではTDPが130Wと発熱量は比較的高い部類となります。パフォーマンス最優先のユーザーに的を絞った形となります。




Core i7で変わったこと


Core i7は、今までのCPUには無い、いくつかの機能が搭載されています。

コア単位での電源のONとOFFの切り替えが可能
それまでのCPUは、リーク電流などの問題で、完全には電力を切ることが出来なかったのです。ですから、コアが動作していなくても、若干の電力消費はやむ終えなかったのです。i7は各コアごとにパワースイッチを設けることで、コア単位でのスイッチON/OFFが可能となり、使用していないコアの消費電力を0とする事が出来るようになりました。

ターボモード
上の消費電力モードが作動している時に、動いているコアを定格以上のクロックで動作させる事が出来ます。この技術によって、停止しているコアの処理能力を補うことが出来ます。当然、パフォーマンス向上に伴い、消費電力が上昇しますがコアが停止している為、電力は相殺されます。

3次キャッシュメモリ
通常の32KBの1Lキャッシュメモリと、256KBの2Lキャッシュメモリの他に、8MBの共有3Lキャッシュメモリを新たに搭載しています。

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Core i7-920 (2009年6月8日更新)


Core i7-920はステッピングも注目しましょう。
ステッピングとは、CPUの設計バージョンの事です。ステッピングが上がることで、CPUに有った何らかの不具合が修正されたり、CPUの性能や仕様はそのままに消費電力や発熱の低減が図られたりします(要するに製品のマイナーチェンジ)。当然ステッピングの上がったバージョンのCPUを購入することが望まれます。また、注意点として、ステッピングの変更によって、マザーボードのBIOSのアップデートする必要が発生する場合があるので注意が必要です。
基本的に、定格で使う場合、ステッピングに特にこだわる必要はありません。ステッピング向上によって一番影響を及ぼすのがオーバークロック耐性の向上です。
一般的に、お店でCPUを購入する時、ステッピングを明確に示していないショップがほとんどです。ほとんどの場合、ステッピングが変わってもCPUの名称は変わらないため、パッケージだけでバージョンを見分けるのは難しいと言えます。
では、どの様にステッピングを見分ければ良いのか?それはCPUの化粧箱に貼られているバーコードシールを見れば分かります。

バーコードシールに「S-spec」と表記されている部分があり、5文字の文字列で表記されています。このS-specには、動作クロックやキャッシュ容量、ステッピングと言うCPUの情報が含まれています。


ただ難しいのは、この文字列を見ただけでは最新のステッピングかどうかが全く分からないのです。
そこでインテルの「Processor Spec Finder」で確認します。
「Select Processor」でプロセッサを選択すると、CPUの詳細や、ステッピング、S-specが表記されます。一度調べてみてはいかがでしょうか?






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