2016/12/03

【縫い糸】の選び方

スポンサーリンク

レザークラフト用の縫い糸は、素材、太さ、色など、種類がとっても豊富です。
基本的に、丈夫な糸は高い!色と太さしだいで作品の印象も大きく違ってきます。そんなわけで、いつもどんな糸を使おうか、迷ってしまいます・・・。
使いやすいポリエステルの糸

素材から選ぶ

縫い糸に用いられる素材として、麻糸、ポリエステル糸、シニュー糸が代表的な素材。

麻糸

レザークラフトの縫い糸として、もっとも安価な糸。値段が安価なので初心者がまず最初に手にする糸だと思います。私も初期に作った作品は麻糸を使っていました。
はじめからロウ引きしているものもあります。

麻の手縫い糸「エスコード」。左が太糸(太さ約1.2mm)、右が細糸(太さ0.5~0.6mm)です。
最初は良く使っていましたが、最近はあまり使っていません。
麻糸

麻糸は蝋引きして毛羽立ちや糸の通りをスムーズにしますが、縫っているうちに革と擦れて毛羽立ってしまいます。よく、強度がないという意見も耳にしますが今のところ糸切れを経験したことがないので何とも言えませんが、やはりポリエステル糸やシニュー糸と比べると強度が劣っていると感じます。

スポンサーリンク

ポリエステル・ナイロン糸

ポリエステルやナイロンを素材とした糸で、毛羽立つことはありません。あらかじめ蝋引きされているので糸の通りもスムーズです。縫い目の綺麗さ、強度、縫いやすさ・・・どれをとっても一番。
3色セットで1500円足らずで買えるので意外とリーズナブルです。
Harvestmart蝋引き糸 ロウ引き糸 60m 太さ0.8mm
蝋引き糸 ロウ引き糸 60m よく使うナチュラルカラー3個セット ワックスコード 紐 糸 (ライトナチュラル) (Harvestmart)

でも、最近はビニモの5番を良く使っています。(5番とは糸のサイズ)
3mmピッチの菱目打ちと相性が良く、ステッチがとても綺麗なのです。蝋がたっぷり付いているので逆にロウを落としてから使っています。そのまま使うと蝋で革がベタベタになるほどです。
ちょっと面倒ですが仕上がりが抜群に綺麗なので今後も使い続けると思います。
5番の太さは「エスコード」の細と同じ程度

ステッチの比較画像
Harvestmart蝋引き糸とビニモ5番のステッチを比較してみました。
左がHarvestmartで右がビニモです。いずれも3mmピッチの菱目打ちを使っています。

ライターで糸を始末する方法
ポリエステルやナイロン製の糸は、糸の始末をするときライターで溶かしてピッと潰すだけで糸を止めることができるので簡単(^_^;)
3mmほど残してハサミで糸を切り、ライターで炙って糸を少しづつ溶かす
ポリエステルやナイロン糸はライターで炙って糸が留められる

溶けたら素早くライターの柄で抑えて潰す
溶けた糸を素早く潰して糸を留める

見た目はこんな感じ・・・(^_^;)。
溶かして留めた糸は見た目があまりよくない

ライターを使う方法は簡易的な糸の始末なので、表から見える部分には使えません。
綺麗に糸を始末する方法はこちら・・・

 

シニュー糸

もともとは動物の腱で作られたものでしたが、現在はポリエステル製がほとんど。(ポリエステル糸と同様にライターで溶かすことが可能)
ポリエステルやナイロンの糸と変わらないじゃん!と突っ込みを入れたくなりますが、シニュー糸は自分で割いて好きな太さにできるという利点があります。
レザークラフト用 シニュー 糸 約270m (長い!)
クラフト社 レザークラフト用 シニュー ライトタイプ 約270m ナチュラル 28131

ポリエステルやナイロン糸は色々な太さがあって、菱目打ちの穴の大きさや作品のイメージに合わせて何種類も糸を買う羽目になってしまいます。ですが、自分で糸の太さを調整できるシニュー糸なら一つ買えば全ての作品に利用することができるのでとっても経済的です。
シニュー糸は3等分しやすく束ねられている
シニュー糸は、細い繊維が束ねられているのですが、このように綺麗に3分割できるポイントがあり、扱いやすくなっています。(当然さらに細く分割することもできます。)分割して好みの太さにして使用するとよいでしょう。

シニュー糸の注意点
注意点は、縒り(より)のあるシニュー糸の存在です。
縒りがあるため、分割することが難しい糸なので、分割を前提としたシニュー糸本来の使い方ができません。
縒りのあるシニュー糸は、「クラフト社のシニュー糸 ”へヴィタイプ”」です。
同じメーカーの「ライトタイプ」は縒りがないので簡単に分割することができます。

スポンサーリンク

最適な糸の太さ

糸の太さは菱目打ちの穴の大きさなどを考慮し、作品のイメージに見合ったものを選びます。
ちなみに菱目打ちのピッチ間隔は、下の写真の通り。
菱目打ちのピッチ

ピッチと糸の太さの関係

実際に糸と菱目打ちを変えて縫ってみました。

使用した菱目打ち
Leathermart菱目打ち(5mmピッチ)
Leathermart菱目打ち(3mmピッチ)

使用した糸
・太さ0.6mm – エスコード麻糸(細)
・太さ0.8mm – Harvestmart
・太さ1.2mm – エスコード麻糸(太)

菱目打ちのピッチと縫い糸の太さの関係

3mmピッチの菱目打ちには、0.6mm~0.8mmの太さの糸が丁度良いようです。
一方で1.2mmの糸は太すぎて入らなかったため、目打ちで穴を広げながら通しました。

5mmピッチの菱目打ちの場合、0.8mm~1.2mmの太さの糸が丁度良いようです。
0.6mmの糸は細すぎて菱目打ちの穴が目立ってしまいますし、ピッチが広すぎて心もとない感じ。

最適な適合サイズ
菱目ピッチ 3mm
糸サイズ0.6~1mm

菱目ピッチ 5mm
糸サイズ 1mm~1.2mm

 


スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでレザークラフト入門をフォローしよう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください