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「ショートカットエラー」が表示されてファイルやソフトが開かない場合


ファイルやアプリを開こうとしたら、
「ショートカットエラー」
と言うメッセージが表示され、ソフトやファイルが開かない場合の復旧方法を紹介します。
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「ショートカットエラー」メッセージの例

ファイル復旧方法

このメッセージが表示された場合、2つの可能性があります。

保存場所が移動してしまった場合

外付けHDDなどのリムーバブルメディアを使っていると良くこのトラブルに遭遇します。
外付けHDDは頻繁に取り外しできる半面、ドライブの取り外しによりボリューム名が変わってしまうことがあります。

ボリューム名が変わってしまうとファイルやソフトの保存先が変わったのと同じことなので「ショートカットエラー」が表示されてしまいます。
この場合は、オリジナルデータにアクセスすればデータを閲覧することができます。

開けないショートカットを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

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「プロパティ」-「ショートカット」からリンク先を確認します。
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上記の例では、「E:\sample.dxf」と書かれていました。
最初の「E」がドライブ名となります。リムバブルメディアのドライブ名が別の名前に変更された為にアクセスできない不具合が発生してしています。

「コンピュータ」からハードディスクを確認すると(E)ドライブがありません。
やはりドライブ名が変更されてしまったことによる不具合である可能性があります。
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今回の例ではボリューム(G:)の中に該当するファイルが入っていました。
「G:\sample.dxf」をアクセスすると、無事にファイルが開くことができました。

リムーバブルメディアにファイルやソフトを保存している場合、ショートカットを利用すると思わぬ不具合に見舞われますから、データを保存する場合はショートカットを使わないようにすると良いでしょう。

オリジナルデータが削除されてしまった場合

パソコンの不具合などで、オリジナルデータを削除された場合にも「ショートカットエラー」が発生します。

この様なときは、間違ってデータを削除してしまっている可能性があります。
最初に、ごみ箱フォルダを開き、オリジナルデータが入っていないか確認してみましょう。

ごみ箱

この様にゴミ箱フォルダにオリジナルデータが入っていることがあります。
ファイルを右クリックして選択し、「この項目を元に戻す」をクリックすればデータが元の場所に戻るので再びアクセスすることが出来るようになります。
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もし、ごみ箱フォルダにデータが無い場合は、「ファイル復旧ソフト」を使ってデータを復元してみましょう

復旧作業には無料で利用できるフリーソフトを使います。
※復旧確立を上げるために、ダウンロードするソフトはデータ復旧するメディアにはダウンロードしないように注意しましょう。


フリーのデータ復旧ソフト

  • 対応OS:Windows 2000/Xp/Vista/7/8
  • ソフト配布先:Piriform Ltd.
  • ライセンス:フリーソフト

今回利用するフリーソフトは、通常版とポータブル版の2タイプあります。
どちらを利用しても性能は同じですが、ポイントは、ダウンロード先をUSBメモリにする事です。
特に、データ復旧するパソコンでファイルをダウンロードするときは必ずUSBメモリを指定しましょう。
(ダウンロードファイルで復旧させたいデータが上書きされてしまう事を防ぐためです。)
soft2
Download
「rcsetup139.zip」というファイルがダウンロードされるので、展開します。

ファイルの展開方法は、展開したいファイルを右クリックして、「すべて展開」を選択します。
(下の画像は新しいフォルダ.zipを展開する例です。)

展開ウィザードが開くので「次へ」を押します。
すると、圧縮ファイルの展開先を指定する画面が出ます。何もいじらなければ、ダウンロードしたファイルと同じ場所に展開されるのでそのまま「次へ」を押します。
以上で展開は完了です。

新しく「rcsetup139」というファイルが出来ていると思います。
この中に、データ復旧ソフトが入っています。

「Recuva」と「Recuva64」の2種類のソフトが入っています。
今使っているパソコンのOSが64ビットなら
「Recuva64」をダブルクリックし、OSが32ビットなら「Recuva」をダブルクリックします。
データ復旧ソフトを選択します
もし分からなければ試しにどちらでもいいので起動します。
わざと間違った方を選択しまして見ましたが、エラーで停止するだけで壊れる事はありませんでした。

ソフトを起動すると、この画面が出ます。まずは「Cancel」ボタンを押します。

このような画面が出ると思います。右側の「Options」ボタンを押します。

このオプション画面で言語を選択できるので、日本語にしましょう。日本語を選択したら、「OK」ボタンを押してから、いったんソフトを終了させます。

もう一度ソフトを起動させると日本語になっていると思います。「次へ」を押します。

データ復旧させたいファイルの拡張子を選択します。
よく分からなければ「その他」で構いません。

ファイル復旧するデータがの格納場所を選択します。もし分かっているのなら場所を指定した方が見つけ出し易いです。
分からないなら「ハッキリしない場合」でも、データ復旧の精度は変わらないのでご安心を。

これで準備ができました。開始を選択しましょう。
画面にも書いてありますが、ドライブの容量が大きいとかなりの時間を要します。

データスキャンが終了すると、データのプレビューが表示されるので、データ復旧させたいファイルをダブルクリックして選択。
画面右下の「復元」を押すと、ファイル復元先のフォルダを選択するように求められます。
基本的に、このソフトを入れているUSBメモリ上にデータ復旧させれば問題ありません。

もし、USBメモリの容量が足らない場合は、外付けハードディスクなどを接続し、その中にデータを入れるようにしましょう。

最後に復旧したデータを確認して復元されているようなら完了です。データを消去してすぐなら高確率で復旧できます。
お疲れ様でした!

ただ、上の画像のように、「プレビューはありません」と表示されているファイルのデータ復旧はこのRecuvaでは難しいようです。

しかし、まだあきらめる必要はありません。
ファイナルデータや、データ復旧サービスを利用すればフリーソフトで復旧出来なかったファイルでも復元できる確率が高まります
ファイナルデータは市販のデータ復旧ソフトで、体験版からデータの復元ができるか確認する事ができます。
まずは体験版をダウンロードしてみて、データ復元できるようならソフトを購入してみてはいかがでしょうか?
>>体験版はこちらから

 

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コンテンツのデータ復旧を実証する機材は基本的に個人で調達して記事を書いております。
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ご支援、本当にありがとうございます。


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