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リカバリーディスクを間違って別のドライブに作成してしまった


リカバリーディスクとは、パソコンを初期化したい時に使用する初期化ディスクの事です。
事前に作成していれば、Windowsの標準機能で、任意のポイントで初期化ディスクを作成する事ができるわけです。

リカバリーディスクはDVD-Rなどの光学メディア以外に、HDDなどのドライブにも作成可能。
便利な半面、本来記録ディスクとして利用しているHDDに間違ってリカバリーディスクを作成してしまうケースがしばしば見受けられます。

ドライブの内容はフォーマットで初期化され、リカバリー用のデータが上書きされてしまうので復元困難な状況になってしまします。

しかし、いきなり全てのデータが復元不可能になってしまう訳ではありません。
適切な復旧作業を行えば、データの大部分は復旧出来るでしょう。

データ復旧ソフトのダウンロードと使い方

フォーマットしたパソコンからデータを復旧させるためには、フリーソフトのデータ復旧ソフトを使います。
データ復旧ソフトは無料で使えるフリーソフトと、高性能な市販品の2種類ありますが、単にフォーマットしただけならフリーソフトで十分に復元可能です。


フリーのデータ復旧ソフト

  • 対応OS:Windows Xp/Vista/7/8/10
  • ソフト配布先:Piriform Ltd.
  • ライセンス:フリーソフト

今回利用するフリーソフトは、通常版とポータブル版の2タイプあります。
データの上書きを避けるため、USBメモリから起動するポータブル版を使いましょう。
ダウンロードやインターネットに接続するパソコンは、データ復旧する物とは別のパソコンを使ってください。
soft2
Download
「rcsetup***.zip」というファイルがダウンロードされるので、展開します。
(***はバージョン名)

ファイルの展開方法は、展開したいファイルを右クリックして、「すべて展開」を選択します。
(下の画像は新しいフォルダ.zipを展開する例です。)

展開ウィザードが開くので「次へ」を押します。
すると、圧縮ファイルの展開先を指定する画面が出ます。何もいじらなければ、ダウンロードしたファイルと同じ場所に展開されるのでそのまま「次へ」を押します。
以上で展開は完了です。

新しく「rcsetup***」というファイルが出来ていると思います。
この中に、データ復旧ソフトが入っています。

次に、展開したファイルをUSBメモリに入れれば準備は完了です。
このUSBメモリをデータ復旧させたいパソコンに差し込み、ソフトを起動させます。

展開したフォルダの中には、「Recuva」と「Recuva64」の2種類のソフトが入っています。

今使っているパソコンのOSが64ビットなら
「Recuva64」をダブルクリックし、OSが32ビットなら「Recuva」をダブルクリックします。
データ復旧ソフトを選択します
もし分からなければ試しにどちらでもいいので起動します。
わざと間違った方を選択しまして見ましたが、エラーで停止するだけで壊れる事はありませんでした。

ソフトを起動すると、この画面が出ます。まずは「Cancel」ボタンを押します。

このような画面が出ると思います。右側の「Options」ボタンを押します。

このオプション画面で言語を選択できるので、日本語にしましょう。日本語を選択したら、「OK」ボタンを押してから、いったんソフトを終了させます。

もう一度ソフトを起動させると日本語になっていると思います。「次へ」を押します。

データ復旧させたいファイルの拡張子を選択します。
よく分からなければ「その他」で構いません。

ファイル復旧するデータがの格納場所を選択します。
特定の場所」にチェックを入れ、リカバリーディスクを作成したドライブを指定してください。

最後に、「詳細スキャンを有効」にチェックを入れます。
今回はドライブがクイックフォーマットされてしまったため、詳細スキャンを有効にしないとデータが見つかりません。
これで準備ができました。開始を選択しましょう。
詳細スキャンを実行するのでドライブの容量にもよりますが、数時間かかります。気長に待ちましょう。
(パソコンがスタンバイ(スリープ)状態にしないように設定変更する事をお勧めします。→パソコンのスリープを解除する方法

データスキャンが終了すると、スキャン結果が表示されます。
復旧させたいファイルにチェックを入れて選択します。
画面右下の「復元」を押すと、ファイル復元先のフォルダを選択するように求められます。
復元先のフォルダは、スキャンしたHDD以外ならどこでもOKです。
ただし、ファイルサイズによっては容量不足になるので、外付けハードディスクを取り付ける必要が出てきます。

最後に復旧したデータを確認して復元されているようなら完了です。データを消去してすぐなら高確率で復旧できます。

しかし、データの上書きなどが原因で、復元できないファイルが出てくる事もあります。
そのような時は、このRecuvaでのデータ復旧は難しいようです。

もし、復元できないファイルが見つかり、どうしても復元したい時はファイナルデータや、データ復旧サービスの利用をお勧めします。
特に、市販のデータ復旧ソフトは、フリーソフトで復旧出来なかったファイルでも復元でき、確率が高まります
購入価格も6、7千円です。

市販のフリーソフトは製品を購入する前に、データ復旧が可能か診断する体験版が必ずあるのでまずそちらで確認して、復旧できるようなら購入します。

さらに、市販のソフトでも復旧が難しい場合は、それ以上パソコンには手を付けず、専門のデータ復旧センターに依頼し、復旧可能か判断してもらった方が良いでしょう。

寄付・開発支援について

コンテンツのデータ復旧を実証する機材は基本的に個人で調達して記事を書いております。
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現在、一部のデータ復旧業者による利益を重視した営業活動が問題となっております。
こうした業者は積極的にメディアに露出する(広告費をかけている)為、一見して信頼できる業者に見えますが、
単純にぼったくり価格を提示するだけでなく、返品されたHDDに傷が付いていたというブログ記事も発見しました。
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