レザークラフト入門講座

【ヌメ革】とは?(レザークラフト用語集)

2016/11/03

【ヌメ革】とは?(レザークラフト用語集)

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ヌメ革とは、タンニンでなめした革のこと。本来は染色・表面処理をしていない革のことですが、染色済みのモノもヌメ革と呼ぶことが多いです。
ですから、ヌメ革といった場合、一般的には”タンニンでなめした革”と覚えておきましょう。

革本来の色や風合いを楽しむことができるので、レザークラフトには最もポピュラーな革の一つです。

(ブリー) BREE Elch ヌメ革3Wayビジネスバッグ

画像はヌメ革で人気のあるBREEの作品
(出典:BREE Elch ビジネスバッグ

ヌメ革の特徴

非常に丈夫で扱いやすい

ヌメ革は非常に丈夫で耐久性のある革で、めったなことでは裂けたり切れたりしません。
定期的にクリーム等でメンテナスしていれば何十年と使い続けることができます。

また、レザークラフトの材料として手に入れやすく、比較的安価な素材です。染色も容易で、特に漂白したヌメ革タンローなどは人気です。
キーケースや財布、カバンまで幅広い用途に使える、万能でスタンダードな革です。

エイジングが楽しめる

最初、淡い肌色をしてるヌメ革ですが、使っているうちに独特のアメ色へと変化し、表面につやもでてきます。これをこのエージングと呼び、ヌメ革の楽しみ方の一つでもあります。

傷や水濡れには注意

ヌメ革は表面処理されていないので表面に傷がつきやすく、水に濡れると吸水してシミができたり、ふくらみが生じてしまうという欠点があります。
特に使い始めの革は傷がつきやすく、爪などで簡単に傷がついてしまいます。一度ついた傷は基本的に消すことができません

使い始めに2週間ほど日光浴させることで、内部の油分が表面に染み出し、油膜としてコーティングされ、汚れや傷が付きにくくなります。
使い込むことで、革の中にある油分や手の油を取り込み、表面にコーティングされ、さらに傷がつきにくくなり、ある程度の撥水性も出ます。

 

日光浴によるヌメ革の変化

日光浴することで、革の油分が表面に浮き出てきて、革表面を薄くコーティングします。
こうすることで、触れたときに付く手の油分や汚れ、水に濡れたときなど、日光浴しないものと比べてムラがなく、きれいにエイジングされやすいのです。

日光浴前
新品のヌメ革の小銭入れ

日光浴後(約2週間)
ヌメ革の小銭入れを2週間日光浴させたもの

 


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