※「データ復旧大図鑑」が参考になりましたら、ツイッター、facebook、ブログ等で紹介してください。

増分バックアップと差分バックアップの違い


増分バックアップと差分バックアップの違いを詳しく紹介します。

増分バックアップとは?

前回のバックアップデータと比較し、変化がある部分に対してバックアップを追加するという方法です。

例えば、増分バックアップは下のような模式図で表すとわかりやすいと思います。
bu01-1-300x119

1月1日
最初に、初期バックアップをしたとしましょう。
最初のバックアップなので、完全バックアップ(フルバックアップとも)しました。
↓の「初期バックアップ」の部分です。
bu00

1月15日
次に、2回目のバックアップを行いました。
この時、前回(1月1日)のバックアップと比較し、データ「A」が新たなデータとして変更されていたとします。
増分バックアップを行うと、データ「A」の部分だけをバックアップとして保存されます。
つまり、1月15日に作られるバックアップは「A」だけということです。
bu02

1月30日
最後に、3回目のバックアップを行いました。
この時、前回(1月15日)と比較し、データ「B」が新たなデータとして変更されています。
増分バックアップを行うと、データ「B」の部分だけバックアップとして保存されます。
つまり、1月30日に作られるバックアップは「B」だけということです。
bu03

増分バックアップのメリット

バックアップの処理スピードが速い
増分バックアップは前回の変化点だけを保存すればよいので、処理時間が短いという点が挙げられます。

バックアップサイズが最小限で済む
変化点だけを保存すればよいので、必要最小限のファイルサイズで良いことになります。

増分バックアップのデメリット

復元に時間がかかる
増分バックアップを復元するには、バックアップしたデータを一つ一つ、順を追って復元していかなければなりません。
前述の例でいうと、最初に「初期バックアップ」を復元してから、「A」を復元し、「B」を復元という手順が必要です。

全てのデータが必要
増分バックアップには無駄なデータが一切ないので、当然すべてのデータが必要です。
万が一、いずれかのデータにエラー障害が発生してしまうと、障害が発生してしまったデータ以降のバックアップは全て障害の影響を被ることになります。
これを回避するためには、定期的に完全バックアップを取る必要があります。

差分バックアップとは?

初期バックアップと比較し、変化がある部分に対してバックアップを作成するという方法です。

例えば、差分バックアップは下のような模式図で表すとわかりやすいと思います。
bu10

1月1日
最初に、初期バックアップをしたとしましょう。
最初のバックアップなので、完全バックアップ(フルバックアップとも)しました。
↓の「初期バックアップ」の部分です。
bu00

1月15日
次に、2回目のバックアップを行いました。
この時、データ「A」が新たなデータとして変更されていたとします。
差分バックアップを行うと、初期バックアップと比較し、データ「A」の部分だけをバックアップとして保存されます。
つまり、1月15日に作られるバックアップは「A」だけということです。
bu02

1月30日
最後に、3回目のバックアップを行いました。
この時、初期バックアップと比較し、データ「A,B」が新たなデータとして変更されたことになります。
差分バックアップを行うと、データ「A,B」の部分をバックアップとして保存されます。
つまり、1月30日に作られるバックアップは「A,B」ということです。
bu12

差分バックアップのメリット

復元の処理スピードが速い
差分バックアップは常に初期バックアップとの差分をバックアップするので、復元の時は、初期バックアップ+差分データを読み込めばデータの復元が可能です。
増分バックアップのように、バックアップの履歴をさかのぼる必要はありません。

データ障害に強い
常に初期データからの差分データを保存するので、過去のバックアップデータにエラー障害が発生しても、被害は障害が発生した日付のデータに限られます。
また、必要ない過去のバックアップデータを削除することも容易なのも、差分バックアップのメリットの一つと言えるでしょう。
ただし、初期データにエラーが発生するとすべてのデータに影響が及ぶ点は増分バックアップと同じです。

差分バックアップのデメリット

バックアップに時間がかかる
常に初期バックアップとの差分をバックアップする必要があるので、経過とともに差分データも膨大な量になります。
バックアップのたびに、それらデータを処理しなければなりませんから、処理が肥大化していきます。

バックアップサイズが巨大になる
初期の差分バックアップはデータ「A」だけですが、2回目のバックアップでは、「A,B」がバックアップデータとして保存されます。
つまり、データ「A」の部分が重複してしまっています。さらにバックアップを積み重ねると、データ「A,B,C」となり、どんどんデータが大きくなってしまいます。
ですから、定期的に古いバックアップデータを削除する必要があります。

どっちを使えばいいの?

それぞれメリットとデメリットがありますが、パソコンのバックアップには増分バックアップがお勧めです。
増分バックアップはバックアップ時の処理が軽く、データの保持容量が最小限で済むのでパーソナルユースのバックアップとしては最適だと思います。

デメリットとして、復元の処理時間が長くなりがちですが、頻繁に復元するわけではないのでデメリットも許容できる範囲でしょう。

エラー障害に弱いという弱点はありますが、差分バックアップをとっていたところで、初期バックアップに障害が起きれば同じことですし、そもそもエラー障害で部分的にデータが欠損することは稀なことです。
どちらかといえば、保存したHDDの物理障害を心配したほうがよいでしょう。
心配なら、定期的にフルバックアップを作り、ミラーリングで保存すれば完璧です。

 

記事がお役に立ちましたら、ブログやSNSでご紹介ください
サイト運営の励みになります。コメントもお待ちしております。


関連記事


バックアップのススメ

パソコンやスマホのデータは意外と簡単に消えてしまうので、可能な限りバックアップを取ることが重要です。 バックアップさえとっていれば、衝撃や水濡れなどで重篤なシステム障害になってしまっても簡単にデータを取り戻すことができます。
私は、PCデータバックアップソフトを使い、データは2か所に保管するようにしています。さらに、定期的に手動でバックアップを取っていますから、データ障害が起きてもデータそのものが消えてしまうことはありません。


データ復元できない時は?

データが復元できなかった場合、闇雲に操作するとデータ復旧確率が下がってしまいます。
必ず成功するとは限りませんが、今できる最善の方法について紹介しますので、是非参考にしてください。
データ復元が出来ない時は?」参照

悪徳データ復旧業者に注意

現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
業界内でも嫌われており、この業者が復旧作業を行ったデバイスは復旧拒否する企業も少なくありません。
データ復元が出来ない時は? 「データ復旧成功の鍵」参照



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です