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もう絶対データを消失したくない!完璧なハイブリッドバックアップ


万一にも消失を避けたい”家族の写真”や”動画”などの大切な記録や記念のデータは誰にでもあるはず。

今回、私が実践しているハイブリッドバックアップについて紹介するので是非実践してください。

ハイブリッドバックアップ

ハイブリッドバックアップとは、ミラーリング+手動バックアップによる効果的なデータ保存方法の一つ。
不慮のHDD故障と、誤操作によるデータ消失の可能性を最小限にすることが可能なバックアップ方法になります。

ミラーリング

ミラーリングとは一つのデータを2台以上のHDDに自動保存する仕組みで、片方のHDDが故障したとしても、もう一方のHDDからデータにアクセスすることが可能です。

ミラーリングにはミラーリング機能搭載 外付けHDDなどが販売されていて、これを利用すれば通常の外付けHDDの様にデータを保存するだけで自動的にミラー保存してくれます。

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自動的にバックアップを作成しているので理想的と思われがちですが、ミラーリングにも弱点があります。
それはデータを手動で削除した場合、2台のHDDから同時に削除されてしまうこと。
ミラーリング機能には人為的な誤操作によるデータ損失には対応できないのです。

手動バックアップ

そこで、さらに別のHDDにデータをコピーしバックアップをすることを推奨しています。
これが手動バックアップになります。

手動バックアップはデータを追加更新した時に行えばよいので思ったほど面倒な作業ではありません。

手動バックアップの利点は、ミラーリングでカバー出来ない、誤操作でのデータ消失に大変有効。
万一オリジナルのデータを削除してしまったとしても、もう一方のHDDには無傷のデータが残っており、そのデータをコピーするだけで簡単にデータを復元することができます。

 

ハイブリッドバックアップのデメリット

デメリットとしてコストが挙げられます。
と言うのも、ハイブリッドバックアップを実践する為には、ミラーリング対応の外付けHDDが1台と通常のHDDが1台最低限必要になるからです。

また、ミラーリング搭載のHDDは不要で、普通のHDD2台にデータを保存すればよいという意見もあるでしょう。
この意見には私も否定はしません。
単純に安全率の問題ですので必ずしもミラーリングは必要ないからです。

ですが、通常のHDD2台にバックアップを分散していた場合、万一HDDが故障した瞬間バックアップが存在しない状態になってしまいます。
この状態を避けるために私はミラーリング搭載の外付けHDDを利用しています。

データトラブルの実例と復旧手順

ミラーリング搭載のHDDがある日故障したことがあったので、その際の復旧の実例を紹介します。

異変は数日前から起きていて、「キーン」という明らかにおかしい異音が発生していました。
HDDは問題なくアクセスできたため、新しいHDDをネットで注文し、届くまでそのまま使用していましたが、2日後に全くアクセス不能になってしまいました。

その時の写真
通常はどちらかのHDDが故障した場合、赤色のアクセスランプで故障HDDを知らせてくれるのですが、電源ランプすらつかなくなってしまいました。
DSC_3795

仕方がないので異音がするHDDを抜いてみることにしました
↓HDDの上部パネルのネジを外します。
DSC_3798

異音がするHDDを引き抜きます
DSC_3802

再び電源を入れてみると抜いた方のHDDはエラーを意味する赤色のランプが点灯するもデータ自体には問題なくアクセス出来ることを確認
DSC_3803

ミラーリングなので2台購入しました。
DSC_3805

一度電源を切り、故障した方に新しいHDDをセットします。
DSC_3807

電源を入れるとリビルドが開始されます
DSC_3808

マニュアルによると、リビルドは10時間以上かかるとの事。
青色ランプが紫に変われば終了です。
DSC_3809

リビルドが終わったら、もう片方のHDDも交換します。
先ほどと同様に古いHDDを抜き取り、新しいHDDに交換して電源を入れます。
新しいHDDにミラーコピーが作成されます。
DSC_3812

この様にバックアップさえしっかり取っていれば、万一HDDが物理的に破損したとしてもHDDを交換するだけで済みます。

この様にデータ消失してから慌てて復旧ソフトを使うよりはるかに安全で簡単に復元出来るというわけです

 

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